Vol.3, No.28, 28/03/2013

28/03/2013 通巻132号|♥=会員向け記事(有料)|新規申込ログイン

ANALYSIS & COLUMN

Frommer“発行停止”で見えた旅行ガイドの落日(♥)

Frommer1Googleは3月22日、昨年8月にジョン・ワイリー社から推定2,300-2,500万ドルで取得した旅行ガイド Frommer’s Guidebookの発行を完全に停止すると発表した (CNN, 3/22)。約350点の既刊本はもちろん、今年発売予定の24点もキャンセルされる。Frommers.comは維持され、オンラインサービスとE-Bookにフォーカスするものと見られている。Googleは2011年9月にグルメ情報誌Zagatも買収しており、出版事業に進出するものとも思われたが、結局、広告事業の部品の一つにすぎなかったようだ。[全文=♥会員]


Flipboard 2.0が拓く「メタマガジン」サービス

Flipboardアグリゲーション・サービスのFlipboardは3月26日、読者がこれまでに保存した記事とFlipboardのお薦め記事をもとに、カスタマイズされたデジタルマガジンを生成する Flipboard 2.0を発表した(→ブログ)。コンテンツはテキストだけでなく、写真やオーディオ、ビデオを含み、すべて完成されたレイアウトで提供されるという。ユーザーはこうして作った私家版「雑誌」を他人と共有することができる。Flipboardはユーザーが訪問したWebページを保存できるブックマークレットを提供しており、さらにコンテンツを豊富化することができる。[続きを読む]

E-BOOK KEYWORDS

E-Book再販売あるいは中古コンテンツ

furuhon'used' といっても、書き込みはもちろん、蔵書印や手垢がついているわけでもない。データが欠けたり増えたりするわけではない。出版社はコンテンツが中古市場に流れて再販売されることを、ある意味では海賊版以上に怖れた。だからKindleのサービス開始にあたって、DRMで鍵をかけ、販売するのは利用権だけで、購入者に限定されることを条件とした。この販売方法は、5年を経たいま転機に立っている。今年中には中古市場が解禁されるという見方もある。日本のわれわれも現実的な問題として考えたほうがいい。[続きを読む]

NEWS & COMMENTS

EPUB3オープンソース開発加速へReadiumを独立

readiumEPUB3をサポートするオープンソース・イニシアティブ Readium.org を推進してきたIDPFは3月25日、独立した会員団体 Readium Foundation として再発足させると発表した(→リリース)。今週金曜(29日)から開催されるパリのブックフェアで正式発足する。Readiumは、今後タブレットなど各種デバイスのネイティブ・アプリに最適化したEPUB3レンダリング・エンジンを開発するための開発キット(SDK)プロジェクトを推進する。拡張E-Bookを標準ベースで開発する体制が大きく進展し、出版社の負担は軽くなる。[続きを読む]


米国のE-Book市場11月は減速しつつ拡大

slow_down米国出版社協会(AAP)が発表した2012年11月の出版統計によると、E-Bookの成長はスローダウンして前年同月比20.7%増にとどまったことが明らかになった。10月が同41%、9月が31%なので、減速が目立ってきた。昨年11月までの通算では前年比35%増の11.5億ドル、一般図書のデジタル比は20%あまりとなった。2011年までの3桁成長は過去のものとなったが、より重要なことは、E-Bookがすでに大きなベースを獲得して主要な商品となり、なお二桁台の成長を続けていることである。[続きを読む]


『フィフティ・シェイズ』でランダムハウスが空前の増収増益

RH2ランダムハウス社の親会社ベルテルスマンは3月26日、RHが2012年に空前の業績を達成したことを明らかにした。売上は22.5%増の21.4億ユーロ(約2590億円)、経常利益(EBIT)は75.6%増の3億2,500万ユーロ(約393億円)。この記録達成に寄与したのは『フィフティ・シェイズ』で、全フォーマット、全言語を通算して7,000万部に達したという。マルクス・ドーレCEOは、スタッフの「著者/コンテンツ中心型でマーケット/読者指向の戦略の最も効果的な実現」を称えた。しかしメガヒットの影が薄れる2013年はより平常に近いものとなることを予想している。[続きを読む]


PocketがWeb出版者向けダッシュボード

portal_mainWebページ保管サービスの Pocket(旧 Read It Later)は、サイトやアプリ内で記事(コンテンツ)が実際にどのように読まれたかを知ることが出来る出版社向け無償サービス(ツール)Pocket for Publishers の提供を開始した。TwitterやFlipboardのような新しい“リーディング・プラットフォーム”が普及し、Webサイトだけでは情報が掴みにくくなったことに対応したもの。サイトのアクセス解析を補完するだけでなく、実際にページを開いて読んだ読者にメッセージを送ることが出来る。[続きを読む]


老舗教育出版社で初の“コンテンツ・オフィサー”

HMH2米国の教育系出版社、ホートン・ミフリン・ハーコート社(HMH)は3月26日、マイクロソフト社教育部門のイノベーション担当責任者を経験し、昨年HMHに加わったメアリー・カリネーン上級副社長を初のChief Content Officer (CCO)に任命したことを発表した。同氏は現在担当中の業務範囲を拡大し、特にK-12(初等教育)市場のためのコンテンツ開発戦略や次世代ソリューション開発を率いることになる。老舗出版社のこの動きは、教育コンテンツがサービスと一体になり、ITによって初めて実現されるものとなった現実を反映している。[続きを読む]

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