Vol.3, No.37, 30/05/2013

30/05/2013 通巻141号|(♥)=会員向け記事(有料)|ログイン
ANALYSIS & COLUMN
“ハイブリッド”作家は何を考えるか:DBW/WD調査

authorreport2_cover_2在来型の出版と自主出版の両方を行う職業作家は、米国で“ハイブリッド”(言わば二刀流)と呼ばれ、数と重みを増しつつある。Digital Book World (DBW)とWriter’s Digestは、彼らを対象とした調査を行い、5月29日に概要を発表した。今回の調査は「習性と好み」を中心に聞いたもので、出版社を通さない自主出版を選ぶ理由が明らかになっている。(1)自由、(2)お金、(3)気軽さ、ということだが、77%以上が「自由」つまり好きにつくれることを理由に挙げている。[続きを読む]


米国デジタル出版革命の総括 (2) 新しいルール(♥)

gear2米国において、E-Bookは5年で3000億円の規模に達した。注目すべきことは、規模や成長率よりも、この市場の性格と、デジタルを背骨としE-Bookを戦略商品とする21世紀型出版市場の構造だ。E-Bookは一つのフォーマットであり、印刷フォーマットと深い関係にある。出版経営は目標に対して全体を最適化することだが、その軸が伝統的な商品とチャネルではなくコンテンツとマーケティングにあること、デジタルは増幅要素であることを、米国の出版社は学んだ。だから低価格を怖れたりはしない。[全文=♥会員]


米国デジタル出版革命の総括 (3) 読者の実像(♥)

Men in combat with Amazons mounted on horsebackこれまで「消費者/読者」の実像についてはほとんど知られていなかった。BISGは購入パターンを軸に、性別、世代別、属性別などの項目を組合せることで、かなり詳細に描き出している。それによるとこの市場は、中年女性が優位を占める「パワー・バイヤー」と呼ばれる優良顧客層が消費をリードしている「アマゾン王国」ということになる。彼女らが『フィフティ・シェイズ』現象を現出した。日本の出版の課題は、巨大なポテンシャルを持つ大人の女性を掴む(=女性読者に奉仕する)ことではないだろうか。[全文=♥会員]

NEWS & COMMENTS
Koboが好調な13Q1決算と世界戦略を発表

Kobo_LogoKoboは5月28日、2013年第1四半期の数字を発表し、売上が前年同期比で98%増加したことを明らかにした(→英文リリース)。登録ユーザーは同期に250万人(うち15%が米国)増えて1,450万人となり、デバイス販売は145%増。6.8型高画質ディスプレイのKobo Aura が好調で、Koboデバイス全体の中でのシェアは27%となった。アマゾンと同様、肝心の「台数」の数字はないが、透明性はアマゾンより高く、好調さを窺わせるものとなっている。ほかにKoboの世界戦略に関する資料が面白いが、なぜか日本はない。[続きを読む]


枯れ木に(次々と)花を咲かせる日替り特売

daily_deals再版の必要のないE-Bookは、既刊本を販売する機会を与える。しかし、カタログにあるだけではほとんど動かない。たまたま偶然が重なって売れることはあるのだが、それでは給料は貰えない。ということで、確率を高める戦略やテクニックの開発が進んでいる。ニューヨーク・タイムズは5月26日付ビジネス面の記事で、既刊E-Bookのマーケティング技法としての「日替り特売」について貴重な情報を伝えている。紹介しておこう。[続きを読む]

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