アマゾンがトールキン版権料に2.5億ドル

アマゾンは11月13日、J.R.R. トールキン (1892-1973)の大ベストセラー長編『指輪物語』の前日譚にあたる『中つ国』(Middle-earth)をもとにしたTVシリーズへの映像化に関して、版権管理団体やハーパーコリンズ社、ニューライン・シネマ社などとの間で合意に達したことを発表した。詳細は明らかでないが、契約総額は2億5,000万ドル。『スター・ウォーズ』級と言われる。 … [Read more...]

アマゾンKDP「ページ詐取」退治に成功か

アマゾンは、9月分のKindle Unlimited Global Fund (KU-GF)が1,950万ドル、米国でのページ当たり印税単価 (KEN-PC)が$0.0044253になったと発表した。KENPC v3.0を導入した8月以来、2ヵ月連続の上昇。これが「ページ詐取とのたたかい」に勝利したことを示すどうかは即断できないが、7月に記録した低水準 ($0.00403)は脱したものとみられる。 … [Read more...]

年2千タイトルを刊行した「分担校正」プロジェクト

日本の「青空文庫」にあたる Project Gutenberg (PG)は、デジタルが出版にとって何であるかを最初に示した事業だが、無数のボランティア校正者によって支えられている。最大の校正者グループ Distributed Proofreaders (DP)は7月1日に3万4,000点目の作業を完了したことを発表した。ボランティアの一人がDPの仕事についてブログ (08/01)で述べている。 … [Read more...]

自主出版作品はなぜハリウッドと相性がいいのか(♥)

英国の犯罪小説作家マーク・ドーソン氏のことは、本誌でも自主出版に関連して何度か取上げたことがあったが、The Guardian (05/15)は、このほど「女殺し屋べアトリクス・ローズ」の米国TVドラマ・シリーズ化のための契約にサインしたことを伝えた。有名プロデューサーと俳優を起用した大型企画だが、ハリウッドが自主出版作品に目を付ける例が目立っている。 … [Read more...]

デジタル・ルネッサンスの予感

グッゲンハイム美術館を運営するニューヨークのグッゲンハイム財団は、2012年以来、美術書、図録の電子化を進めているが、このほど200点以上をパブリック・ドメインとして無償公開した。全世界に通用する新しい著作権放棄ルールであるCC0 (zero)を利用したもので、NPOなどでのデジタル出版に利用が拡大しそうだ。 … [Read more...]

拡大するオープンアクセス学術誌出版(2) ♥

OAJの普及は不可避であり、出版と流通のビジネスモデルは確立されるだろう、という予測はかなり説得力があるが、大義が勝った構想は、細部に利害調整の問題が多く、簡単に進むこともあれば、一世代以上かかることもある。しかし、学術出版社はデジタルで失敗した商業出版社の轍は踏まないだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

英国出版社「古典ブーム」の背景 (♥)

英国出版界で「古典」市場の再発見が進み、再投資・再開拓競争が活発になってきたことを、The Guardianがレポートしている (By John Walsh, 9/17)。直接的には名作のTV映像化やマーケティングの深化と結びつけられるが、著者死後70年超の「版権切れ」タイトルの魅力に目が向けられている。当然にもデジタルより紙だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

著者はなぜ出版社を訴えたのか

5月19日、サイモン&シュスター社(S&S)を相手取って、E-Book版権料の支払を求める集団訴訟が著者の一人 (Sheldon Blau, MD)によってニューヨーク州で提起された(pdf)。これは「ライセンス(料率50%)に対し、販売に対する料率(25%)が定例的、慣行的に適用されていたというもので、過去6年あまりにわたる差額の支払を求めている。 … [Read more...]

Google Books決着で終わらない「宝島伝説」(♥)

米国最高裁判所は4月15日、著作権のフェアユースをめぐる係争事件「作家協会(AG) vs. Google」で原告の上訴を退ける判決を下し、Googleの勝訴が確定した。本件では両当事者の間での直接の得失がないために、結果(社会的意味)の評価が難しい。Publishers Weekly (04/22)に分かりやすい解説があるのでこれを手掛かりにして考えてみたい。[全文=♥会員] … [Read more...]

US版「出版革命2016」予想(2)

ローリー・マクリーン氏の「13大予想」の後半を要約でお届けする。「出版革命は絶対に終わっていない」という氏の見方は、業界の主流ではないが、より広い観点から変化と現状を捉えている。そして、紙とデジタル、在来出版とインディーズという二分法が、もはや意味を持たなくなりつつあることを認識している。 … [Read more...]

著者が出版社に「宣戦布告」

米国の作家協会 (AG)は1月5日、米国出版社協会(AAP)に対し、これまでになく強い調子で出版契約の改革を呼び掛ける公開状を送ったことを明らかにした(原文PDF)。アジアを除く世界の主要著作者団体が署名者として名を連ねており、国際的な統一行動を意図している。「出版社対アマゾン」が終わった2016年は、著者と出版社の歴史的対決の年となりそうだ。 … [Read more...]

「2016年予測」レビュー:(1)既成出版社から見た世界

年末年始の米国は「10大予測」などが出る季節だが、最近はめっきり減った印象だ。それだけ市場が読みにくくなっており、出版におけるデジタル、あるいは出版そのものをそもそもどう考えるかで見方が分かれているためと思われる。筆者は広い意味で「デジタル派」ではあるが、可能な限りバランスの取れた見方を心がけようと思う。 … [Read more...]

ドイツで「E-Book古書」実現に動き

E-Bookというものの法的性格(サービス/プロダクト)は、いまだに定まってはいない。どちらに決めても割り切れない問題が残るからだ。現在は印刷本と連動している価格が、これに絡んでくる。印刷本に認められている再販売権/譲渡権が、「購入者」に与えられないとすれば、E-Bookの価格は不当に高く、EU当局がそれを認めることも不当であるということになる。 … [Read more...]

Google判決は忘れたころにやってくる

米国の連邦控訴審裁判所は10月16日、10年越しの「作家協会対Google」事件の判決を下し、下級審の判決を支持して図書館の図書のスキャニングは合法(フェアユースにあたり違法でない)ことを再び認めた。2005年の提訴以来だが、最高裁で逆転する可能性は低く、判例として定着する可能性は高い。この10年の重さを考えると、単純にGoogleの勝訴とは言えない。 … [Read more...]

契約の短縮を要求する米国作家協会(♥)

出版契約の適正化を目ざす米国作家協会(AG)は7月28日、契約期間の短縮などを主張する3つの新しい提言を発表した。いずれも著者から見るともっともな内容だが、これらは強力なエージェントを擁する有名著者にして可能な内容なので、問題は一般の著者との契約に反映させられるかどうかだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]