それが「出版」の生きる道 (1): アマゾン (♥)

デジタル/Web時代の「出版」について、アマゾンが無数のサービスを開発し、ビジネスにしたことを知らない人はいない。しかし、出版そのものについてはどうか。ビジネスを超えたビジョンを持っているのか、あるとすれば、それは何か。この会社がそんな構想を語ったことはないが、筆者はそれに近いものを推定できると思う。[全文=♥会員] … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道 (♥)

出版というビジネスは古本屋から生まれた、というのは筆者が橋口侯之介さんの『江戸の古本屋』から学んだ最大のことだ。つまり、本の価値を理解し、必要とする人に販売する社会的存在がいなければ、本は本として機能しないからだ。それは活字以前の近世に生まれ、生き抜いてきた。活字印刷の全盛時代は過ぎたが、本屋には未来がある。[全文=♥会員] … [Read more...]

2020年の「リスタート」

「終末時計」のように続いている小田光雄氏の「出版状況クロニクル」が、今月その針を大きく進めた。筆者が考える目安は、販売減が10%台、書籍・雑誌の返品率が50%台。これらは「持続可能性」を超えているものだ。年末には消費税が「心理的な節目」の10%となり、例の時計の針が戻る可能性はない。では「終末」とは何で、その「後」はどこへ行くのだろうか。 … [Read more...]

中国出版の新しい波(2): 外国コンテンツの発見 (♥)

英国でも独自のカテゴリーで語られることが多いスコットランド文学だが、地元でも知られていなかったクレア・マクフォール (35)の中国での成功は驚きを与えた。青少年向けフィクション 'Ferry Man' (渡し守) は、2015年に翻訳刊行され、2年で100万部を超え、三部作へと続いた上に大手による映画化も決まった。中国が世界地図を動かし始めたものと考えられている。[全文=♥会員] … [Read more...]

60歳以上は本を(なぜ)読むか? (♥)

読書行動を定期的に調査している非営利団体の Pew Research Center (PRC)は、過去10年の間に、60歳以上の引退後世代(多くは旧ベビーブーマー)の読書が、かなり減少していることを明らかにした。TVなどの「スクリーン・タイム」が27分増加したのに対し、読書(-13分)や社交(-9分)などが目立って減少している。TV世代の高齢化は、最後の読書世代が消えていくことと重なるようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

ポストWebのコンテンツとコマース (♥)

大型書店B&Nの没落(と再生)の物語は、バーチャル体験のほうがリアル(日常)になった世界で、ディズニーランド的な実物体験をどう構築するかという問題であるように思われる。それは買い物(コマース)と本(コンテンツ)という、近代以来の問題の21世紀的再現なのだが、かつての書店ビジネスの単純な復活ではないことに注意したい。幻想と現実を混同すれば現実を見失う。[全文=♥会員] … [Read more...]

E-Book 2.0プロジェクトの10周年事業

半世紀以上の伝統を体現してきた米国ニューヨークの Book Expo (5/27-)は衝撃的なまでの閑散ぶりで、控え目に見ても業界が転換点を迎えたことを実感させました。6月6日のPublishers Weekly は、B&Nが大規模ファンドへの売却に近づいたことを伝えています。やはり一つの時代が終わりました。 最初のWeb書店 … [Read more...]

21世紀の物語り:(3) 非完結性という力 (♥)

[EB2 Magazineマンスリー5月号] さて、共有の焦点は「物語り」だ。Webの「物語り」(storytelling)と印刷本の「物語」(story)の違いを明確にしておくべきだろう。「物語」は基本的に「完結」した「作品」で、多くは商品性で評価される、つまりは最初から「出版」の対象となるものだ。語りは違う。相手が違えば筋も変えるユルさがある。[全文=♥会員] … [Read more...]

Web時代の「本・読者・著者」(5): 新しい関係

Kindleの登場は、出版の歴史をそれ以前と以後に分けるものではないか、と筆者は考えている。それはWeb時代の「本・読者・著者」の新しい関係を提案し、商業的に成功することによって「出版」のビジネスモデルを創造しつつあるからだ。 グーテンベルクは可動活字で「複製」の概念を再発明した。Kindleは小型の専用コンピュータで読む「本」などではなかった。それはグーテンベルクが再発明した近代の「出版」システムを、そっくり、Web上にバーチャル(実効)なものとして再発明したのだ。 … [Read more...]

21世紀は音声出版の時代となる

[EB2Magazineマンスリー4月号] 出版にとって「デジタルの衝撃」が何であったかは、米国でも立ち位置によって、見え方は大きく異なる。しかし、出版市場における最大のサプライズは、誰が見ても「オーディオブック」だろう。これが一つのフォーマットという以上の存在となると考えた人は少ないと思われる。筆者もその一人だ。[全文=♥会員] ※特別公開4/10まで … [Read more...]

Web時代のブックビジネス ─ 本/著者/読者に何が始まったか 目次

Web (World Wide Web)は公共空間となり、ハイパーリンク/参照を普及させ、多様な情報スペースとして人々の生活に定着した。「本」をめぐる環境(デジタルによる記録・再生・更新、販売)が変化する中、最古のメディア・ビジネスである「出版、本/ブック」はどう変わったのか、Web世界とどう関わっているのかを考察する。 … [Read more...]

『Web時代のブックビジネス ー 本/著者/読者に何が始まったか』内容紹介

「Kindle以後10年」第2巻の1である本書は、一種の「歴史編」として計画されたものですが、この歴史は「Webの歴史」以外のものではないということに気がつき、構成を少し変更しました。 第1に、アマゾンがWebと本から生まれたものであったこと、第2にWeb以後の出版は、これまで私たちが知っていると考えていたものとは大きく変わり始めていたからです。どう変わったのか。「著者と読者」という、「お客さん」たちが出版の主役となり、ビジネスを動かす存在となったということです。これは「発見」でした。これが目に入らなければ、何も変わっていないように見えるでしょう。「ポスト・グーテンベルク」と同じように、「 … [Read more...]

Web30年と「本・著者・読者」(1)

この3月12日は、ティム・バーナーズ=リーが1989年、欧州原子核研究機構 (CERN) で「情報管理システムの提案」を提出してから30年となった。これがWebにつながる話は、長いようで短いが、Webは満30歳を迎えたことになる。世に出たのは1995年で、わずかの間に世界がこれほど変わるものか、というのが多くの人の実感だろう。 … [Read more...]

米国「著者出版」の10年と出版ビジネス

自主出版の10年を回顧して、GoodeReader (02/20)のマーシー・ピルキントン編集長が「出版契約の夢は死んだのか?」という興味深い記事を書いているので紹介してみたい。こういうタイトルが、出版コンサルタントとして活動する同氏から浮かぶとすれば軽いことではないだろう。21世紀に出版社とは何か。それはどうもおカネではないようだ。 … [Read more...]

「サブスク」離陸成功の意味:(2)「貸本」復活 (♥)

「サブスク」は、アマゾンのフラクタル(相似形)なビジネスモデルの深いところにあり、「プライム」から各種のコンテンツの"Unlimited"サービスに広がる。しかし、いまScribdという、普通サイズのブックビジネスが100万人という大台に達した意味は大きい。出版社も、いや書店も、「読者」を「顧客=会員」にしたいと考えている人は考えていただきたい。 [全文=♥会員] … [Read more...]

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