Vol.3, No.39, 13/06/2013

13/06/2013 通巻143号|(♥)=会員向け記事(有料)|ログイン
ANALYSIS & COLUMN
新市場を開拓した女流エロチカ(♥)

relief-sculpture-of-ellora-cave「女流官能小説」(以下エロチカ) はE-Bookで最も成功したジャンルの一つだろう。印刷本-書店という流通環境で商品性を否定されていたものが、流通(オンライン)、供給サイド(自主出版)、ソーシャル環境(ブログ、SNS、クラウド)の変化に支えられて、メガヒットを生み、メインストリームに上り詰めたプロセスは、じつにドラマチック。しかし、男性的偏見のせいか、日本ではこの快挙はあまり評価されていないし、その様子もない。それ以上に、ビジネス的な意味も過小評価されている。[全文=♥会員]


日本の夜明けは遠い?『竜馬』電子版

ryoma4文藝春秋が司馬遼太郎『竜馬がゆく』全8巻の電子版刊行を開始する(→特設サイト)。総部数2,500万冊以上を売った「国民的」作品なので、価格と形態に注目していたが、文庫本と同じ8分冊で各660円(x8)。人によっては価格を気にしない方もいると思うが、5,280円はとくに青少年にとっていかにも重たい。すでに100億以上を売上げたと思われるメガタイトルに対して、紙とまったく同じ値付け、というのは国際的に見ても記録的だと思う。とりあえず、この価格設定の背景にある問題を考えてみたい。[続きを読む]

NEWS & COMMENTS
「リラックス」すれば見えてくる雑誌の近未来

iPad_magazine近未来の雑誌の姿を探るプロフェッショナル向け有料セミナー、Relax Media Marketing 2013 (RMM)が6月13日、電子出版ラボの主催で開催された。いわゆる「電子雑誌」を半日のセミナーとしては、基調講演から、ビジネス(事例)、サービスをおさえて第一線の顔ぶれによるパネルまでの盛り沢山な内容。日本の雑誌出版業界が紙の雑誌のレプリカ(複製)を脱し、総合的なデジタル情報サービスとしての雑誌ビジネスモデルの再構築へ向かう端緒をなしたものと言えよう。ここでは簡単に印象を記しておく。[続きを読む]


ランダムハウスが対話型 eCookbookシリーズをリリース

www.randomhouse.comランダムハウス社は6月11日、拡張型E-Bookによる新しい料理本の試行版で、この分野の可能性を開拓していく計画を発表した。iBooks Authorを使用してアップルストア向けに開発したシリーズに続いて、EPUB3版でプラットフォームをさらに拡大していく方針。同社のeCookbook は、ユーザー体験(UX)の拡張にフォーカスし、既存の印刷本をベースにしながら、画面表示・操作に最適化するよう機能を拡張させている。今後は月に1、2点のペースでリリースしていく予定。[続きを読む]


ハーパーコリンズが「デジ語り」コンペ BookSmashを実施

Screen-Shot-2013-06-10-at-11.19.33-AMハーパー・コリンズ社(ニューヨーク)は6月6日、拡張型E-Book技術を実装したタイトルを制作するクリエイター向けのコンペ、BookSmash プログラムを発表した。賞金総額2万5,000ドル(一等1.5万ドル)。版権問題をクリアした非公開のコンテンツ・データをパッケージした同社のOpenBook API、OpenBook Content APIを利用するもので、応募者はこれを使ってデジタル・ストーリーテリング(語り)の方法を実装したタイトルを試作する。提出期限は9月5日。審査結果の発表は10月10日。[続きを読む]

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