成長を続けるデジタルの「大道」(2):秘密?(♥)

江戸の本屋は、知識や知恵の「もと」となる本を売る「古本屋」から始まった。出版は、本屋と読者と同時に誕生した。「復刊」は本質的に「新刊」と同等以上の重みをもつものであるはずだ。それが社会とともに考え、歩んできた本の大道であるとすると、近現代の出版は、工業化とともに、少しづつそこから外れていった。「絶版」問題は、出版人を悩ませ続けてきた。(全文=♥会員) … [Read more...]

マンスリー・レビュー:(2)「三国」から「三体」へ (♥)

中国において出版は、ビジネスである以前に、社会システムの要である。どこでも同じだが、そこでは文化的統合が社会的・政治的統合のすべてだからだ。それは中華(中夏)という世界理念が漢字とともに生まれて以来のことであり、三国志などがいまだに読まれるのも、「人間と社会」をめぐるドラマとして記述された「歴史」があるからだ。その舞台にWebが持ち込まれたら何が起きるだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリー・レビュー:(1) 中国Web出版の「奇跡」

8月の人気記事は「出版の転換に成功した中国」だった。中国とWebという大テーマに手を付けるという意図はなく、ただ市場のダイナミズムを理解する手がかりとして、テクノロジー、社会システム、それに国家戦略もキーワードとして考えてみた。多くの人に関心を持っていただけたことは嬉しい。多くの人と共有できることで視野と知識が広がることを期待している。 … [Read more...]

21世紀の「世界=国家戦略」としての出版!? (♥)

中国は古代以来、ユニークな言語文化の伝統を持っている。「中国」という文明概念じたいが、出版を通して共有されたものと言っても過言ではない。世界的規模に達したブックフェアは、したがって、出版の市場的成長を見守る機会にとどまらない。21世紀に再生した「中国」文明の戦略を発見する機会でもある。幸か不幸か、隣にいるわれわれは遣唐使派遣以来の「世界」を見ている。[全文=♥会員] … [Read more...]

「Caption訴訟」で出版社側に勝ち目はあるか? (♥)

AAP vs. Audible「Caption訴訟」はそれぞれの立場(属する世界)によって、まるで違うものに見えるようだ。しかし、裁判所は法律(著作権)というものの「社会性」を、時間をかけて判断を下すか、直近の確定判例を引用して、人々の再確認を求めるだろう。「Caption訴訟」は、まったく新しいケースのようにも見えるし、そうでないようでもある。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の転換に成功した中国(3): 移行戦略 (♥)

アマゾンは、Webを千載一遇の好機として小売帝国を構築したが、その出発点は書店だった。中国が新しい帝国経営の土台を出版に置いたのには、システム的、歴史的、文化的に十分な理由があるが、そのためには機械文明時代の社会主義的出版観を捨てる必要があった。中国(共産党)はそれをやった。ここでもアマゾンの工学的マイグレーション・モデルが参考になったようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の転換に成功した中国(2): 斯文在兹?(♥)

中国出版のデジタル転換は、米欧日がアマゾンを例外としてスローダウンしている状況で、それに急かされることなく、コンテンツとテレコムにまたがるビジネスモデルを含めてデザインされている点で、共産党体制のリーダーシップと機能性を発揮したものと言えるだろう。イデオロギーではなく、テクノロジーにおいてだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の転換に成功した中国(1): デジタル

世界規模での出版の基盤のデジタル転換は、かなりの確率で今年になるだろう、というのが筆者の仮説的な予想なのだが、それには、米国と中国という世界の2大市場の帰趨が関わり、信頼性のある情報の入手に依存する。米国の場合、それはほぼ見えたのだか、中国の場合はどうか。北京の民間調査会社OpenBookが発表した2019年7月のレポートは、まさにそれを告げたものと言えそうだ。 … [Read more...]

中国に見る新しい本の市場:「読書三到」(♥)

中国の出版市場は、デジタルによって驚異的な高成長を始めた。読者も「書店」もSNSの向こうから出現し、広告と結びつくことで莫大な収入をもたらした。印刷本(とくに書店)は米国と同じく、ほとんど成長を止めているが、WebとSNSマーケティングという社会インフラを効率よく利用する「新しい市場」は限界を見せていない。(全文=♥会員) … [Read more...]

「本屋」はどう変わったか?

英国最大の書店チェーン、ウォーターストーンズ (Waterstones)は、 1982年以来、500あまりの小書店を閉店に追いやったと言われているが 、創業者は最近BBCのインタビューで「そのことに心の痛みは覚えない」と語った。同社も1993年に WH Smith(その後HMV)に買収され、ロシア資本を経て、最近米国のヘッジファンド、エリオット(Elliott Advisors)の手に渡っている。 … [Read more...]

出版社が反対するCaptionsとアマゾン (1)版権 (♥)

Audibleのキャプション機能 (Captions)は、教育目的で実験的な段階のもの、として発表されたものだが、予想通りと言おうか、出版社の版権関係者などから強い反撥が出ている。Publishers Weekly (07/19)は、「言語道断」「版権侵害」と言った声を紹介しているが、Audibleの意図が通じていない可能性も強い。[全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリーレビュー:「来るべきもの」の兆候 (2)(♥)

[EB2マガジン・マンスリー8月号] 米国の大出版社「ビッグファイブ」はE-Bookの図書館貸出しについて、その社会的役割を事実上拒否する方針を示した。これも紙の上に築かれた出版の経済=社会モデルの風化を示すものだ。著者は自ら出版者となる選択肢があり、アマゾンのチャネルを使って図書館に流すことも可能だ。出版社は社会的負担を逃れる代わりに、著者・読者を逃していくかもしれない。[全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリーレビュー:「来るべきもの」の兆候 (1)

[EB2マガジン・マンスリー8月号] 出版は技術とビジネスと社会の活動であって、デジタル/Web時代の出版(明日)は、実際のものを見てからでなければ分からない、と観念してE-Book2.0 Magazineを始めて10年経つが、今月は結論を言うべき時が来たと感じている。それはやはり最大市場の米国で始まり、信頼できるアナリストから伝えられ始めた。[全文=♥会員, 特別公開8/8まで] … [Read more...]

それが「出版」の生きる道 (1): アマゾン (♥)

デジタル/Web時代の「出版」について、アマゾンが無数のサービスを開発し、ビジネスにしたことを知らない人はいない。しかし、出版そのものについてはどうか。ビジネスを超えたビジョンを持っているのか、あるとすれば、それは何か。この会社がそんな構想を語ったことはないが、筆者はそれに近いものを推定できると思う。[全文=♥会員] … [Read more...]

それが「出版」の生きる道 (2): 編集者 (♥)

ディーン・クーンツのアマゾンでの実験的初仕事となった Kindle in Motionタイトル ’Ricochet Joe' (跳返りジョー)で編集を担当したのは、ミキラ・ブルーダー編集長だった。それによって、アマゾン出版にはクリエイティブな編集者がいることが業界に知れ渡った。もちろん、編集者を尊重する出版者であることも。[全文=♥会員] … [Read more...]

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