フランクフルトBF2018開催:前方に暗雲 (♥)

フランクフルト・ブックフェアが10月2日に開催され、出版界が置かれている現状と主要なステークホルダーたちの現状認識を聞くことが出来た。Publishers Weekly (10/09)は、エド・ナウォトカ氏による初日の印象を紹介しているが、「曇り、時々晴れ間、大型台風接近中」といったものだったようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

ターリアがドイツ系定額制サービスSkoobeに資本参加

ドイツの書店チェーン、ターリア社は、欧州でE-Bookの定額制サービスを展開する Skoobeに資本参加(50%)する意向を発表した。世界の出版市場の半分以上を押さえるドイツ系の2社の実験的事業と思われてきたが、デジタルに積極的なドイツの大手書店の参加で、動き出す可能性が出てきたようだ。 … [Read more...]

B&Nの最後(?)

B&Nは10月3日、「切迫した戦略代替案」を正式に検討する取締役会を開催すると発表した。同社に対する単数ないし複数のグループによる株買占めの動きがあったためとしている。また短期株式譲渡制度の採用も決めた。「企業防衛措置」の発動が実際の「脅威」に対抗するためなのか、それともたんなる時間稼ぎの「煙幕」なのかはまだ不明だ。 … [Read more...]

アマゾン雑貨 “Amazon 4-Star” NYに登場

アマゾンは9月26日、ニューヨーク・マンハッタンのソーホー地区で新しいタイプの店舗 “Amazon 4-Star” (A4S)を開店した。四つ星という名の通り、オンラインストアの評点4以上と現在の売れ筋雑貨を集めている。TechCrunchは「言い換えれば、アマゾンがその場所でベストと思う商品ということになる」と評している。 … [Read more...]

EUのE-Book課税が印刷本並みに「緩和」

EU蔵相会議は10月1日、E-Bookへの税率を印刷本並みに引下げることで合意したと発表した。これは「E-Bookは本かソフトウェア」という10年越しの問題の決着だが、15-20%の現行税率をゼロまたは最低税率とするもので、デジタルを主要なフォーマットとしているインディーズ出版者とその読者に歓迎されるはずだ。 … [Read more...]

電子ペーパーと環境発電による新市場

E-Inkが、次世代電子ペーパー商品のための電池フリーの表示体技術を富士通と共同開発していることが明らかになった (Good eReader)。電子ペーパーが電池フリーになれば、「モバイル化」に続くイノベーションにつながるだろう。これにより電子ペーパーの用途拡大、「印刷物」の縮小となる可能性は高い。 … [Read more...]

フランスの文学賞をめぐる騒動

秋は文学賞の季節だ。フランスではゴンクール賞に次ぐ権威を持つルノードー賞の候補計17作にアマゾンCreatespaceを利用した紙の自主出版作品(外見的にはアマゾンでしか販売していない)が選ばれたことに激高した一部の書店が、今年の賞の「ボイコット」まで呼びかけるなどして話題を提供している。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(17):「デパート」の盛衰

近世以来、出版は本屋とともに時代を映してきた。紙の本の不滅の繁栄を象徴してきた「デパート」型の本屋は、米国でも日本でも衰退の色を強めている。本と出版と書店という三位一体を成り立たせていた「紙と本」が分かれた現在、あるいは消費と娯楽が分かれた現在、歴史を振り返ってみるのも意味があるように思える。 … [Read more...]

世界最大の出版社PRHが図書館いじめ

世界最大の商業出版社ペンギン・ランダムハウス(PRH)は10月1日からE-Book貸出の契約内容を改訂することを発表した。価格は下がるが利用期間は2年で、大人向けが最高55ドル、青少年向けが同45ドル、子供向けが同35ドル。図書館関係者の反撥を予想して、「実際の利用は、発売後6-8ヵ月で急激に減少するので影響はほとんどない」としている。 … [Read more...]

出版界に愛想を尽かされたB&N

B&Nの前CEO解雇は、当事者による提訴に発展したが、それ以上に出版界を揺さぶった。何よりも、創業筆頭株主に事業継続意思がないことが暴露されたためだ。巨大書店チェーンという、業態を一社で代表するB&Nには競争がなく、採算も悪化しているとなれば、2011年に経営破綻したBordersの運命を想起させる。 … [Read more...]

真夏のB&N「怪スキャンダル」事件

猛暑の8月が終わろうとしていたニューヨークで、B&Nの前CEOデモス・パーネロス氏が不可解な沈黙を破り、前雇用主を「名誉棄損・契約義務違反」で告訴した。4年間で4人というトップの解雇はもはや恒例というほかなく、「非行」を理由にした退職金なしとされたことだけが異例と言われていたが、やはりタダでは済まなかったようだ。 … [Read more...]

ウォルマートeBookstoreの挑戦 (2):正攻法 (♥)

コマースでアマゾンを追撃するウォルマートが、Koboと提携してE-Book/A-Bookに参入した。この世界最大の小売企業のアプローチがどのようなものかに注目したい。オンライン書店(アマゾン)は、ウォルマートから学ぶことで最大のコマースを築いた。それは規模の限界を超えることであったと思われるが、逆の場合はどうか。[全文=♥会員] … [Read more...]

ドイツE-Book市場は二桁成長を回復

大陸欧州のE-Book市場は米国(の出版社市場)と同じく低迷していると考えられていたが、今年前半のドイツ市場は、数量で16.4%、金額で11.3%とともに二桁成長を達成していたことがドイツ書籍流通産業連盟とGFKの調査で明らかになった。平均価格で4%という価格の低下が需要を牽引し、読書人口も拡大するという健全な姿を見せている。 … [Read more...]

中国の電書バブルとKindleの体制構築 (♥)

アマゾンが中国での昨年のKindle本販売が12%の増加を達成したことを発表した。タイトルは70万点と多くはないが、着実に伸びており、Kindleデバイスも累計で数(several)百万台に達したとされる。Kindleの中国進出は日本と同じく2012年。2016年には最大の地域市場となったと発表された。2016年以降の成長の加速は、定額モデルと中国企業との提携である。[全文=♥会員] … [Read more...]

トリツギは終わった?

米国出版界の悪夢が「B&N」なら、日本のそれは「取次」だろう。前者は消費者との関係で、こちらは配送と採算性という、存在の危機にあるわけだが、在来サプライチェーンでのボトルネックを占めていた点が共通している。つまり、印刷本販売における書店・取次の空洞化である。インターネットのないB2Cの空洞化と言ってよい。 … [Read more...]