衰退のまま放置される「在来出版」

在来出版ビジネスの衰退が続いている。米国出版協会(AAP)が5月9日に発表した約1,200社の数字  (StatShot) によると、2017年の成長は前年比5億ドル(0.4%)増の147億ドル。マイナス10%に近づいた日本ほどではないにしても、成長が求められている産業としては実質マイナスだろう。例外はまたもA-Book (3億4,300万ドル)で成長率は29.5%。 … [Read more...]

漂流する「データ」は何を語る?

NPD社は、2017年の PubTrack Digital (PTD)のデータを発表し、米国の出版社によるE-Bookの売上が前年の14%に続いて10%ダウンしたことを伝えた。これは大手5社を含む450社のみをカバーしたもので、AAP加盟の1.300社と比べても少ない。NPDのサービスはNielsenから継承したものだが、市場の捕捉率は半分を切っていると思われる。 … [Read more...]

ドイツ攻略でKoboが躍進

楽天は、2017年のKoboの全世界売上げが前年比で60%増加したことを明らかにした。これは昨年、ドイツのTolinoを買収したことによる。それを除いた売上増がどの程度かは明らかでないが、堅実な増加を示している。成長分野のオーディオブックを加え、定額制の Kobo Plusを開始したことで、「ナンバー3」の座は固めたと思われる。 … [Read more...]

リンク付Twitterの3分の2は「ボット」(♥)

メディア行動を研究しているニューヨークのピュー・リサーチ・センター(PRC)は、Twitterで送信されシェアされているリンクのうち、どのくらいがボットによるものかを調査した結果、約3分の2がボットで、人間に手のなるのは3分の1にとどまるということが明らかになった。しかし、まだそれ以上のことには踏み込めていない。[全文=♥会員] … [Read more...]

E-Bookはどこから普及するか

米国のメディア研究機関ピュー・リサーチ・センター(PRC)は3月8日、フォーマット別読書行動調査の結果を2年ぶりに発表した。1年以内に本を読んだことがある人(読書率)は74%で、16年調査(73%)とほぼ同水準。P-Bookは67%(+2)、E-Bookが26%(-2)、A-Bookが18%(+4)となっている。活字読書率が停滞しているなかで、A-Bookが2割に近づいたことが注目される。 … [Read more...]

新聞電子版の月額購読料平均は10ドル

米国新聞協会(API)は2月14日、電子版購読料金の現状に関する年次レポートを発表した。平均は週2.31ドル、月10ドル、年額120ドルで、前年(2016)の3.11ドルから若干安くなっている。印刷版購読収入、広告収入が低下するなかで、業界は「最適価格モデル」に基づく価格改訂を行っているはずだが、実際にはモデル(むしろ現実)を拒否しているようだ。 … [Read more...]

米国でも書店販売は減少

米国政府統計局は2月14日、2017年の書店売上が前年比3.6%落ち込んで107億3,000万ドルとなったとを発表した(速報値)。前半にやや上昇したものの、後半に減少に転じ、年末のセールは前年末のような活況を見せることはなかった。12月は8.5%(1.1億ドル)の減少(11.8億ドル)。これは書籍以外の売上を含んだ数字だが、書店経営の悪化を示すものだ。 … [Read more...]

AEによる米国オンライン出版市場の概観

AuthorEarnings (AE)レポートのデータは新たに詳細化されており、今後の分析につながるデータが公開されている1。個人的に注目したのは、発行時期別の販売金額で、1年以上前のタイトルの販売総額が新しいものをしのぐということだ、E-Bookのマーケティングはなお不十分で、日本ではさらに市場自体が未開拓であることを痛感する。 … [Read more...]

Author Earningsの帰還 (2):変貌するビジネス

出版におけるデジタルとは、表面的にはフォーマットのことだが、版という物理的制約から解放されたいま、制作、マーケティングを中心にしたビジネスの構成(統合形態)もまた変化を始めている。自主出版はもちろん「出版社」という存在もまた変化を免れない。変化する市場を安定した統計のフレームワークに収めることはもちろん容易ではなかった。[全文=♥会員] … [Read more...]

Author Earningsの帰還 (1):デジタル新大陸の発見 (♥)

データ・ガイは、Author Earningsの再出発にあたって、出版社向けのサービスとしてのBookstatを土台とすることで、データと分析を最高度にプロフェッショナルな水準に高めたと述べている。ボランティアが無償で提供してきたAERの内容は質量ともに向上し「公共の利益」につながるというのだが、これは額面通りに受け取ろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

近づく旧出版エコシステムの解体

2017年の国内出版物(書籍+雑誌)販売額(予想値)が出版科学研究所から発表された。前年比7%減の1兆3,700億円と、過去最大の落込み幅。1996年をピークとして減少を続けてきた出版業界は、20年で半減した。7%もの減少を続ければ5年で1兆円を切る。産業としてのエコシステムを維持できる規模はとうに割り込んだと言えよう。 … [Read more...]

オーディオ・ビッグバンの2017年(♥)

ユーザー人口の拡大と多様化、大型化、そして他メディアとの連携…。2017年のオーディオブック市場は米国を中心に、予想通りのステップを歩み、出版社の予想を超えて巨大市場への道を歩み始めた。デジタルの柔軟性と浸透力が(書店流通に遠慮のいらない環境で)開花したということになる。A-Bookはすでに出版社の版権戦略に影響を与えている。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版のもう一つの未来:A-Book

オーディオブックに関してよい情報を提供している Good eReaderは、今年もこの市場の動向をまとめたレポートを掲載した。デジタル出版の中で最大の成長市場は、20%近い成長を遂げて25億ドルに達した。業界団体のAPAのレポートによれば、米国人口の26%が12ヵ月以内に1回以上聴き、出版タイトル数は前年比で33.9%増加したとしている(集計時点)。 … [Read more...]

自主出版のISBN登録が緩やかに拡大

米国のISBN発行機関であるバウカー社は、ISBNに登録された印刷本とE-Bookの自主出版物の発行状況(2011-16年)に関するレポートを発表した。2016年の出版点数は、印刷本が前年比11%増(2015年は34%増)、E-Bookが3%減(2015年は11%減)となっている。同社はこれらの数字が自主出版市場の成熟を示すものと考えている。 … [Read more...]

米国出版業界がいま知る「失われた5年」

米国出版社協会(AAP)は9月28日、会員1,200社の5月の販売統計を発表し、E-Bookの売上が2年以上ぶりに前年比でプラスとなったことを明らかにした。2.4%とごくわずかなものだが、AAPの発表はハードカバー(+6.7%)ではなく、これをリリースの見出しとした。E-Bookの数字が再び注目されるようになったことを示している。これはただごとではない。 … [Read more...]