コンピュータが本を読む時代 (1)はじめに (♥)

出版の世界でAIが話題となってきたのは昨年あたりからだ。これはITでも一般メディアでも共通しているが、これまで知識と経験と勘が混然一体となった個人的スキルが重視され、多くの個性と雇用を生んできた世界にAIが及んできたことは確かである。それはマーケティング(読者)に始まり、企画(テーマ、著者)に浸透し、編集や創作、著述にも拡大する。その程度はまちまちだ。 [全文=♥会員] … [Read more...]

Kindle 以後10年:(3)継承と断絶

出版におけるデジタルは、活字組版から始まり、ページ制作に拡大し、流通では在庫管理とロジスティクスに始まり、オンライン上の仮想書店で消費者と接点を得たが、これで読書までがデジタルで連結する展望が生まれた。しかし、その先が難しい。アマゾンはデジタルの魔法が通用しない課題に挑戦しなければならなかった。 … [Read more...]

Kindle 以後10年:(2)二人の天才

iPhoneの圧倒的な成功の影に隠れて多くの人が忘れてしまっているが、ジョブズはiTunesで21世紀のビジネスモデルを創造した。そのことをいちばん理解していたのはベゾスCEOだったはずだ。彼の関心はガジェットではなく、持続性を持つコマースにあったが、クラウドと無数のモバイルをつなぐコンテンツ・ストアは、コマースそのものを変えるものだった。 … [Read more...]

Wattpadと新しいビジネスモデルへの期待 (♥)

Wattpadの購読モデルは「アド・フリー」を顧客価値とするもので、コンテンツの課金方法としてはユニークなものとなる。これが機能するとすれば、画期的なものとなるだろう。6,000万人という膨大なユーザーを背景とした無償のソーシャルネットワーキング・サービスが、広告以外でも成り立つ最初の事例となるからだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

クラウドファンディング出版の可能性:(2)LGBT ♥

英国の編集者でジャーナリストのマット・ケイン氏が書いたLGBT恋愛小説 'The Madonna of Bolton' は、男子がマイケル・ジャクソン、女子がダイアナ妃に憧れた時代、故郷のボルトンでマドンナに恋した9歳の主人公チャーリー・マシューズの人生をユーモラスに描いたもの。英国のクラウドファンディング出版サイト Unboundで資金調達に成功した。[全文=♥会員] … [Read more...]

BBCが対話型オーディオブック発売へ (♥)

英国BBCは、Rosina Soundというオーディオ・プロダクションと提携し、アマゾンAlexaなどスマートスピーカをターゲットとした対話型ゲームブックを開発している。もともとは1970年代に開発され、冒険シリーズなどペーパーバックでヒットした形式を、対話型ラジオドラマとして復活させたもので、新しいジャンルとして期待されている。[全文=♥会員] … [Read more...]

カニバリズム論との決別 (1)アマゾン

在来出版社は、デジタルの成長を抑制しようと望み、それ自身の売上を抑えることには成功し、2年以上にわたって、E-Book市場はほぼ直線的な下落を続けたのだが、その実相が明らかになったいま、自滅的な方針の背景にあったカニバリズム論の決別が重要であると考える。この亡霊にとり憑かれたままでは、出版は大きなものを失うからだ。 … [Read more...]

カニバリズム論との決別 (2)新しい価値へ

アマゾンが既存の出版エコシステムのトラップにかからず、E-Bookでほとんど唯一の成功をなしとげたのは、独自に出版のサイクルを構築したからで、市場を読むことができれば不敗というデータ駆動マーケティングの賜物といえよう。このことはまた、これまでP/Dのカニバリズムがほとんど作用しなかったことの説明にもなる。[全文=♥会員] … [Read more...]

在来出版は印刷本デフレを生残れるか (♥)

米国出版界において市場の停滞(実際には縮小と崩落)に対する危機感が広がったことは、デジタル転換における次のラウンドが認識されたことを意味する。過去5年間の対応は誤りであり、出版社はE-Bookを敵視したことで多くを失ってきた。ようやく「デジタル」の本質が分かってきたのは結構だが、時間はもう無駄にできないことを認識しなければならない。[全文=♥会員] … [Read more...]

Goodreads:21世紀の出版と読書 (♥)

出版という社会的活動は、読まれることで完結し、次の読書につなげることで再生産される。売買という経済行為は重要だ(売れなきゃ意味がない)が、それは読書に従属するものである(読まれなければ続かない)ことを忘れてはならないだろう。読書はコンテンツをめぐるコミュニケーションの空間と時間を決定する。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国出版界の変貌(2):著者の選択(♥)

アマゾンは2007年末という暗闇の中でKindleを発売したが、デバイス、ストアとともにKDPプラットフォームを同時に立上げている。70%の版権料(30%販売手数料)という設定は、今日では平凡なものだが、いかようにも読める、絶妙なメッセージだったと思われる。 … [Read more...]

オーディオブックとポッドキャスト

活字出版にとって音声言語コンテンツは遠いものだったが、A-Bookで身近になり、重要な市場となった。出版界はいまや「よいデジタル」として歓迎している。しかし、ラジオ放送の流れをくむインターネット・メディアのポッドキャストが急成長したことについては、まだ戸惑いがある。ポッドキャストはA-Bookの敵か味方か? … [Read more...]

AmazonCrossing:翻訳から「世界文学」へ (2)共感 (♥)

文字と言語に依存する出版は、様々な文化ビジネスの中でもローカルな性格を残してきた。ほかならぬ世界最大の出版市場である米国の出版界もその例外ではなかったが、世紀の転換以来、変化が顕著になってきた。なかでもアマゾンは、晩年のゲーテが構想した「世界文学」を本気で(ビジネスとして)実現することまで考えているようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

Gutenbergで進化するWordPress (2)シフト(♥)

CMSのシェアで28.6%を占め、なお年率で1ポイント以上の拡大を続けているWPの次期バージョンは、記事/ページを単位とするスタイルから、個々のパラグラフ(段落)、図版、ウィジェット(ブログパーツ)を最小単位とするものとなるという。それによってWeb出版の世界がどう変わるかを考えてみたい。[全文=♥会員] … [Read more...]

Gutenbergで進化するWordPress (1)挑戦

Web出版の標準的なプラットフォームとなったCMSテクノロジーは、膨大な開発者とユーザーを吸引する一方で、大きな転機にある。一貫したサービス環境をSaaSで提供するサイトビルダーがコミュニティの脅威となっているのだ。WordPressは、Gutenbergフレームワークで新たな課題に挑んでいる。 … [Read more...]