米国で書店卸2社が合併を模索

日本でも「取次制度の崩壊」(あるいは「独禁法の適用除外」的現実の終焉)が現実的問題として語られるようになってきたが、そうしたものがない米国でも、流通再編の動きが始まったようだ。二大卸企業のイングラム社は先月、ベーカー&テイラー社(B&T)の卸部門買収の可否について公正取引委員会 (FTC)に要請(「軽い予備的検討の依頼」)を行った。 … [Read more...]

「どや」デザインのAudibleヘッドフォン

米国アマゾンは、Kindle Paperwhite 4 にAudibleの3ヵ月定額と特製「ポップ」ヘッドフォンをバンドルして139ドルで販売するセールを始めた。オーディオブック機能は米国などの新世代に搭載されたもので、Bluetoothに対応し、Audibleアプリが使える。このキャンペーンの目玉は、ヘッドフォンだろう。 … [Read more...]

出版市場とデータの歴史 (1):Webの霧

出版における「版元・取次・書店」の安定した関係は、歴史的に最も強固なものだった。これは出版業が発達した国に共通する世界的なもので、産業革命以前には成立していて、木版印刷の江戸期日本においてそうだったように、活字印刷以前にさかのぼる。この「鉄の三角形」が出版活動の全体を意味しなくなる時である。 … [Read more...]

「退屈な話」は終り、出版は新しいラウンドへ

Bookstatが新しい市場データ・プラットフォームとしての土台を固めつつある中で、米国出版社協会AAPの統計データが異変を示している。読書シーズンの秋に「小説が売れない」のだ。いくら「小説より奇」なノン・フィクション(トランプ本!)が売れすぎたにせよ、これは世紀の椿事で理由がなくてはすまない。 … [Read more...]

レン・リッジオと大型書店チェーンの終焉

B&Nの売却をめぐる新しい情報が Wall Street Journal (WSJ, 11/06)から伝えられた。パーネロス前CEOが売却交渉をしていた相手が、英国の大手小売 WHスミス社だったということだ。当事者は確認していないが、この情報は舞台裏を垣間見せてくれて、さらに多くの情報を誘引するものと考えられている。 … [Read more...]

米国出版社の「鏡の国の戦争」は続く

米国出版社協会 (AAP)は10月29日、今年の3四半期の出版統計を発表した。売上は前年同期比で4.4%増の2億2,830万ドル。成長はもっぱら成年向け (+4.4%)だが、青少年向け (+3.5%)、宗教 (+7.6%)。教育・学術出版、実務書、教材などは5~10%減少した。フォーマット別では、E-Book (-3.9%)の減少とA-Book (+37.4%)の急伸が目立っている。 … [Read more...]

パリ都心区書店のサバイバル (♥)

10月26日、パリに住む2人の女性が、有名なグラン・ブールヴァ-ルの一角に新しい書店を開業した。ICI(イスィ=ここ)という名前の店は面積500平米(約150坪)で約40,000冊を擁する、独立系書店としてはこの都市で最大である。高家賃地区から書店が減少しつつある中で、なぜ可能になったのかをPublishing Perspectivesなどが報じている。[全文=♥会員] … [Read more...]

B&N「退職金払え」「給料返せ」の泥沼

B&N問題は、買い手と金額などに移行したと考えられていた。売却の準備のために、外部法律事務所に依頼して「社外特別機関」を設置する届をSECに提出したりしたからである。しかし、これは売却を急ぐためではなかったようで、リッジオ氏は、売却よりも年末商戦よりも、追放した前CEOの「責任」を追及する損害賠償を裁判所に提訴した。 … [Read more...]

データ・ガイ=BookStatの始動 (2):デジタルの真実 (♥)

市場の転換期にデータが現実を反映しなくなることはめずらしくない。重要なことは、過去に遡って誤りを正し、一貫性を再構築することだ。ビデオゲーム業界は昨年、過去6年に遡ったデータの訂正を行った。出版も、事実とそうなった理由が共有されたならば、同じ措置が取られるだろう。無益なデータを受容れる余地はないからだ。 [全文=♥会員] … [Read more...]

データ・ガイ=BookStatの始動 (1):視界不良

唐突な観もあるDBW 2018のハイライトは、間違いなく2015年以来、出版界に衝撃を与えてきたデータ・ガイの基調講演「BookStat:出版産業のためのオンライン販売データの再起動」だった。ここで彼は、Kindle以後の10年でなぜ米国の出版ビジネスが確かな視界を喪ったのか、いかにして取り戻せたか、そこで見えてきた驚くべき現実とは何かを完璧に、説得力ある形で描き出した(写真は2015年のDBW初登場時)。 … [Read more...]

アマゾンKDPのインドでの挑戦

インド市場を重視するアマゾンは10月16日、5つの言語でKDP出版を対応させたことを発表した。「多言語」を利点に変えることは「出版市場から始める」独自の基本戦略のひとつで、話者3,000万人以上で13を数える言語市場の3分の1あまりをカバーしたことは、最初のゴールを達成したことになる。多様性こそ力なのだ。 … [Read more...]

フランクフルトBF2018開催:前方に暗雲 (♥)

フランクフルト・ブックフェアが10月2日に開催され、出版界が置かれている現状と主要なステークホルダーたちの現状認識を聞くことが出来た。Publishers Weekly (10/09)は、エド・ナウォトカ氏による初日の印象を紹介しているが、「曇り、時々晴れ間、大型台風接近中」といったものだったようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

ターリアがドイツ系定額制サービスSkoobeに資本参加

ドイツの書店チェーン、ターリア社は、欧州でE-Bookの定額制サービスを展開する Skoobeに資本参加(50%)する意向を発表した。世界の出版市場の半分以上を押さえるドイツ系の2社の実験的事業と思われてきたが、デジタルに積極的なドイツの大手書店の参加で、動き出す可能性が出てきたようだ。 … [Read more...]

B&Nの最後(?)

B&Nは10月3日、「切迫した戦略代替案」を正式に検討する取締役会を開催すると発表した。同社に対する単数ないし複数のグループによる株買占めの動きがあったためとしている。また短期株式譲渡制度の採用も決めた。「企業防衛措置」の発動が実際の「脅威」に対抗するためなのか、それともたんなる時間稼ぎの「煙幕」なのかはまだ不明だ。 … [Read more...]

アマゾン雑貨 “Amazon 4-Star” NYに登場

アマゾンは9月26日、ニューヨーク・マンハッタンのソーホー地区で新しいタイプの店舗 “Amazon 4-Star” (A4S)を開店した。四つ星という名の通り、オンラインストアの評点4以上と現在の売れ筋雑貨を集めている。TechCrunchは「言い換えれば、アマゾンがその場所でベストと思う商品ということになる」と評している。 … [Read more...]

Scroll Up