出版社はKUとどう付き合うか(1):始動

アマゾンの定額制E-Bookサービス Kindle Unlimited (KU)は5年を経過し、読者に定着した。当初は距離を置いてきたビッグファイブ出版社だが、予想通り、今年は転換点となりそうだ。長い「テスト」を行ってきたハーパー・コリンズ社は、オーストラリア、英国に続き、北米への導入を発表した。ではなぜ、どう使おうとしているのだろうか。 … [Read more...]

Web時代の「占有」価値 (♥)

[マンスリー・レビュー] 9月は、Audible Captionsに関する記事:アマゾン「キャプション」は大出版社を「パス」、21世紀の「クロス・フォーマット版権」訴訟などが人気記事に上がった。とても一度に語り切れないテーマだが、重要な点はWebの登場以降、コンテンツとしての「本の価値」が「個人/専有」から「社会/共有」に移行しており、米国のフェアユース判決は、伝統的な版権(版の商業性)を侵害しない限り、後者に道を開くものであったと筆者は考えている。出版社が共有の価値を生かせなければ、それは別の者の手に渡るだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国読書市場の10年 (2):球形の世界 (♥)

2010年代に米国を中心とした出版市場で見られたのは、デジタル・コンテンツの本格的なデビューで、人々は「デジタル vs. 紙」に注目した。しかしそもそも「出版」が何かを理解していた人はあまりいたとは思えない。というのは「出版」は10年代に激変し、現在は別の世界となっているからだ。それは実際には、Webによって変わった。[全文=♥会員] … [Read more...]

コンテンツ/広告ビジネスの5G (♥)

5Gテクノロジーはコンテンツ/広告ビジネスに大きな影響を与える。鉄道や道路の高速化と同じだが、やはりWebなので「一般利用者」に開放される。放送の4K/8Kとは違って、自由なサービス開発も進むだろう。そして、中国は5G+4Kのサービスをリードしようとしている。3G以来のコンテンツ・サービスのゲームチェンジだ。本誌も力を入れていきたい。[全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリー・レビュー:(1) 中国Web出版の「奇跡」

8月の人気記事は「出版の転換に成功した中国」だった。中国とWebという大テーマに手を付けるという意図はなく、ただ市場のダイナミズムを理解する手がかりとして、テクノロジー、社会システム、それに国家戦略もキーワードとして考えてみた。多くの人に関心を持っていただけたことは嬉しい。多くの人と共有できることで視野と知識が広がることを期待している。 … [Read more...]

「Caption訴訟」で出版社側に勝ち目はあるか? (♥)

AAP vs. Audible「Caption訴訟」はそれぞれの立場(属する世界)によって、まるで違うものに見えるようだ。しかし、裁判所は法律(著作権)というものの「社会性」を、時間をかけて判断を下すか、直近の確定判例を引用して、人々の再確認を求めるだろう。「Caption訴訟」は、まったく新しいケースのようにも見えるし、そうでないようでもある。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の転換に成功した中国(3): 移行戦略 (♥)

アマゾンは、Webを千載一遇の好機として小売帝国を構築したが、その出発点は書店だった。中国が新しい帝国経営の土台を出版に置いたのには、システム的、歴史的、文化的に十分な理由があるが、そのためには機械文明時代の社会主義的出版観を捨てる必要があった。中国(共産党)はそれをやった。ここでもアマゾンの工学的マイグレーション・モデルが参考になったようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の転換に成功した中国(2): 斯文在兹?(♥)

中国出版のデジタル転換は、米欧日がアマゾンを例外としてスローダウンしている状況で、それに急かされることなく、コンテンツとテレコムにまたがるビジネスモデルを含めてデザインされている点で、共産党体制のリーダーシップと機能性を発揮したものと言えるだろう。イデオロギーではなく、テクノロジーにおいてだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版社が反対するCaptionsとアマゾン (1)版権 (♥)

Audibleのキャプション機能 (Captions)は、教育目的で実験的な段階のもの、として発表されたものだが、予想通りと言おうか、出版社の版権関係者などから強い反撥が出ている。Publishers Weekly (07/19)は、「言語道断」「版権侵害」と言った声を紹介しているが、Audibleの意図が通じていない可能性も強い。[全文=♥会員] … [Read more...]

それが「出版」の生きる道 (1): アマゾン (♥)

デジタル/Web時代の「出版」について、アマゾンが無数のサービスを開発し、ビジネスにしたことを知らない人はいない。しかし、出版そのものについてはどうか。ビジネスを超えたビジョンを持っているのか、あるとすれば、それは何か。この会社がそんな構想を語ったことはないが、筆者はそれに近いものを推定できると思う。[全文=♥会員] … [Read more...]

それが「出版」の生きる道 (2): 編集者 (♥)

ディーン・クーンツのアマゾンでの実験的初仕事となった Kindle in Motionタイトル ’Ricochet Joe' (跳返りジョー)で編集を担当したのは、ミキラ・ブルーダー編集長だった。それによって、アマゾン出版にはクリエイティブな編集者がいることが業界に知れ渡った。もちろん、編集者を尊重する出版者であることも。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の転換:事実確認 (♥)

筆者は、自ら意識してきた長い「出版のデジタル転換史」の大きな節目が今年になると感じてきたが、それは旧出版の衰退や倒産などではなく、新出版への切替を告げるものであるはずだ。出版は「ディスラプト」してはならないものだからだ。大作家の「本拠地の」移転は、おそらく秩序ある切替えである。(※ベストセラー作家ディーン・クーンツがアマゾン出版部門と大型契約を行ったこと。本誌記事参照) [全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリーレビュー(2):「版」の出版からWebによる再出発へ (♥)

[EB2マガジン・マンスリー:7月] 「版」をめぐる業界の人々によって維持されてきた出版の時代は、Webというメディア=ビジネスの登場によって終わりを告げた。しかし、フォーマットはともあれ、本が必要とされなくなったわけはないし、経済価値を生まないわけでもない。米国でも中国でも、紙とデジタルは同程度の規模に達している。本のビジネスは10年で約2倍になった。このことは前向きに捉えるべきではないだろうか。[全文=♥会員] … [Read more...]

退屈なデジタル時代の終わり(♥)

米国の在来出版社団体AAPの年次統計報告 (2019 AAPStatShot)は、売上258億2,000万ドルという相変わらずの数字を発表した(2018暦年)。一見し睡魔に誘われたが、別の記事で目を醒ます情報があった。長い、怠惰・退屈な時代はもう終わろうとしている。B&Nの売却(まだ行き先不明)はその序奏に過ぎなかった。[全文=♥読者] … [Read more...]

コリンズの新作は「失われる前の世界」

「物語り」には「始まりと終わり」があるが、インパクトが大きい物語には「前篇」や「続篇」を付けて時間的に拡張することがある。『ハンガー・ゲームズ三部作』で全世界1億冊以上という記録を樹立したスーザン・コリンズとスカラスティック社は、来年5月19日に「前篇」を出版すると発表した。他方、傑作映画『シャイニング』の、原作者による続編も11月8日に米国で公開される。 … [Read more...]

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