「リアル・アマゾン」堂々完成 (♥)

“Amazon 4-Star” は、これまで「地道で慎重な実験」を繰り返したアマゾンが、初めて(失敗の許されない)トレンディ・スポットで自信を持って開店した店舗ということになる。この会社は失敗が少ないことで定評があるが、4-Starはこれまでの「アマゾンショップ」群の集大成でさらに奥があると感じさせる。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindle以後ノート(18):PoDの「デマンド」

アマゾンの「KDP Print」のサービスが(日本を除く)数ヵ国で開始され、この会社が一貫して目指してきた出版サプライチェーンのイノベーションが完成に近づいてきた。しかし、PoDの歴史は意外と長く、内容は千差万別だが、KDP Printはそれらと大きく異なる。重要なのはPoDにおける「デマンド」と実現されるビジネスモデルだ。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(17):「デパート」の盛衰

近世以来、出版は本屋とともに時代を映してきた。紙の本の不滅の繁栄を象徴してきた「デパート」型の本屋は、米国でも日本でも衰退の色を強めている。本と出版と書店という三位一体を成り立たせていた「紙と本」が分かれた現在、あるいは消費と娯楽が分かれた現在、歴史を振り返ってみるのも意味があるように思える。 … [Read more...]

出版界に愛想を尽かされたB&N

B&Nの前CEO解雇は、当事者による提訴に発展したが、それ以上に出版界を揺さぶった。何よりも、創業筆頭株主に事業継続意思がないことが暴露されたためだ。巨大書店チェーンという、業態を一社で代表するB&Nには競争がなく、採算も悪化しているとなれば、2011年に経営破綻したBordersの運命を想起させる。 … [Read more...]

ウォルマートeBookstoreの挑戦 (2):正攻法 (♥)

コマースでアマゾンを追撃するウォルマートが、Koboと提携してE-Book/A-Bookに参入した。この世界最大の小売企業のアプローチがどのようなものかに注目したい。オンライン書店(アマゾン)は、ウォルマートから学ぶことで最大のコマースを築いた。それは規模の限界を超えることであったと思われるが、逆の場合はどうか。[全文=♥会員] … [Read more...]

トリツギは終わった?

米国出版界の悪夢が「B&N」なら、日本のそれは「取次」だろう。前者は消費者との関係で、こちらは配送と採算性という、存在の危機にあるわけだが、在来サプライチェーンでのボトルネックを占めていた点が共通している。つまり、印刷本販売における書店・取次の空洞化である。インターネットのないB2Cの空洞化と言ってよい。 … [Read more...]

Kindle以後ノート (14):消えた道標

商品と市場の構造転換は、統計などのビジネスインフラに大きな影響を与える。流通(コマース)と商品形態(コンテンツ)が従来方式では計測できなくなるからだが、それだけなら新しいチャネルからデータを得ればよいだけのことだ。米国の出版においてその是正努力が実を結んでこなかったのは、チャネルごとの利害関係が複雑であったためだ。 … [Read more...]

投資グループはB&Nをどうするか (♥)

なおも迷走を続ける世界最大の書店 Barnes & Noble に投資グループからの買いが入り、久々に新展開の風が吹いてきた。シェアは5.7%(約2,400万ドル)、具体的な提案や要求は明らかではないが、そう悠長な話とは思われない。この株主には以前にも高値で売却した履歴があるからだ。ハゲタカではないとしても、長期保有の健全な株主とも言い難いだろう。明確な意図とスケジュールを持っている。[全文=♥会員] … [Read more...]

デジタル化と「メディア格差」(♥)

インターネットが普及した21世紀以降の読書習慣の変化については、もっぱら「紙 vs. E-Book」という二項対比の数字が使われてきた。「紙の健闘」や「デジタル疲れ」といった表現が新聞などで伝えられていたが、実態は在来出版(出版社、書店)の衰退と市場の移行である。しかし、この変化で活字情報の「弱者」は出版市場から離れつつある。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国SF市場に見る著者の選択(♥)

SFWAカンファレンスでのデータ・ガイの講演は、米国のSF出版がデジタルに移行し、在来出版での比重を落としながらも着実に成長していることを年間合計数字として示した。しかし、著者の生活はどうなったか。一人一人についてみると、出版社任せから自立へと、著者にとっての「ビジネスモデル」が10年でほぼ一変したことが分かる。[全文=♥会員] … [Read more...]

AmazonBooksの店舗デザインの秘密

アマゾンの実書店ビジネス AmazonBooks は、顧客の「買い物体験」にフォーカスしてデザインされているが、それはスペースの経済性を犠牲にした大胆な陳列法が特徴で効果を上げている。これはデータ指向とキュレーションによって最適化した結果だ。現実の仮想化/仮想の現実(仮装)化を切替える手法をニューヨークの若いジャーナリストが分析している。 … [Read more...]

読書空間と出版市場 (2) (♥)最小出版単位

著者と読者の心理的距離はかつてなく接近した。これこそ新時代を迎える前提をなすものと筆者は考えている。著者の生活が成立ち、出版で損をせず、ヒットを出す可能性は高まっている。しかし、現在の市場は過去の遺産(負債)を背負っており、変わりそうで変らない。Singlesというモデルは、著者/読者による「ソーシャル」の形成をみたアマゾンの答だ。(全文=♥読者) … [Read more...]

「世界最大の書店」はなぜ消えるのか: (2)書店というメディア (♥)

販売可能期間の長さでは、生鮮品とは逆の性質を持つ「本」という商品を扱うだけで書店が店舗を維持してきたのは、さまざまな要因で市場の閉鎖性が保たれていたからである。ネットによって商品の「特殊性」が次第に希薄化され、剥奪される時代に、書店の「特殊性」は「個性」以外に求めることは不可能だろう。物理的なフォーマットの価値は、E-Bookが主流の時代にこそ、訴求できると筆者は考えている。[本文=♥会員] … [Read more...]

書店の個性とは何か(2):ダイナミズム ♥

「あれと同じものを」と指さして注文すれば万国共通どこでも通じるので、この表現は買い物外国語の文例で必ず載っている。逆に「どれとも違うもの」という注文は、「私に相応しいものを」と同様どこでも通じにくいだろう。個性というのは難しい。これを理解し、人に理解させるのはよほどの知識とロジックを持たなければならない。ウォーターストーンズ(WS)とアマゾンは、違う出発点から同じ課題に挑戦した。 … [Read more...]

書店の個性とは何か(1):B2Bという限界 ♥

ジェームズ・ドーント氏は間違いなく個性的で興味深い人物で、ロンドンの6つのドーント書店は、本好きならどれも一度は行ってみたくなる。しかし3桁もあるウォーターストーンズ (WS)の個々の店舗となると、別の次元の精密な設計とオペレーションが必要だ。地域の顧客・消費者の「個性や傾向」を反映したものということなるが、どうやってそれを実現するのだろうか。(全文=♥会員) … [Read more...]