Good eReader (10/02/2020)は、E INK のKaleido (AC133UT1)のメーカー向け製品が来春早々に発売されることを伝えた。ファームウェア毎に発色仕様を変えて提供されることを想定しており、小売製品は、Pocketbook Color、Onyx Boox Poke Color 2、および Hisense(スマートフォン)などとなる予定。今年「ガジェット」から遠そうな製品が、出版業界にって重要な理由を考えてみたい。
不要不急ならぬ「緊急」性の時代
E INK ストアから法人向けに発売される製品キット13.3インチの Kaleido (AC133UT1)は、すでに799.00ドルで、ドキュメンテーションとファームウェアの更新/サポート付きで提供されている。小売価格はまだ発表されていないが、数十万台の桁ならばすぐに100ドルに落ちるだろう。製造コストは安く、E-Inkの安定性・耐久性も実証されている。
Good eReaderのマイケル・コズロウスキ氏によると、このカラー電子ぺーパーは、2021年の最初の波から始まり、2022年の第2波に続くものと考える。興味深いのは、最初の波がコンシューマで、次に「プロフェッショナル」へと続くと考えていることだ。後者にとって重要なことは(価格とコストで)使えることで、コンシューマに必要なレベルはすでに達成されていると考えるからだ。それに、いまの時代にガジェットを欲しがる人はいても、アイデアが生まれることは期待できない。それに対して「プロフェッショナル」は用途と方法を考えつく。そういう意味で、こういう製品は過去になく、だからこそおなじみの「エレキ」メーカーは長い開発レースで関心を失っていった。◆ (鎌田、10/08/2020)
→「E INKのカラー電子ペーパー来春登場(2)」へ続く