出版の転換に成功した中国(3): 移行戦略 (♥)

アマゾンは、Webを千載一遇の好機として小売帝国を構築したが、その出発点は書店だった。中国が新しい帝国経営の土台を出版に置いたのには、システム的、歴史的、文化的に十分な理由があるが、そのためには機械文明時代の社会主義的出版観を捨てる必要があった。中国(共産党)はそれをやった。ここでもアマゾンの工学的マイグレーション・モデルが参考になったようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の転換に成功した中国(2): 斯文在兹?

中国出版のデジタル転換は、米欧日がアマゾンを例外としてスローダウンしている状況で、それに急かされることなく、コンテンツとテレコムにまたがるビジネスモデルを含めてデザインされている点で、共産党体制のリーダーシップと機能性を発揮したものと言えるだろう。イデオロギーではなく、テクノロジーにおいてだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版社が反対するCaptionsとアマゾン (1)版権 (♥)

Audibleのキャプション機能 (Captions)は、教育目的で実験的な段階のもの、として発表されたものだが、予想通りと言おうか、出版社の版権関係者などから強い反撥が出ている。Publishers Weekly (07/19)は、「言語道断」「版権侵害」と言った声を紹介しているが、Audibleの意図が通じていない可能性も強い。[全文=♥会員] … [Read more...]

それが「出版」の生きる道 (1): アマゾン (♥)

デジタル/Web時代の「出版」について、アマゾンが無数のサービスを開発し、ビジネスにしたことを知らない人はいない。しかし、出版そのものについてはどうか。ビジネスを超えたビジョンを持っているのか、あるとすれば、それは何か。この会社がそんな構想を語ったことはないが、筆者はそれに近いものを推定できると思う。[全文=♥会員] … [Read more...]

それが「出版」の生きる道 (2): 編集者 (♥)

ディーン・クーンツのアマゾンでの実験的初仕事となった Kindle in Motionタイトル ’Ricochet Joe' (跳返りジョー)で編集を担当したのは、ミキラ・ブルーダー編集長だった。それによって、アマゾン出版にはクリエイティブな編集者がいることが業界に知れ渡った。もちろん、編集者を尊重する出版者であることも。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の転換:事実確認 (♥)

筆者は、自ら意識してきた長い「出版のデジタル転換史」の大きな節目が今年になると感じてきたが、それは旧出版の衰退や倒産などではなく、新出版への切替を告げるものであるはずだ。出版は「ディスラプト」してはならないものだからだ。大作家の「本拠地の」移転は、おそらく秩序ある切替えである。(※ベストセラー作家ディーン・クーンツがアマゾン出版部門と大型契約を行ったこと。本誌記事参照) [全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリーレビュー(2):「版」の出版からWebによる再出発へ (♥)

[EB2マガジン・マンスリー:7月] 「版」をめぐる業界の人々によって維持されてきた出版の時代は、Webというメディア=ビジネスの登場によって終わりを告げた。しかし、フォーマットはともあれ、本が必要とされなくなったわけはないし、経済価値を生まないわけでもない。米国でも中国でも、紙とデジタルは同程度の規模に達している。本のビジネスは10年で約2倍になった。このことは前向きに捉えるべきではないだろうか。[全文=♥会員] … [Read more...]

退屈なデジタル時代の終わり(♥)

米国の在来出版社団体AAPの年次統計報告 (2019 AAPStatShot)は、売上258億2,000万ドルという相変わらずの数字を発表した(2018暦年)。一見し睡魔に誘われたが、別の記事で目を醒ます情報があった。長い、怠惰・退屈な時代はもう終わろうとしている。B&Nの売却(まだ行き先不明)はその序奏に過ぎなかった。[全文=♥読者] … [Read more...]

コリンズの新作は「失われる前の世界」

「物語り」には「始まりと終わり」があるが、インパクトが大きい物語には「前篇」や「続篇」を付けて時間的に拡張することがある。『ハンガー・ゲームズ三部作』で全世界1億冊以上という記録を樹立したスーザン・コリンズとスカラスティック社は、来年5月19日に「前篇」を出版すると発表した。他方、傑作映画『シャイニング』の、原作者による続編も11月8日に米国で公開される。 … [Read more...]

出版は「大きな物語」をどうするか (♥)

ビジネスとしての出版は、様々なタイプの「大きな物語」を背景として形成されてきた。皮肉なことに、大きな物語を仰ぐことで他の物語を抑える傾向があるようだ。20世紀の末にWebとともに登場した「大きな物語」は、活字出版という型を超え、最初から「ソーシャル」を「グローバル」を目ざした。それは遅々として歩んできた近代出版の「追体験」ではない。[全文=♥会員] … [Read more...]

コミックは音/声をどう消化するか(3): ディズニーの回答(2) ♥

プロダクトライン開発は、「組織的かつ体系的なソフトウェア再利用」によって効率を最大化する資産の再利用方法だが、かなり複雑で、プロジェクト・マネージャの能力と権限に依存する部分が大きい(だから分かりやすい成功例は少ないのかもしれない)。しかし、コンテンツ一般はともかく、「キャラクター・ビジネス」のほうはプロダクトライン開発/管理手法がかなり使えそうだ。実際にディズニーはこれを使って21世紀型のコンテンツ・ビジネスモデルを完成させているのだ。マーベルは、それを応用・発展・精緻化させているのだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

コミックは音/声をどう消化するか(2): ディズニーの回答(1) ♥

コミックにとって、オーディオは避けられないものだと思う。技術的には簡単で、アニメーションやゲーム動画がスマートフォンに氾濫する時代に、進めなければ衰退してしまう。それでは、最大の資産管理者であるディズニーはどうしているか。それは一つの回答であることは確かだ。 [全文=♥会員] … [Read more...]

コミックは音/声をどう消化するか(1): 音声コミックの登場

米国のコミック大手のMarvel Entertainment が、Dreamscape と提携して、9月から本格的なオーディオブック出版に乗り出すことを発表した。発売予定の数十タイトルは、アマゾン、Audible、iBooks、Google、Overdriveを含むほとんどのオーディオプラットフォーム・サイト。最初はスパイダー・マンやXメンなどのクラシックを並べるようだ。 … [Read more...]

オーディオが文字を超える時:(2)「紙幣」のように

欧米には、テレビよりラジオの熱心なファンがいることは(日本では)あまり注目されてこなかった。教会の説教のように、音声言語の表現力に接する機会を重視する伝統があるからだと思っていたが、それも一面的な「解釈」に過ぎなかった。音声言語は、もともと文字言語より「自力」が強いのだ。 … [Read more...]

オーディオが文字を超える時:(1)百見も一聞にしかず

オーディオブックの市場性と利点については、まだ十分細部を検討されているとは思われない。米国では「存外」に売れて、活字本の半分は売れるかもしれないという程度にはなっているのだが、もしかすると、それ以上となる可能性も考えなければならない。それはどのような場合だろう。 … [Read more...]

Scroll Up