21世紀の「世界=国家戦略」としての出版!? (♥)

中国は古代以来、ユニークな言語文化の伝統を持っている。「中国」という文明概念じたいが、出版を通して共有されたものと言っても過言ではない。世界的規模に達したブックフェアは、したがって、出版の市場的成長を見守る機会にとどまらない。21世紀に再生した「中国」文明の戦略を発見する機会でもある。幸か不幸か、隣にいるわれわれは遣唐使派遣以来の「世界」を見ている。[全文=♥会員] … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道 (♥)

出版というビジネスは古本屋から生まれた、というのは筆者が橋口侯之介さんの『江戸の古本屋』から学んだ最大のことだ。つまり、本の価値を理解し、必要とする人に販売する社会的存在がいなければ、本は本として機能しないからだ。それは活字以前の近世に生まれ、生き抜いてきた。活字印刷の全盛時代は過ぎたが、本屋には未来がある。[全文=♥会員] … [Read more...]

2020年の「リスタート」

「終末時計」のように続いている小田光雄氏の「出版状況クロニクル」が、今月その針を大きく進めた。筆者が考える目安は、販売減が10%台、書籍・雑誌の返品率が50%台。これらは「持続可能性」を超えているものだ。年末には消費税が「心理的な節目」の10%となり、例の時計の針が戻る可能性はない。では「終末」とは何で、その「後」はどこへ行くのだろうか。 … [Read more...]

中国出版の新しい波(2): 外国コンテンツの発見 (♥)

英国でも独自のカテゴリーで語られることが多いスコットランド文学だが、地元でも知られていなかったクレア・マクフォール (35)の中国での成功は驚きを与えた。青少年向けフィクション 'Ferry Man' (渡し守) は、2015年に翻訳刊行され、2年で100万部を超え、三部作へと続いた上に大手による映画化も決まった。中国が世界地図を動かし始めたものと考えられている。[全文=♥会員] … [Read more...]

ポストWebのコンテンツとコマース (♥)

大型書店B&Nの没落(と再生)の物語は、バーチャル体験のほうがリアル(日常)になった世界で、ディズニーランド的な実物体験をどう構築するかという問題であるように思われる。それは買い物(コマース)と本(コンテンツ)という、近代以来の問題の21世紀的再現なのだが、かつての書店ビジネスの単純な復活ではないことに注意したい。幻想と現実を混同すれば現実を見失う。[全文=♥会員] … [Read more...]

21世紀は音声出版の時代となる

[EB2Magazineマンスリー4月号] 出版にとって「デジタルの衝撃」が何であったかは、米国でも立ち位置によって、見え方は大きく異なる。しかし、出版市場における最大のサプライズは、誰が見ても「オーディオブック」だろう。これが一つのフォーマットという以上の存在となると考えた人は少ないと思われる。筆者もその一人だ。[全文=♥会員] ※特別公開4/10まで … [Read more...]

「サブスク」離陸成功の意味:(2)「貸本」復活 (♥)

「サブスク」は、アマゾンのフラクタル(相似形)なビジネスモデルの深いところにあり、「プライム」から各種のコンテンツの"Unlimited"サービスに広がる。しかし、いまScribdという、普通サイズのブックビジネスが100万人という大台に達した意味は大きい。出版社も、いや書店も、「読者」を「顧客=会員」にしたいと考えている人は考えていただきたい。 [全文=♥会員] … [Read more...]

「サブスク」離陸成功の意味:(1)Scribd

Scribdは1月28日、定額読書サービスの会員数が100万人を突破したと発表した。アマゾンに先駆けて2013年に立上げ、Oysterの撤退や、Kindle Unlimitedの独走、「読み放題」(unlimited)をめぐる紆余曲折を経た後の大台到達で、同社とサブスクリプションの持続力は実証されたと思われる。「どんな定額制サービスでも転換点となる数字」と自賛するに足る。 … [Read more...]

出版界から予想が消えた理由 (♥)

2015-6年を境に、米国の出版界は新旧の2つに分裂した、と本誌は考えている。旧世界はデジタルを忘れることで時間を止めようとした。紙と書店の健在がニュースとなり、デジタルで憂鬱な未来予想は出版系メディアから消えていった。その結果、共通の話題としての年末恒例の行事が消えたのだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

印刷会社の「アマゾン戦略」(♥)

印刷ビジネスが21世紀にも安泰であることは、疑われていなかった。文字とグラフィックに関わるすべての技術はコントロールしていたはずだった。予想外だったのは、その技術が常識を超えた速度で紙を超え、ケーブルを超えて遍在するメディアとなったことだろう。[全文=♥読者] … [Read more...]

アマゾンが目ざすマンガ市場の復興 (2):出版を超える (♥)

アマゾンのマーケティングは、コンテンツのオーディエンスが得る「体験価値」をもとに市場をデザインすることを特色としている。その起点となるのはクリエイターで、作品と読者とのグローバルな接触だ。スケールが大きい分、リスクは少なく果実は大きいだろう。出版の枠を離れることでチャンスは大きくなる。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国SF市場に見る著者の選択(♥)

SFWAカンファレンスでのデータ・ガイの講演は、米国のSF出版がデジタルに移行し、在来出版での比重を落としながらも着実に成長していることを年間合計数字として示した。しかし、著者の生活はどうなったか。一人一人についてみると、出版社任せから自立へと、著者にとっての「ビジネスモデル」が10年でほぼ一変したことが分かる。[全文=♥会員] … [Read more...]

読書空間と出版市場 (2) (♥)最小出版単位

著者と読者の心理的距離はかつてなく接近した。これこそ新時代を迎える前提をなすものと筆者は考えている。著者の生活が成立ち、出版で損をせず、ヒットを出す可能性は高まっている。しかし、現在の市場は過去の遺産(負債)を背負っており、変わりそうで変らない。Singlesというモデルは、著者/読者による「ソーシャル」の形成をみたアマゾンの答だ。(全文=♥読者) … [Read more...]

読書空間と出版市場 (1) 本が生まれる前 (♥)

アマゾンの Kindle Singlesの「プラットフォーム化」の動きが鮮明になってきた。では今回は何のプラットフォームをどこに構築しようとしているのか。これは制作や流通といったものとは違う次世代のプラットフォームだ。それは本がまだ生まれる前の「原始空間」にフォーカスしている。(全文=♥読者) … [Read more...]

書店の個性とは何か(2):ダイナミズム ♥

「あれと同じものを」と指さして注文すれば万国共通どこでも通じるので、この表現は買い物外国語の文例で必ず載っている。逆に「どれとも違うもの」という注文は、「私に相応しいものを」と同様どこでも通じにくいだろう。個性というのは難しい。これを理解し、人に理解させるのはよほどの知識とロジックを持たなければならない。ウォーターストーンズ(WS)とアマゾンは、違う出発点から同じ課題に挑戦した。 … [Read more...]

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