文教堂、そして書店は生き残れるか?

大型書店チェーンの文教堂GHDが債務超過による上場廃止を回避するために「事業再生ADR」という経営再建手続をとることになった。これは店舗営業を続けながら再生を進めていくためのものだが、年率10%で縮小を続けている出版市場で、書店が経営回復・拡大ができるだろうか。「上場」は成長を前提としているからである。 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道(2) ♥

新本も古本も、E-Bookもオーディオブックも、すべてを扱う「本屋」は、アマゾンとWebによって再発明された。これが活字出版以前の本屋の仕事と共通しているのは、著者・読者にとって価値があることだったからだ。紙の新刊が本の価値のすべてであるように考えたのは錯覚だった。[全文=♥会員] 【本文要約:本屋の復興への5つのアイデア=1.バーチャル本棚によるメディア化。2.PoD。3. 定価の流動化。50円でも100円でも「気」を流す。4. 古本の販売。5. オーディオブックの視聴と販売】 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道 (♥)

出版というビジネスは古本屋から生まれた、というのは筆者が橋口侯之介さんの『江戸の古本屋』から学んだ最大のことだ。つまり、本の価値を理解し、必要とする人に販売する社会的存在がいなければ、本は本として機能しないからだ。それは活字以前の近世に生まれ、生き抜いてきた。活字印刷の全盛時代は過ぎたが、本屋には未来がある。[全文=♥会員] … [Read more...]

Audibleに「キャプション」機能が登場

Good eReader (07/15)は、Audibleが近々オーディオブックで「字幕」が読める標準機能 (Audible Captions)を提供すると伝えた。朗読を聴きながら、スクリーンで本文・辞典・訳文などを読めるものだが、AndroidやiOSのアプリから使用できるので、他社の対応によっては70%以上のシェアを持つAudibleがさらに優位を強める可能性は大きい。 … [Read more...]

2020年の「リスタート」(2): 書店=出版システムの没落と再生

「商品/市場」と、「情報/社会」という両立困難な性格を産業的に維持してきた活字出版システムは、デジタル/Webの登場とともにほぼ30年あまりで終わりを迎えた。日本においては、このシステムがマンガと雑誌とともに維持されてきたことを忘れてならない。だからこそ、いまがその時だと言えるのだ。 … [Read more...]

Wattpadがインド進出本格化 (♥)

世界展開を強化しているWattpadは7月9日、インドのPenguin Random House India (PRHI)との提携を発表した。インドのライターをWattpadのプラットフォームを通じて紹介すると同時にインドでのWattpadユーザー拡大を図る形で協力関係を拡大する。とくに映画、TV、印刷本、デジタル・プロジェクトを視野に入れている。[全文=♥会員] … [Read more...]

B&Nの買収へ半歩前進か (♥)

売却プロセスの終了を急いでいる米大手書店バーンズ&ノーブル(B&N)は今週、同社株主に対して、ヘッジファンドのエリオット・キャピタル (Elliott Capital Advisors: ECA)への譲渡価格を1株6.5ドル(現金=8月6日期限)とする提案を行った。これによって年末のシーズン開始前にウォーターストーンズとの合併を完了させたい意向だが、B&Nの株主で米国書籍流通のReaderLink 社の対応は不明だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリーレビュー(1):「業界」出版の終り

[EB2マガジン・マンスリー7月号] 前月のランキング・トップは、5月の米国のブックフェアの「衝撃的」な結果を書いた記事で、アクセスを集めた。思わず浮かんだタイトルだが、「業界」の「終わり」を漠然と語った。書くべきことは多いが、なるべく簡潔にまとめてみたい。出版というビジネスは、経済的・社会的・文化的に複雑なエコシステムの上に成立している。それが「唐突」に終わったという印象を与えたのはなぜか。[♥会員記事=期間限定公開7/18まで] … [Read more...]

マンスリーレビュー(2):「版」の出版からWebによる再出発へ (♥)

[EB2マガジン・マンスリー:7月] 「版」をめぐる業界の人々によって維持されてきた出版の時代は、Webというメディア=ビジネスの登場によって終わりを告げた。しかし、フォーマットはともあれ、本が必要とされなくなったわけはないし、経済価値を生まないわけでもない。米国でも中国でも、紙とデジタルは同程度の規模に達している。本のビジネスは10年で約2倍になった。このことは前向きに捉えるべきではないだろうか。[全文=♥会員] … [Read more...]

中国出版の新しい波 (1):海外出版への視点

米国と並ぶ出版市場となった中国は、国内出版物を除いても独自のトレンドを発信し、世界に影響を与えるまでになっている。ポーター・アンダーソン氏は最近の中国出版情報から、フィクションとノン・フィクションのヒットをそれぞれ紹介している。印象としては、大国の出版市場として成熟し、新しい国際化を強く志向していることだ。 … [Read more...]

60歳以上は本を(なぜ)読むか? (♥)

読書行動を定期的に調査している非営利団体の Pew Research Center (PRC)は、過去10年の間に、60歳以上の引退後世代(多くは旧ベビーブーマー)の読書が、かなり減少していることを明らかにした。TVなどの「スクリーン・タイム」が27分増加したのに対し、読書(-13分)や社交(-9分)などが目立って減少している。TV世代の高齢化は、最後の読書世代が消えていくことと重なるようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

高成長が続く米国のスマートスピーカ

米国の音声読書市場でスマートスピーカの位置が徐々に上がっている。NPRとEdison Researchが行っている Smart Audio Reportが19年春のレポートは、18歳以上の米国人の保有率は前年から35%増えて、保有数にして21%(5300万人)に達した。スマートフォンで始まったオーディオブックは、音声デバイスの多様化とともに新しい段階に入っている。 … [Read more...]

コリンズの新作は「失われる前の世界」

「物語り」には「始まりと終わり」があるが、インパクトが大きい物語には「前篇」や「続篇」を付けて時間的に拡張することがある。『ハンガー・ゲームズ三部作』で全世界1億冊以上という記録を樹立したスーザン・コリンズとスカラスティック社は、来年5月19日に「前篇」を出版すると発表した。他方、傑作映画『シャイニング』の、原作者による続編も11月8日に米国で公開される。 … [Read more...]

出版は「大きな物語」をどうするか (♥)

ビジネスとしての出版は、様々なタイプの「大きな物語」を背景として形成されてきた。皮肉なことに、大きな物語を仰ぐことで他の物語を抑える傾向があるようだ。20世紀の末にWebとともに登場した「大きな物語」は、活字出版という型を超え、最初から「ソーシャル」を「グローバル」を目ざした。それは遅々として歩んできた近代出版の「追体験」ではない。[全文=♥会員] … [Read more...]

B&Nの未来はどちらに?:Readerlinkの登場

Barnes & Noble の方向は、ヘッジファンドによる買収で決着し、あとは英国人のドーント氏の手腕に期待することにした人は多かったと思うが、総額4億7,580万ドル($6.5/株)の価格に「安すぎる」とクレームを付けた株主が応札権を主張して登場して、決着が延ばされた。Readerlink LLC は、シカゴ近郊の出版・流通サービス企業で、B&N株を3.4%保有している。 … [Read more...]

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