Scribdがオリジナルを「定額」に

Scribdは4月3日、新たにScribd Originals という出版ブランドを立上げた。これは定額購読者を対象としたプロジェクトで、昨年のWired誌のカバー・ストーリーとなったジャーナリスト、ギャレット・グラフ氏の「ロシア・ゲート」ものノン・フィクションの 'Mueller' s War' が最初のタイトルとなる。

出版のための「定額」

Apple TV+がオリジナル・タイトルを定額制の目玉にしたように、定額+オリジナルという形が定着するかもしれない。トリップ・アドラーCEOは、長めの雑誌記事と単行本1冊分の間、5万語程度のコンテンツを期待していると述べている。このサイズは Kindle Singlesが始めたフォーマットで、ジャーナリストに支持されている。ノン・フィクションやビジネス系のライターが多いScribdのユーザーには合っている。

アドラー氏は、「書下ろし」だけでなく、TVや映画の台本などを含め、実験的なストーリーとして始めて、本としての体裁や内容(それに読者)が固まってから単行本を出すような、創作=出版スタイルを提案したいとしているが、これはOriginalsがたんなるコンテンツのバラエティではなく、出版プロジェクトでもあることを意味していると見られる。つまり、

  • Wiredのような定評ある雑誌の編集、読者の評価を経たコンテンツを。
  • 増補・改訂を経た出版物として刊行し、著者の収入を確保する。
  • テーマとオーディエンスを固めたうえで「ブック」として完成させる。
  • テーマによってはさらにシリーズ化なども目指す。

ということであろう。Scribdで Originalsを担当するのは、サンフランシスコでメディア系ベンチャー Byliner の創業の経験があるマーク・ブライアントと、ニューヨーク出身でイングラム社などで出版業界を経験したアンドリュー・ウェインステインVPで、ともに雑誌・書籍・Webの経験を持つ。 (鎌田、04/04/2019)

Speak Your Mind

*

Scroll Up