図書館の「市場」価値を考える

米国の図書館情報誌 Library Journalは、6月に「世代間読書調査」という調査を行い、9月23日に誌面で発表した。この調査の特徴は、図書館の利用がいかに本の購入に結びついているかを明らかにしていることだ。出版と読書は<社会>を通して繋がっており、それは読者に実感されてきたものだが、出版社と書店関係者にあまり共有されなくなって久しいだけに価値がある。 … [Read more...]

マンスリー・レビュー:(1) 中国Web出版の「奇跡」

8月の人気記事は「出版の転換に成功した中国」だった。中国とWebという大テーマに手を付けるという意図はなく、ただ市場のダイナミズムを理解する手がかりとして、テクノロジー、社会システム、それに国家戦略もキーワードとして考えてみた。多くの人に関心を持っていただけたことは嬉しい。多くの人と共有できることで視野と知識が広がることを期待している。 … [Read more...]

「本屋」はどう変わったか?

英国最大の書店チェーン、ウォーターストーンズ (Waterstones)は、 1982年以来、500あまりの小書店を閉店に追いやったと言われているが 、創業者は最近BBCのインタビューで「そのことに心の痛みは覚えない」と語った。同社も1993年に WH Smith(その後HMV)に買収され、ロシア資本を経て、最近米国のヘッジファンド、エリオット(Elliott Advisors)の手に渡っている。 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道(2) ♥

新本も古本も、E-Bookもオーディオブックも、すべてを扱う「本屋」は、アマゾンとWebによって再発明された。これが活字出版以前の本屋の仕事と共通しているのは、著者・読者にとって価値があることだったからだ。紙の新刊が本の価値のすべてであるように考えたのは錯覚だった。[全文=♥会員] 【本文要約:本屋の復興への5つのアイデア=1.バーチャル本棚によるメディア化。2.PoD。3. 定価の流動化。50円でも100円でも「気」を流す。4. 古本の販売。5. オーディオブックの視聴と販売】 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道 (♥)

出版というビジネスは古本屋から生まれた、というのは筆者が橋口侯之介さんの『江戸の古本屋』から学んだ最大のことだ。つまり、本の価値を理解し、必要とする人に販売する社会的存在がいなければ、本は本として機能しないからだ。それは活字以前の近世に生まれ、生き抜いてきた。活字印刷の全盛時代は過ぎたが、本屋には未来がある。[全文=♥会員] … [Read more...]

2020年の「リスタート」(2): 書店=出版システムの没落と再生

「商品/市場」と、「情報/社会」という両立困難な性格を産業的に維持してきた活字出版システムは、デジタル/Webの登場とともにほぼ30年あまりで終わりを迎えた。日本においては、このシステムがマンガと雑誌とともに維持されてきたことを忘れてならない。だからこそ、いまがその時だと言えるのだ。 … [Read more...]

マンスリーレビュー(1):「業界」出版の終り

[EB2マガジン・マンスリー7月号] 前月のランキング・トップは、5月の米国のブックフェアの「衝撃的」な結果を書いた記事で、アクセスを集めた。思わず浮かんだタイトルだが、「業界」の「終わり」を漠然と語った。書くべきことは多いが、なるべく簡潔にまとめてみたい。出版というビジネスは、経済的・社会的・文化的に複雑なエコシステムの上に成立している。それが「唐突」に終わったという印象を与えたのはなぜか。[♥会員記事=期間限定公開7/18まで] … [Read more...]

米国書店商協会(ABA)がB&T撤退への緊急プログラムを発表

ドイツの取次最大手KNVグループが2月に「突然」倒産したように、出版流通では規模や歴史に関係なく撤退を考えておくべき時代となった。重要なことは、出版において「著者と読者」以外のすべての出版関連ビジネスは、Webを意識した再構築を迫られる時代となった。出版社と書店は「取次」なき時代に出版をどう立て直すか。 … [Read more...]

オープンソースの世界を聴く(2) Internet Archive

日本でも有名なNPOインターネットアーカイブは、本と詩のコレクションを提供しているが、IAの性格はCCコンテンツのシンジケート機関のようなものでもあり、前回紹介した LibriVoxをはじめとし、Project Gutenberg、Naropa Poetcs Audiobooks、Maria Lectrixなどのコレクションがある。最近のタイトル数は17,825となっている。 … [Read more...]

ケータイ小説からWattpadへ (2):出発点と到達点 (♥)

著者と読者は「ストーリー」を通して強く結びつくが、そのゴールは必ずしも「本」とは限らない。なぜなら、物語りは続き、時に万単位の個人の「意識=UXのエネルギー」を動かし、そのことで商業価値と変換可能なデータを生み出すからだ。アマゾンが知っていたことに、Wattpadも追いついた。まったく別の方法で。[全文=♥会員] … [Read more...]

「Webメディア」ノート(3):デジタルの成熟(♥)

Scribdの「出版」戦略には、十分な根拠と先例がある。ほかならぬアマゾンだ。ゼロから大「出版社」をつくったこの会社は、雑誌から世界を見ていたニューヨークの出版人のアイデアを採用した。これを「雑誌の創造的脱構築」モデルと呼ぼうと思う。「雑誌」と「ライター」、「ショートコンテンツ」から出発する。[全文=♥会員] … [Read more...]

大出版社とアマゾンの「微温的状態」

米国の印刷本販売で優に5割を超すアマゾンは、意外なことに数年にわたって大手出版社に利益をもたらしている。しかし、アマゾンはデジタルでも出版でも、手を緩めていない。これはどういう状態なのか。確かなことは、大出版社は歓迎し、アマゾンは自分のゲームを続けており、その結果は間もなく誰の目にも見えてくるということだ。[全文=♥会員、期間限定公開=4/11まで] … [Read more...]

アマゾンが書店展開を強化へ

アマゾンは、Amazon Booksを20ヵ所以上に展開する一方で、87の「ポップアップ・ストア」を2013年以来維持してきたが、最近同社のスポークスマンが、Good eReaderなどに対して、後者を閉店し、書店に力を入れることを明らかにした。これは店舗のオペレーションの有効性が実証され、大規模な増設へ進むことを意味するものと受け止められている。 … [Read more...]

販売と貸出の歴史:著者と読者が出会う時 (♥)

江戸時代は出版/読書文化が繁栄した時代で、質的にはもちろん、展観会などを見る限り、多様性という点でも「不足感」は感じられないほど充実している。しかし、発行部数を見る限り、幕末に爆発的に増加したものの、そう多くはない。150年前の日本は国際的に比較しても平均的に読解能力は高かった言われるが、本はどこでどう流通したのか。[全文=♥会員] … [Read more...]

「サブスク」離陸成功の意味:(2)「貸本」復活 (♥)

「サブスク」は、アマゾンのフラクタル(相似形)なビジネスモデルの深いところにあり、「プライム」から各種のコンテンツの"Unlimited"サービスに広がる。しかし、いまScribdという、普通サイズのブックビジネスが100万人という大台に達した意味は大きい。出版社も、いや書店も、「読者」を「顧客=会員」にしたいと考えている人は考えていただきたい。 [全文=♥会員] … [Read more...]

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