「出版」はいかにして復興するか:ロシア (♥)

ロシアでは、大規模書店チェーン(ネットワーク)の合併で、流通主導の市場拡大が進行している。これまではオンラインが成長の鍵を握るという見方が強かったが、これまでインフラの整備が遅れていた書店=印刷本市場が成長機会を与えられたことが理由のようだ。伝統的な「読書大国」の成長は、ビジネスを超えた本の力を示している。 … [Read more...]

出版ブロックチェーンの可能性 (♥)

米国の出版シンクタンク BISGは11月8日、「ブロックチェーン技術の出版への適用」と題するパネル・ディスカッションをニューヨークで開催した。定義にも、応用にも但し書きが付く、「重い」テーマだ。スタートとしては、とても分かりやすい問題提起なので、紹介しておきたい。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版市場とデータの歴史 (1):Webの霧

出版における「版元・取次・書店」の安定した関係は、歴史的に最も強固なものだった。これは出版業が発達した国に共通する世界的なもので、産業革命以前には成立していて、木版印刷の江戸期日本においてそうだったように、活字印刷以前にさかのぼる。この「鉄の三角形」が出版活動の全体を意味しなくなる時である。 … [Read more...]

出版市場とデータの歴史 (2):闇から光明へ(♥)

何によらず、正体が分からないものはまず疑う。これは健全なことだ。まして「出版」という社会の共有環境に関してはそうだ。しかし、旧いものが信じるに足らず、すべて自分で見極めなければならない時もある。Webで物理的世界の常識が通用しないいまのメディアはそうだ。Web25年で起きたことを振り返ってみよう。[全文=♥会員] … [Read more...]

データ・ガイ=ポール・アバッシ氏の功績 (♥)

BookStatのCEOとしてDBW 2018でイベント・デビューした「データ・ガイ」の実名と経歴が初めて明らかになった (Digital Reader, 10/25/2018) 。ポール・アバッシ氏は、ゲーム市場のデータ・サイエンティストとして10年ほどの経験を通じて、出版に匹敵する規模を有する業界のアナリティクス・インフラを構築した実績を持つ。彼が出版に参画したことで21世紀の出版市場が解明された。 … [Read more...]

データ・ガイ=BookStatの始動 (2):デジタルの真実 (♥)

市場の転換期にデータが現実を反映しなくなることはめずらしくない。重要なことは、過去に遡って誤りを正し、一貫性を再構築することだ。ビデオゲーム業界は昨年、過去6年に遡ったデータの訂正を行った。出版も、事実とそうなった理由が共有されたならば、同じ措置が取られるだろう。無益なデータを受容れる余地はないからだ。 [全文=♥会員] … [Read more...]

データ・ガイ=BookStatの始動 (1):視界不良

唐突な観もあるDBW 2018のハイライトは、間違いなく2015年以来、出版界に衝撃を与えてきたデータ・ガイの基調講演「BookStat:出版産業のためのオンライン販売データの再起動」だった。ここで彼は、Kindle以後の10年でなぜ米国の出版ビジネスが確かな視界を喪ったのか、いかにして取り戻せたか、そこで見えてきた驚くべき現実とは何かを完璧に、説得力ある形で描き出した(写真は2015年のDBW初登場時)。 … [Read more...]

「出版社とデジタル」から「新しい出版」へ (♥)

南部にフランチャイズを移したDBWは、ニューヨークの出版界の「デジタルへの険しい道」を辿った末に遭難した過去と決別した。あたらしいオーナーが目ざすのは「新しい出版」である。ポイントは「声とAIをインタフェースとする」「アマゾンをリーダーとする」ということであるようだ。デジタルに関する限り「アメリカはアメリカらしく」がうまくいくと思う。[全文=♥会員] … [Read more...]

「リアル・アマゾン」堂々完成 (♥)

“Amazon 4-Star” は、これまで「地道で慎重な実験」を繰り返したアマゾンが、初めて(失敗の許されない)トレンディ・スポットで自信を持って開店した店舗ということになる。この会社は失敗が少ないことで定評があるが、4-Starはこれまでの「アマゾンショップ」群の集大成でさらに奥があると感じさせる。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindle以後ノート(18):PoDの「デマンド」

アマゾンの「KDP Print」のサービスが(日本を除く)数ヵ国で開始され、この会社が一貫して目指してきた出版サプライチェーンのイノベーションが完成に近づいてきた。しかし、PoDの歴史は意外と長く、内容は千差万別だが、KDP Printはそれらと大きく異なる。重要なのはPoDにおける「デマンド」と実現されるビジネスモデルだ。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(17):「デパート」の盛衰

近世以来、出版は本屋とともに時代を映してきた。紙の本の不滅の繁栄を象徴してきた「デパート」型の本屋は、米国でも日本でも衰退の色を強めている。本と出版と書店という三位一体を成り立たせていた「紙と本」が分かれた現在、あるいは消費と娯楽が分かれた現在、歴史を振り返ってみるのも意味があるように思える。 … [Read more...]

出版界に愛想を尽かされたB&N

B&Nの前CEO解雇は、当事者による提訴に発展したが、それ以上に出版界を揺さぶった。何よりも、創業筆頭株主に事業継続意思がないことが暴露されたためだ。巨大書店チェーンという、業態を一社で代表するB&Nには競争がなく、採算も悪化しているとなれば、2011年に経営破綻したBordersの運命を想起させる。 … [Read more...]

ウォルマートeBookstoreの挑戦 (2):正攻法 (♥)

コマースでアマゾンを追撃するウォルマートが、Koboと提携してE-Book/A-Bookに参入した。この世界最大の小売企業のアプローチがどのようなものかに注目したい。オンライン書店(アマゾン)は、ウォルマートから学ぶことで最大のコマースを築いた。それは規模の限界を超えることであったと思われるが、逆の場合はどうか。[全文=♥会員] … [Read more...]

トリツギは終わった?

米国出版界の悪夢が「B&N」なら、日本のそれは「取次」だろう。前者は消費者との関係で、こちらは配送と採算性という、存在の危機にあるわけだが、在来サプライチェーンでのボトルネックを占めていた点が共通している。つまり、印刷本販売における書店・取次の空洞化である。インターネットのないB2Cの空洞化と言ってよい。 … [Read more...]

Kindle以後ノート (14):消えた道標

商品と市場の構造転換は、統計などのビジネスインフラに大きな影響を与える。流通(コマース)と商品形態(コンテンツ)が従来方式では計測できなくなるからだが、それだけなら新しいチャネルからデータを得ればよいだけのことだ。米国の出版においてその是正努力が実を結んでこなかったのは、チャネルごとの利害関係が複雑であったためだ。 … [Read more...]

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