Vol.3, No.44, 18/07/2013

2013年7月18日 通巻148号|♥=会員向け記事(有料)|ログイン
ANALYSIS & COLUMN
「ショールーム化」批判は書店の現実逃避(♥)

UK_BA英国の独立系書籍商の団体である Booksellers Association は、書店業支援のための年次イベントである Independent Booksellers Week 2013 に合わせ、5-6月に実施した消費者調査の結果を公表した。リアル書店で購入する消費者の80%以上はオンライン書店も同様に利用していると回答し、逆もそれに近かった。7割近くが、書店は新しく本を見つけるのにベストと評価、66%は「購入する前には手に取ってみる」ことを習慣化している。では書店は強いのか弱いのか。[全文=♥会員]

NEWS & COMMENTS
米国のライティング教育はデジタルで進化する

NWP米国人のメディア・ライフをフォローしているシンクタンク、ピュー・センターは7月16日、インターネットやSNS、携帯電話などの「デジタル・ツール」は、ライティング教育にとってプラスになると結論づけた調査レポートを発表した(→PDF)。米国の教師たちは、剽窃や文法/スペル能力の低下といったデジタルの否定的な側面を克服しつつ、生徒たちの能力を高められることを疑っていない。ベースとなるライティング教育の土台が堅固だからだろう。[続きを読む]


今年1Qの米国出版売上は、紙もデジタルも“堅調”

snail2今年1-3月期(1Q)の米国の出版統計がAAPから発表され、E-Bookの売上は前年同期比5%増の3億9,360万ドルと低成長を記録した。しかし全体の売上が5%減の14億7,000万ドルに止まったために、売上構成比は24%から3ポイント上がって27%に達した。1Q12の超ベストセラーという特殊要因を除いてみれば、デジタルは引き続きまずまずの成長を示し、紙は堅調。昨年度40%台の“常識的高成長”になった後が注目されるが、大きなトレンドは変わらない。[続きを読む]


お忍びで書いたミステリがベストセラーに

the-cuckoos-calling『ハリー・ポッター』のJ.K.ローリングという作家は、新しい創作的冒険に乗り出しているようだ。'Casual Vacancy'を成功させた彼女が、「ロバート・ガルブレイス」名義で 'The Cuckoo’s Calling' という本格ミステリを出版していたことがサンデー・タイムズ紙にスクープされると、瞬く間に米、英でE-Bookベストセラーのトップに躍り出た。絵に描いたような展開だが、見事に見破った文芸ジャーナリズムの質の高さを評価すべきだろう。[続きを読む]


高い教科書が違法コピーと市場縮小の悪循環を生む

bisg_students_cover_june_2013final_medium米国書籍産業のシンクタンク Book Industry Study Group (BISG)は7月16日、大学教科書市場に関する調査レポートを発表し、違法サイトからのダウンロードを行った学生が(調査を開始した2010年の20%から)一貫して増加し、34%に達したことを明らかにした。同時期に複写やスキャンなどでテキストの一部を入手した学生も21%から31%になった。大学は電子教科書の採用を減らしており、この市場の見通しを暗いものとしている。しかし、問題の本質は高すぎる教科書とそれを前提とした教育/出版の旧いビジネスモデルにある。[続きを読む]

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