アマゾンKindle Unlimitedの成功は、第2世代のKindleが起動したことを印象づけた。定額制をエコシステムの第2エンジン兼平衡器として機能させることで、何よりも著者と読者をつなぐ唯一独自の存在として再確立し […]
Weekly Review
新しい「価格戦争」がもたらす変化(1)
昨年の今ごろは、アマゾン対アシェットの「価格戦争」の話題で間断するところがなかった。暮れに大手5社の主張が反映された新契約が締結されて以来、大手5社のE-Book価格は「改訂」され、5割近くも跳ね上がった。出版社の勝利、 […]
栗田倒産が起動した「業界」解体のシナリオ
昨年2月に拙稿「日本的出版流通解体へのカウントダウン」を掲載し、「現在の出版業界は、5年以内、あるいは売上規模1兆2,000億円、アマゾン・シェア30%あまりの水準で独立性、一体性を失い、分解を始めるだろう。」と予想した […]
日本的出版システムの命数(1):取次の空洞化
6月26日、取次準大手の栗田出版販売が倒産した(民事再生申請)。同じ日、アマゾンは「夏の読書推進お買い得キャンペーン」で、(かつての)ベストセラーを含む110タイトルの2割引販売を開始した。再販制の下で、出版社と書店の間 […]
米国出版社はデジタル・ファーストへ移行を始めた(♥)
ハーパー・コリンズ傘下の William Morrow(以下モロー)が、2013年4月にスタートしたデジタルファースト・ミステリブランド Witness Impulseが18ヵ月にして大きな成功を収めたことを Publi […]
「恩送り」はオープンアクセス出版を動かすか(♥)
米国カリフォルニア大学出版(UCP)は1月、ペイ・フォワードの考えを取り入れたオープンアクセス出版モデルとして、自然科学ジャーナル Collabra および論文出版の Luminosをそれぞれ発表した。前者はベータテスト […]
定額制モデルは成り立たない!? (♥)
ほぼ今年から市場が立上った定額購読制サービスは、数社が競合して、米国から欧州に拡大、タイトル数も順調に拡大する一方で、大手出版社からはなお懐疑的な声も聞かれる。しかし、この業界はもともとデジタルなすべてに否定的だった。君 […]
E-Bookのソニーは新DRMで復活するか(♥)
E-Bookビジネスから撤退したと考えられているソニーが、米国で新しいDRM技術を開発して注目されている。独自の暗号化システムとともに、既存のあらゆるE-Readerやモバイル環境に対応するためのSDKを用意しており、か […]
ボーン・デジタルなE-Bookへ (♥)
GoogleのPlay Booksは、これまでデジタルブックに大胆な投資を行いながら、これまで商業的には成功してこなかった同社が、この分野を断念していないどころか、さらに大きなスケールでアプローチしている端緒であると考え […]
雑誌を失望させたNewsstand
デジタル・メディアの専門メディアであるDigidayに、「アップルNewsstandの格子からの脱出を望む出版社」という気になる記事(10/16)があった。ビジネスが機能しないためで、小出版社によるThe Magazin […]