「マンガ」のレイアウトを考える (1) 連続性 (♥)

9月18-19日に東京の慶応大学で開催されたW3Cワークショップの議事録とレポートが公開された。「デジタル出版物のレイアウトと表現:マンガから雑誌まで」と題したイベントについては筆者が記事にしている。今回発表されたのは、スタッフの速記に基づく議事録で、このテーマに関心を持つ者にはとても有用かつ貴重なものだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

ポリティカル「ノン・フィクション」の反文明

FBF2018は10月14日に全6日間の会期を終了した。Publishers Weeklyの3人のベテラン・ライターは「安定」という言葉で総括したが、この安定は、嵐の中の不思議なバランスによってもたらされた不思議な状態であって、ふつうの意味での「安定」ではない。そのことは、出版関係者の多くが意識している。 … [Read more...]

E-Book 2.0 Forum “Version 2″へ向けて (1)

いま出版は、誰が見ても病的な状態にある。出版だけではない。社会が病気で、それはかつての「先進工業国」に共通した現象でもある。現在と将来の「生活」に不安を持ち、それまでに得た「自信」を失い、つまりは「意味=価値」が揺らいでいる。本来、社会を見つめる視点を提供し、病気を治す知恵をもたらす、生きる力を取り戻すはずだが、その医者が病気なのだ。 … [Read more...]

FBF2018:オーディオブック登場 (♥)

オーディオブックが米国で大きなトレンドになっていることは、本誌がお伝えしてきた通りだが、FBFでも今年から Audiobook Conferenceをレギュラー・プログラムに組み込んだ。つまりこれが「ブーム」ではなく、世界的な現象であり、様々な角度から取り上げる必要があるものとして認知したことを意味する。[全文=♥会員] … [Read more...]

WordPress 5.0最終リリース予定発表

WordPressの最新版 (5.0-Gutenberg) については本誌でも取上げていたが、11月19日にリリースされることが発表された。「バザール型」のオープンソース・プラットフォームの大改訂だけに、プラグインやサービスなどでコミットしているすべての関係者を満足させるものとはならず、失敗のリスクを覚悟しての改築・改装となる。 … [Read more...]

「炎上」するWebと「燃え落ちる」紙

「新潮45」の休刊(廃刊)は、Webと活字の関係を考えさせる事件であった。活字出版社がWebというメディアの罠に落ちた。「Web・TV・活字」の炎上サイクルのやり繰りに活路を見出したかに見えた出版社の現場が、焦って下手を打った。版の軽重が問われる、追い詰められた土壇場で…。 … [Read more...]

固定レイアウトを脱構築する:W3C東京(♥)

9月18-19日の2日間、慶應義塾大学SFC研究所とAPLがホストになったW3Cの「デジタル出版におけるレイアウトと表現に関するワークショップ」が東京・三田で開催された。EPUB標準に関する活動が、昨年2月にIDPFからW3Cの下に移管されて初めての日本でのミーティングのテーマが「固定レイアウト」になったのは自然なことだった。[全文=♥会員] … [Read more...]

OR/Mの復刊本ビジネスとブッククラブ (♥)

復刊本E-Book出版で目覚ましい業績を更新しているOpen Road Integrated Media (OR/M)は、Spread the Words ブッククラブと提携し、The Fab Over Fifty (FoF)というコミュニティ・プログラムを開始した。最初のタイトルは、エリカ・ジョングの世界的ベストセラー『飛ぶのが怖い』(1973)。[全文=♥会員] … [Read more...]

メディアを超えたヒットはWattpadで生まれた

15歳の時(2010)にWattpadで書き始めた初恋小説 'The Kissing Booth'で多くのファンを獲得した英国のベス・リークルスの作品が、ランダムハウス社による出版を経て、今年5月Netflixによる映画版がさらにヒットして話題になった。大学を卒業した彼女は、今年23歳で「恋愛小説家」となっているが、Forbes誌の記事は、Wattpadというソーシャルな創作環境について改めて注目している。 … [Read more...]

Kindle インディーズ・マンガは上々のスタート

アマゾン・ジャパンは8月10日、「Kindle インディーズマンガ」の開始1ヵ月時点でのダウンロードが数十万回を達成し、既読ページ数が累計100 万ページ以上になったと発表した。この好評を受けて、無料マンガ基金の8月度の分配金を、前月度の1.5 倍の300 万円以上にすることを決定した。また「上位20名」としていた分配金の支給対象を増やす、としている。 … [Read more...]

トリツギは終わった?

米国出版界の悪夢が「B&N」なら、日本のそれは「取次」だろう。前者は消費者との関係で、こちらは配送と採算性という、存在の危機にあるわけだが、在来サプライチェーンでのボトルネックを占めていた点が共通している。つまり、印刷本販売における書店・取次の空洞化である。インターネットのないB2Cの空洞化と言ってよい。 … [Read more...]

アマゾンCreatespaceの明日? (♥)

アマゾンは、Createspace のAVディスク製作サービスDisc on Demand が、間もなく Amazon Media on Demand (AMoD)に移管されることをユーザーに告知した。制作サービスの廃止に始まる Createspaceにおける一連の事業整理の一環となるものとみられる。これまで実質的に少なからぬ役割を果たしてきたこのサービスを振り返ってみたいと思う。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国在来出版の停滞を映すデータ

米国出版社協会 (AAP)は7月21日、昨年の卸売上データ(1200社分)を収録した StatShot Annual Report (SS-A)を発表し、数量ベースで27.2億冊、金額も横ばいの262億3000万ドルと推定した。商業出版物は159億5000万ドルだが、過去5年間の変化が-3%で、毎年膠着したような推移を見せるのは、非公開の「モデル」による推定に依存した算出方法によるものだろう。 … [Read more...]

Kindle以後ノート (12):消えた「元年」

「Kindleの10年」は、日本では5年遅れで2012年にやってきた。文明開化の象徴である「黒船」と立ち向かうという、滑稽な図式が持ち出されたが、明治以降の日本の出版を考えれば、この業界にとってはそう不自然なことでもない。外圧を利用しながら「ローカルな近代化」を目ざすというレトリックは、明治以来、占領時代を通じての成功パターンだからだ。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(9):版からバージョンへ

久しぶりで「本」を書いていて改めて発見したことは、第一に、まとまった長さの本を書くには読者を思い浮かべる必要があるが、それを知る手段はほとんどないこと、編集者がそのイメージを共有してアドバイスしてくれると有り難いのだが、たとえ出版社の有能な編集者でもふつうの「読者」にはなり得ない、ということだ。彼(女)には締切があり、著者にはつねに迷いがあるが、読者はこちらを知らない。 … [Read more...]