出版社はKUとどう付き合うか(2):エコシステム(♥)

アマゾンのKUは、Netflixのような定額サービスとはかなり性格が違う。つまり、出版社がKUと関わるということはアマゾンのマーケティング・エコシステムに一歩踏み込むことを意味するからだ。しかし、読者と著者にとって、少なくとも米国KUは十分な説得力を持つから、ハーパーのような結論となるだろう。さもなければ著者も読者もインディーズに流れるからだ。[全文=♥読者] … [Read more...]

出版社はKUとどう付き合うか(1):始動

アマゾンの定額制E-Bookサービス Kindle Unlimited (KU)は5年を経過し、読者に定着した。当初は距離を置いてきたビッグファイブ出版社だが、予想通り、今年は転換点となりそうだ。長い「テスト」を行ってきたハーパー・コリンズ社は、オーストラリア、英国に続き、北米への導入を発表した。ではなぜ、どう使おうとしているのだろうか。 … [Read more...]

図書館の「市場」価値を考える

米国の図書館情報誌 Library Journalは、6月に「世代間読書調査」という調査を行い、9月23日に誌面で発表した。この調査の特徴は、図書館の利用がいかに本の購入に結びついているかを明らかにしていることだ。出版と読書は<社会>を通して繋がっており、それは読者に実感されてきたものだが、出版社と書店関係者にあまり共有されなくなって久しいだけに価値がある。 … [Read more...]

B&Nの再構築に挑戦するドーント氏 (♥)

バーンズ&ノーブル(B&N)が、英国人ジェームズ・ドーントCEOを迎えて再建に乗り出してまだ間もないが、この世界を知らない経営者の下で2年以上も眠っていた巨艦から手応えをつかんだようだ。この書店が世界最大の米国市場で半世紀以上も機能してきたのは、設備の巨大さの故であったが、その「リアル」は、古ぼけた機械設備と労働集約的な現場でしかなかった。頼れるのはやはり「人間」である。[全文=♥会員] … [Read more...]

総合出版企業となったReaderLink

バーンズ&ノーブル(B&N)の買収に名乗りを上げたことで知られるようになった書籍流通のReaderLink社は、Inc.誌の全米5000社ランキングで #4,801にランクされたことが発表された。過去3年間の高成長が評価されたもので、9月で終了する2019年度の決算では売上が12億ドルに達するという。同社は、計8万店舗を擁する700の書店およびチェーンを顧客としている。 … [Read more...]

「Caption訴訟」で出版社側に勝ち目はあるか? (♥)

AAP vs. Audible「Caption訴訟」はそれぞれの立場(属する世界)によって、まるで違うものに見えるようだ。しかし、裁判所は法律(著作権)というものの「社会性」を、時間をかけて判断を下すか、直近の確定判例を引用して、人々の再確認を求めるだろう。「Caption訴訟」は、まったく新しいケースのようにも見えるし、そうでないようでもある。[全文=♥会員] … [Read more...]

B&Nはファンドによる買収で決着 (♥)

エリオット・アドヴァイザーズは8月7日、バーンズ&ノーブル社の発行済み株式の81%以上の取得を完了したことを発表し、これで同社による買収(上場廃止)が発効した。6年あまりの迷走の末に、B&Nは英国のウォーターストーンズ書店と同じファンドの傘下で、NYに転居する英国人ドーント氏の手腕に委ねられるが、さてここから先は「再上場」か「転売」か。[全文=♥会員] … [Read more...]

「本屋」はどう変わったか?

英国最大の書店チェーン、ウォーターストーンズ (Waterstones)は、 1982年以来、500あまりの小書店を閉店に追いやったと言われているが 、創業者は最近BBCのインタビューで「そのことに心の痛みは覚えない」と語った。同社も1993年に WH Smith(その後HMV)に買収され、ロシア資本を経て、最近米国のヘッジファンド、エリオット(Elliott Advisors)の手に渡っている。 … [Read more...]

マンスリーレビュー:「来るべきもの」の兆候 (1)

[EB2マガジン・マンスリー8月号] 出版は技術とビジネスと社会の活動であって、デジタル/Web時代の出版(明日)は、実際のものを見てからでなければ分からない、と観念してE-Book2.0 Magazineを始めて10年経つが、今月は結論を言うべき時が来たと感じている。それはやはり最大市場の米国で始まり、信頼できるアナリストから伝えられ始めた。[全文=♥会員, 特別公開8/8まで] … [Read more...]

大出版社と図書館:米国「貸出料」大幅値上げ

米国マクミラン社は7月末、図書館へのデジタル(E-Book+A-Book)コンテンツの貸出規定変更に伴い、対象タイトルを3ヵ月の間貸出停止とすることを発表した。ビッグファイブの4社が同様の発表をしているが、停止を伴う切替えは初めてだろう。図書館関係者だけでなく、利用者の反撥を買っているようだが、それでは済まないかもしれない。 … [Read more...]

文教堂、そして書店は生き残れるか?

大型書店チェーンの文教堂GHDが債務超過による上場廃止を回避するために「事業再生ADR」という経営再建手続をとることになった。これは店舗営業を続けながら再生を進めていくためのものだが、年率10%で縮小を続けている出版市場で、書店が経営回復・拡大ができるだろうか。「上場」は成長を前提としているからである。 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道(2) ♥

新本も古本も、E-Bookもオーディオブックも、すべてを扱う「本屋」は、アマゾンとWebによって再発明された。これが活字出版以前の本屋の仕事と共通しているのは、著者・読者にとって価値があることだったからだ。紙の新刊が本の価値のすべてであるように考えたのは錯覚だった。[全文=♥会員] 【本文要約:本屋の復興への5つのアイデア=1.バーチャル本棚によるメディア化。2.PoD。3. 定価の流動化。50円でも100円でも「気」を流す。4. 古本の販売。5. オーディオブックの視聴と販売】 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道 (♥)

出版というビジネスは古本屋から生まれた、というのは筆者が橋口侯之介さんの『江戸の古本屋』から学んだ最大のことだ。つまり、本の価値を理解し、必要とする人に販売する社会的存在がいなければ、本は本として機能しないからだ。それは活字以前の近世に生まれ、生き抜いてきた。活字印刷の全盛時代は過ぎたが、本屋には未来がある。[全文=♥会員] … [Read more...]

2020年の「リスタート」(2): 書店=出版システムの没落と再生

「商品/市場」と、「情報/社会」という両立困難な性格を産業的に維持してきた活字出版システムは、デジタル/Webの登場とともにほぼ30年あまりで終わりを迎えた。日本においては、このシステムがマンガと雑誌とともに維持されてきたことを忘れてならない。だからこそ、いまがその時だと言えるのだ。 … [Read more...]

B&Nの買収へ半歩前進か (♥)

売却プロセスの終了を急いでいる米大手書店バーンズ&ノーブル(B&N)は今週、同社株主に対して、ヘッジファンドのエリオット・キャピタル (Elliott Capital Advisors: ECA)への譲渡価格を1株6.5ドル(現金=8月6日期限)とする提案を行った。これによって年末のシーズン開始前にウォーターストーンズとの合併を完了させたい意向だが、B&Nの株主で米国書籍流通のReaderLink 社の対応は不明だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

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