Vol.3, No.35, 16/05/2013

16/05/2013 通巻139号|(♥)=会員向け記事(有料)|ログイン
ANALYSIS & COLUMN
BooXtreamの電子透かしはDRMを越えるか(♥)

the-great-walオランダのITスタートアップ企業Icontactは、インディ・ブックストア向けに“ソーシャルDRM”と称する電子透かし(digital watermark)技術を、子会社であるBooXtream(ブックストリーム)から提供しているが、このほどEPUBだけでなくKindleでも利用可能にしたものを販売している。読書体験を邪魔しないソフトな複製防止を使いつつ、オンライン・ストアをスルーしたい直販志向の出版社や独立系書店に普及するかどうかが注目される。[全文=♥会員]


マイクロソフト+Nookに未来はあるか(♥)

B&N_MSマイクロソフトがB&NからNook Media LLCを10億ドルで買収しようとしている、とTechCrunchが報じたのは5月8日のことだった。B&Nの株は急騰。同社の「内部文書」をもとにした報道だったが、当事者たちはコメントを拒否。代わりにInsider Monkeysという投資情報サイトが5月13日、その情報を「たんなる噂」とするMS筋の情報を伝えた。真偽はともかく、Nookの現状がかなり危機的であることは既報の通り。条件交渉が継続しているようだが、問題はシナジーが成立するかどうかということ。MSがWindows中心主義を捨てられないと、不幸な事態は避けられない。[全文=♥会員]

NEWS & COMMENTS
米国書籍市場の44%がオンライン、31%がアマゾン

ecommerce米国バウカー・マーケットリサーチのカール・クーロ部長は5月8日、6月に発行される出版市場の年次レポートのハイライトを発表し、2012年の米国市場で、オンライン、デジタルが大幅に伸びたことを明らかにした。紙とデジタルを同時に提供するアマゾンの強味は大きく、シェア拡大が止まらない。カニバリ論に囚われ、デジタルで出遅れた書店、デジタルに集中するアップルでは相手にならない。本格的な紙+デジタルのプラットフォームの登場が待たれる。[続きを読む]


Pottermoreが英国出版賞「デジタル戦略」で受賞

BIA英国の出版業界専門誌 The Bookseller が主催している Industry Awards (BIA)の デジタル戦略部門に『ハリー・ポッター』サイトの Pottermoreが選ばれた (FutureBook, 05/14)。コンテンツというよりテクノロジーとプラットフォームをどう独自のビジネスモデルに構築するかを評価したもので、読者コミュニティとの対話環境を意図したユニークな作家のサイトとして堂々の受賞となった。“脱出版社”時代の幕開けを告げるイベントかも知れない。[続きを読む]


30億ドルに達した米国E-Book市場

BookStats米国出版社協会(AAP)とBISGは、BookStatsの年次レポートを発表し、一般消費者向けE-Bookの売上が2012年に30億4,200万ドルに達し、前年を44%上回ったことを明らかにした (paidContent, 5/14)。また商業出版全体でも6.9%アップの150億4,900万ドルとなった。この結果、デジタル比率は20%となった。この数字は最も包括的な出版統計となる。先月発表された数字は予備的なもので、集計対象企業などが異なる。[続きを読む]


司法省が「価格談合」のビフォー・アフターを公開

DoJ_pricingエージェンシー価格導入をめぐるアップルと大手5社の談合を摘発し、和解によって市場の風景を一変させた米国司法省(DOJ)は、アップルを被告とする裁判が開始されるのに先立ち、E-Bookの価格変動を詳細に記録したデータを含む103ページのドキュメントを公開した。アップルは「個別に契約を締結しただけで、談合などは幻」という主張を展開するものと見られるが、この「ジョブズの負の遺産」は意外と深くアップルを縛っている。[続きを読む]

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