Vol.3, No.49, 22/08/2013

2013年8月22日 通巻153号|♥=会員向け記事(有料)|ログイン

ANALYSIS & COLUMN

1Q13の謎:デジタルは25%で飽和か?

plateau1米国出版社協会(AAP)が発表した1Qの数字、とりわけE-Bookが前年同期比5%増に止まったという「事実」は少なからぬ波紋を生んだ。デジタル比率は25%に達したのだが、このあたりで「打ち止め」と考えた(い)人々が、限界説を流し、それに対する反論も積み上がってきた。真実はいずれ別のデータで明らかにされるので、そう深刻な問題ではないが、デジタルというものに対する認識、投資戦略にも影響を与えることなので、本誌の考えを述べておきたい。


「カート・ヴォネガット」の世界は成立するか(♥)

Kurt-Vonnegutアマゾン出版は8月16日、米国の作家カート・ヴォネガット (1922-2007)の作品をもとに Kindle Worlds の自主出版プラットフォームを使ってファンフィクションを出版することを可能にするライセンス契約をロゼッタブックス (RosettaBooks)から取得したことを発表した。先月立ち上げたばかりの Kindle Worlds には1ダースほどの「世界」が開設されているが、米国文学を代表する作家の一人に「世界」が創られたのは初めてのこと。当然にも大きな波紋が…。


進むに進めず、引くに引けないB&N(♥)

B&N_storeB&Nは2014年1Q (13年5-7月)の決算を発表したが、売上が8.5%減の13億ドル、連結損失は8,700万ドルと倍に膨らんだ。Nook事業の急降下が止まらず、前年同期比20%減の1億5,300万ドル。タブレットからの撤退を表明しているデバイスは当然としても、コンテンツも減少しているのが痛い。リッジオ会長による書店の買取り計画は「延期」と発表。しかし、不思議なことに従来の路線を撤回して、正攻法による復活を表明している。これはどう読めばいいのか。

NEWS & COMMENTS

アマゾンが人物伝をKindleショートでシリーズ化

jesus-199x300インタビューをシリーズ化したアマゾン出版が、次にショート・バイオグラフィ(小伝)のシリーズ化を計画していることが明らかになった(8/14)。様々な時代と分野における歴史上の重要人物をコンパクトに取上げたもので、名の知れた著者の手で、新しい問題提起と知的刺激を提供することを目指している。最初の10点は今年12月から、隔月ペースで刊行していく。監修はベテラン編集者のジェームズ・アトラスとアマソン出版のエド・パーク。


オーバーストックがアマゾンへの挑戦を継続

overstock2米国のオンライン小売企業 Overstock.com は8月19日、7月に開始したアマゾンとの(印刷本)価格競争を継続するとともに、同社の“Club O”メンバー限定で15%の “Club O Dollars” 還元を行うと発表した。「先月、アマゾンに対して本の価格戦争を開始しました。私たちは、この戦いの同志と考えている小規模書店への悪影響を軽減する形で継続したいと考えています。」とバーンCEOはコメントした。アマゾンへのチャレンジャーはさらに次を準備している。

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