「本屋」はどう変わったか?

英国最大の書店チェーン、ウォーターストーンズ (Waterstones)は、 1982年以来、500あまりの小書店を閉店に追いやったと言われているが 、創業者は最近BBCのインタビューで「そのことに心の痛みは覚えない」と語った。同社も1993年に WH Smith(その後HMV)に買収され、ロシア資本を経て、最近米国のヘッジファンド、エリオット(Elliott Advisors)の手に渡っている。 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道(2) ♥

新本も古本も、E-Bookもオーディオブックも、すべてを扱う「本屋」は、アマゾンとWebによって再発明された。これが活字出版以前の本屋の仕事と共通しているのは、著者・読者にとって価値があることだったからだ。紙の新刊が本の価値のすべてであるように考えたのは錯覚だった。[全文=♥会員] 【本文要約:本屋の復興への5つのアイデア=1.バーチャル本棚によるメディア化。2.PoD。3. 定価の流動化。50円でも100円でも「気」を流す。4. 古本の販売。5. オーディオブックの視聴と販売】 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道 (♥)

出版というビジネスは古本屋から生まれた、というのは筆者が橋口侯之介さんの『江戸の古本屋』から学んだ最大のことだ。つまり、本の価値を理解し、必要とする人に販売する社会的存在がいなければ、本は本として機能しないからだ。それは活字以前の近世に生まれ、生き抜いてきた。活字印刷の全盛時代は過ぎたが、本屋には未来がある。[全文=♥会員] … [Read more...]

2020年の「リスタート」(2): 書店=出版システムの没落と再生

「商品/市場」と、「情報/社会」という両立困難な性格を産業的に維持してきた活字出版システムは、デジタル/Webの登場とともにほぼ30年あまりで終わりを迎えた。日本においては、このシステムがマンガと雑誌とともに維持されてきたことを忘れてならない。だからこそ、いまがその時だと言えるのだ。 … [Read more...]

マンスリーレビュー(1):「業界」出版の終り

[EB2マガジン・マンスリー7月号] 前月のランキング・トップは、5月の米国のブックフェアの「衝撃的」な結果を書いた記事で、アクセスを集めた。思わず浮かんだタイトルだが、「業界」の「終わり」を漠然と語った。書くべきことは多いが、なるべく簡潔にまとめてみたい。出版というビジネスは、経済的・社会的・文化的に複雑なエコシステムの上に成立している。それが「唐突」に終わったという印象を与えたのはなぜか。[♥会員記事=期間限定公開7/18まで] … [Read more...]

米国書店商協会(ABA)がB&T撤退への緊急プログラムを発表

ドイツの取次最大手KNVグループが2月に「突然」倒産したように、出版流通では規模や歴史に関係なく撤退を考えておくべき時代となった。重要なことは、出版において「著者と読者」以外のすべての出版関連ビジネスは、Webを意識した再構築を迫られる時代となった。出版社と書店は「取次」なき時代に出版をどう立て直すか。 … [Read more...]

オープンソースの世界を聴く(2) Internet Archive

日本でも有名なNPOインターネットアーカイブは、本と詩のコレクションを提供しているが、IAの性格はCCコンテンツのシンジケート機関のようなものでもあり、前回紹介した LibriVoxをはじめとし、Project Gutenberg、Naropa Poetcs Audiobooks、Maria Lectrixなどのコレクションがある。最近のタイトル数は17,825となっている。 … [Read more...]

ケータイ小説からWattpadへ (2):出発点と到達点 (♥)

著者と読者は「ストーリー」を通して強く結びつくが、そのゴールは必ずしも「本」とは限らない。なぜなら、物語りは続き、時に万単位の個人の「意識=UXのエネルギー」を動かし、そのことで商業価値と変換可能なデータを生み出すからだ。アマゾンが知っていたことに、Wattpadも追いついた。まったく別の方法で。[全文=♥会員] … [Read more...]

「Webメディア」ノート(3):デジタルの成熟(♥)

Scribdの「出版」戦略には、十分な根拠と先例がある。ほかならぬアマゾンだ。ゼロから大「出版社」をつくったこの会社は、雑誌から世界を見ていたニューヨークの出版人のアイデアを採用した。これを「雑誌の創造的脱構築」モデルと呼ぼうと思う。「雑誌」と「ライター」、「ショートコンテンツ」から出発する。[全文=♥会員] … [Read more...]

大出版社とアマゾンの「微温的状態」

米国の印刷本販売で優に5割を超すアマゾンは、意外なことに数年にわたって大手出版社に利益をもたらしている。しかし、アマゾンはデジタルでも出版でも、手を緩めていない。これはどういう状態なのか。確かなことは、大出版社は歓迎し、アマゾンは自分のゲームを続けており、その結果は間もなく誰の目にも見えてくるということだ。[全文=♥会員、期間限定公開=4/11まで] … [Read more...]

アマゾンが書店展開を強化へ

アマゾンは、Amazon Booksを20ヵ所以上に展開する一方で、87の「ポップアップ・ストア」を2013年以来維持してきたが、最近同社のスポークスマンが、Good eReaderなどに対して、後者を閉店し、書店に力を入れることを明らかにした。これは店舗のオペレーションの有効性が実証され、大規模な増設へ進むことを意味するものと受け止められている。 … [Read more...]

販売と貸出の歴史:著者と読者が出会う時 (♥)

江戸時代は出版/読書文化が繁栄した時代で、質的にはもちろん、展観会などを見る限り、多様性という点でも「不足感」は感じられないほど充実している。しかし、発行部数を見る限り、幕末に爆発的に増加したものの、そう多くはない。150年前の日本は国際的に比較しても平均的に読解能力は高かった言われるが、本はどこでどう流通したのか。[全文=♥会員] … [Read more...]

「サブスク」離陸成功の意味:(2)「貸本」復活 (♥)

「サブスク」は、アマゾンのフラクタル(相似形)なビジネスモデルの深いところにあり、「プライム」から各種のコンテンツの"Unlimited"サービスに広がる。しかし、いまScribdという、普通サイズのブックビジネスが100万人という大台に達した意味は大きい。出版社も、いや書店も、「読者」を「顧客=会員」にしたいと考えている人は考えていただきたい。 [全文=♥会員] … [Read more...]

橋口和本論を読む:(2)「本屋」から出版へ

ものごとの初めと終わりは、その本質を知るうえで重要だ。「和本」の世界は、著者と読者と本を様々な形でつなぐ「本」屋で成立っていた。社会の言語活動の要としての「本」が必要とする専門性と一貫性、持続性は、本屋の開放性によって保障された。『江戸の本屋』はそのことを教えてくれる。活字は130年あまり前に和本を駆逐したが、それもやがて終焉を迎える。 … [Read more...]

橋口・和本論を読む:(1)本・出版・読者という「関係」

「鶏と卵とどちらが先か」ではないが、「本屋と本とはどちらが先か」という話はどうだろう。本とは何か、の答に直結する疑問に、筆者は橋口侯之介さんの『江戸の古本屋: 近世書肆のしごと』がどう答えてくれるかに関心があった。近世日本書籍・出版史とも言うべき本書は、本からではなく、歴史的に存在した「本屋」の仕事から丹念に考察し、「本屋は基本的に古本屋」である、と結論している(風月庄左衛門の『日暦』)。 … [Read more...]

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