出版人も「2020年にはデジタルが主役」と予想

英国の出版業界専門メディアThe Booksellerは、デジタル化の動向と出版界の見方をさぐる年次調査、The Digital Census 2011 (進行中)の仮集計の結果を発表(The Bookseller, 10/17)した。それによると、約25%の回答者が、2015~2019年の間にデジタルが出版の主役となると予測したが、それ以前の2014年(16.4%)、2013年(8.6%)、2012年(4.9%)と考えているものも合計で30%近くに達した。つまり、半数以上が「2019年までに」と考えていることになる。今年で3年目のこの調査は、Webで行われており、地域は限定していない。 … [Read more...]

7月の米国E-Bookは好調維持。年内にシェア30%へ

米国出版社協会(AAP)は10月14日、7月度の出版統計を発表し、E-Bookの売上が前年同月比105%増の8,260万ドルであることを明らかにした(サンプル=17社)。対前月比ではほぼ横ばいだが、1月からの累計では150%増の5億6,050万ドルと、依然として1年で約2.5倍という拡大スピードを維持している。E-Reader=100ドル時代を迎え、E-Book販売は年末に向けて勢いをつけていくものとみられる。(Publishers Weekly, 10/14) … [Read more...]

ゴランツ社が絶版SFポータル SF Gateway (♥)

英国のSF出版社ゴランツ社が50周年記念事業として推進するSFゲートウェイ(SF Gateway)とSF百科事典(Encyclopedia of Science Fiction)については本誌でもご紹介したが、10月3日、ゲートウェイのベータ版が完成しスタートしたことが親会社のオライオン社から発表された。絶版となって埋もれている過去の貴重な作品のE-Bookによる復元という目的を併せ持つ、SF&Fファンのための専門ポータル・サイトである。本に関連したテーマ別ポータルは、膨大かつ専門的作業が必要なために構築が簡単ではないが、出版ビジネスの基盤としての意味を持っている。[全文=♥会員] … [Read more...]

膨れ上がる「エージェンシー・モデル」訴訟 (♥)

2009年、iPadの導入とともに大手出版社が導入した委託販売制(エージェンシー価格モデル)に対しては、消費者からの集団訴訟と米英EU当局の独禁法関連調査の両側からのチェックが働いているが、paidContentは最近、このうち前者についての動向をまとめた記事を掲載した。最初の提訴がカリフォルニ ア州で起こされた翌日にはニューヨークで同様の提訴があり、原告側弁護士によれば現在15件にも達した。業界に近い法律専門家によれば、面白いことに、被告側証人としてアマゾンも(B&Nと並んで)出廷することになるようだ。 [全文=♥会員] … [Read more...]

アメコミ大手DCがKindle Fire独占で100点提供

マーヴェルと並ぶ米国コミック業界の雄、DCエンターテイメントは9月29日、アマゾンと提携し、グラフィックノベル100点をKindle Fire向けに独占提供することを明らかにした。中には初の電子化となる"Batman: Arkham City”や、”Superman: Earth One”などが含まれている。同社はDC Comicsシリーズ52点の電子版で成功を収めており、アマゾンとの提携はそれに続く動き。アマゾンとしてはKindle Fireの販促コンテンツの第一弾になるものだろう。第二弾は何か。 … [Read more...]

電子も紙も…活気づく米国料理本市場 (♥)

フィクションが牽引してきたE-Book市場で、米国の老舗出版社アルフレッド・A・クノップフが10月5日に出版したE-Book版料理本がNYタイムス紙で紹介され、話題となっている。ベストセラーで映画化もされた『ジュリーとジュリア』でも知られる料理研究家の故ジュリア・チャイルドが半世紀前に書いた名著『フランス料 理上達法』を電子化したもので、料理本の電子化動向にまつわる興味深い内容が書かれている。カラーのKindle … [Read more...]

500年前の印刷楽譜集300余がオンライン公開

電子出版の重要な分野の一つに楽譜がある。英国のJISCは、このほど16世紀音楽の印刷譜原本がWebで無償公開されたことを明らかにした。これは、ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイと大英図書館との共同によるEarly Music Onlineプロジェクトで実現したもので。世界最初期の印刷楽譜集300以上が収録されている。古文書と同様、初期の活字印刷物である古楽の印刷譜原本は、非常にデリケートなために管理が厳重で、研究者でも容易に閲覧できなかった。 … [Read more...]

「紙の本が無くなる日」は来るか? (♥)

米国ではE-Bookが出版全体の20%を超え、それを延長すれば数年で50%を超えるとみられる。E-Readerがついに$50~100の価格帯に入ったことで、デジタル・リーディングが本を読む大多数に普及しそうだからだ。その後がどうなるかについて、多くの人が考え始めたようだ。最近、 … [Read more...]

チャネル戦略を模索する米国出版社

デジタル出版関連サービスを提供する米国アプタラ社(Aptara, Falls Church, VA)は、出版社のデジタル化動向を知るために2009年から行ってきたAnnual eBook Surveyの結果をまとめた40ページあまりのレポートを無償で公表した。今年は1,350社が対象になっている。E-Bookを制作している企業は一般商業出版で76%で、2年前の50%からさらに伸びた。計画中の19%を加えれば、近い将来に95%に達する。しかし、多くは販売チャネルの選択に関して確信を持っておらず、事業としてはまだ模索段階のようだ。 … [Read more...]

米国の6月:電子本高成長維持も、印刷本大幅減

米国出版社協会が6月度の出版統計(出版社の卸販売額)を発表し、E-Bookは前年同月比167%増と、これまでのペース(前年比2.5倍)を維持したものの、成年向けペーパーバックが-64%と激減。同ハードカバー(-25.4%)、量販本(-21.6%)、児童・青少年向けハードカバー(-30.8%)、同ペーパーバック(-13.6%)と、印刷本が“総崩れ”とも言える状況を呈した。一部の出版社の1ヵ月分のデータで全体を云々できるものではないが、衝撃的な数字ではある。 … [Read more...]

米国アシェットのE-Book比率は20%

ペンギンやランダムハウス社に続き、ラガルデール・グループが8月31日、今年前半の決算を発表した。アシェットの親会社である出版部門のラガルデール・パブリッシング(ブランドはHachette Livre)は、9億7,500万ユーロ(1,053億円)の売り上げに対し、収益が約7%減の1億6,800万ユーロだったが、好調だったのは英語圏のE-Book販売で、E-Bookの売上比率は米国法人(旧Time-Warnerを吸収したHBG)で20%、英国で8%を占めた。 … [Read more...]

E-Book価格問題ノート(1):価値と費用

No.48 … [Read more...]

ランダムハウスがデジタル化で利益率上昇

ベルテルスマン・グループの中核的出版社である米国ランダムハウス社は2011年前期の決算を発表し、E-Book販売が対前年同期で3倍増となり、200%あまり上昇したことを明らかにした。海外も含めた売上は7億8,700万ユーロ(11億3,700万ドル)で、僅かに減少したが、比較可能な事業では若干の上昇。売上高利益率はデジタルコンテンツが貢献して10%台の大幅な改善を続け、2億6,900万ユーロ(約300億円)となった。約34%というのは、日本では夢のような数字だ。総売上に占めるデジタル比率は10%となった。 … [Read more...]

パンマクミラン社がデジタル専門のMomentumを立上げ

マクミラン社のオーストラリア法人であるPan Macmillan Australiaは8月24日、新たにデジタル専門のインプリント(ブランド)Momentumを立ち上げると発表した。2012年2月に刊行を開始するが、新作のほか、既刊本の再刊にも力を入れ、E-Bookとオンデマンド印刷(PoD)で提供していくという。従来からの企画・編集力を生かしつつ、マーケティングと販促はデジタルにフォーカスし、グローバルな展開も図るという。ハーレクインのCarina Pressに続き、大手によるデジタル・インプリントが続きそうだ。 … [Read more...]

アマゾン出版が大ベストセラー著者の次回作を獲得

アマゾンは8月16日、5月に立ち上げたアマゾン出版(AP)が、ベストセラーの『4時間』シリーズの著者で、日本でも知られるティモシー・フェリスの次回作、“The 4-Hour Chef”の版権を取得したことを発表した。APは、自主出版のKDP (電子本)、CreateSpace (印刷本)に続く本格出版(つまりエージェント経由の)ビジネスだが、一流著者の獲得は困難との世評を覆したことになる。『4時間シェフ』は、印刷本のほか、拡張E-Book、オーディオ・フォーマットで製作され、発刊は2012年4月の予定。 … [Read more...]

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