Web時代の「占有」価値 (♥)

[マンスリー・レビュー] 9月は、Audible Captionsに関する記事:アマゾン「キャプション」は大出版社を「パス」、21世紀の「クロス・フォーマット版権」訴訟などが人気記事に上がった。とても一度に語り切れないテーマだが、重要な点はWebの登場以降、コンテンツとしての「本の価値」が「個人/専有」から「社会/共有」に移行しており、米国のフェアユース判決は、伝統的な版権(版の商業性)を侵害しない限り、後者に道を開くものであったと筆者は考えている。出版社が共有の価値を生かせなければ、それは別の者の手に渡るだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国読書市場の10年 (3):分散と連携(♥)

[マンスリー・レビュー] メディア・フォーマットのデジタル化が一見して分かりやすかっただけに、なぜ「コンテンツが王様」の時代が訪れなかったのかは、理解しにくいかも知れない。なぜアマゾンが大手出版社に勝ったのかということだ。単純に言えば、Webによる「飽和状態」が出現したためで、大手メディアによる非対称の維持が困難になった。しかし、これは新しい「メディア」を解放した。[全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリー・レビュー:(2)「三国」から「三体」へ (♥)

中国において出版は、ビジネスである以前に、社会システムの要である。どこでも同じだが、そこでは文化的統合が社会的・政治的統合のすべてだからだ。それは中華(中夏)という世界理念が漢字とともに生まれて以来のことであり、三国志などがいまだに読まれるのも、「人間と社会」をめぐるドラマとして記述された「歴史」があるからだ。その舞台にWebが持ち込まれたら何が起きるだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリー・レビュー:(1) 中国Web出版の「奇跡」

8月の人気記事は「出版の転換に成功した中国」だった。中国とWebという大テーマに手を付けるという意図はなく、ただ市場のダイナミズムを理解する手がかりとして、テクノロジー、社会システム、それに国家戦略もキーワードとして考えてみた。多くの人に関心を持っていただけたことは嬉しい。多くの人と共有できることで視野と知識が広がることを期待している。 … [Read more...]

マンスリーレビュー:「来るべきもの」の兆候 (2)(♥)

[EB2マガジン・マンスリー8月号] 米国の大出版社「ビッグファイブ」はE-Bookの図書館貸出しについて、その社会的役割を事実上拒否する方針を示した。これも紙の上に築かれた出版の経済=社会モデルの風化を示すものだ。著者は自ら出版者となる選択肢があり、アマゾンのチャネルを使って図書館に流すことも可能だ。出版社は社会的負担を逃れる代わりに、著者・読者を逃していくかもしれない。[全文=♥会員] … [Read more...]

マンスリーレビュー:「来るべきもの」の兆候 (1)

[EB2マガジン・マンスリー8月号] 出版は技術とビジネスと社会の活動であって、デジタル/Web時代の出版(明日)は、実際のものを見てからでなければ分からない、と観念してE-Book2.0 Magazineを始めて10年経つが、今月は結論を言うべき時が来たと感じている。それはやはり最大市場の米国で始まり、信頼できるアナリストから伝えられ始めた。[全文=♥会員, 特別公開8/8まで] … [Read more...]

マンスリーレビュー(1):「業界」出版の終り

[EB2マガジン・マンスリー7月号] 前月のランキング・トップは、5月の米国のブックフェアの「衝撃的」な結果を書いた記事で、アクセスを集めた。思わず浮かんだタイトルだが、「業界」の「終わり」を漠然と語った。書くべきことは多いが、なるべく簡潔にまとめてみたい。出版というビジネスは、経済的・社会的・文化的に複雑なエコシステムの上に成立している。それが「唐突」に終わったという印象を与えたのはなぜか。[♥会員記事=期間限定公開7/18まで] … [Read more...]

マンスリーレビュー(2):「版」の出版からWebによる再出発へ (♥)

[EB2マガジン・マンスリー:7月] 「版」をめぐる業界の人々によって維持されてきた出版の時代は、Webというメディア=ビジネスの登場によって終わりを告げた。しかし、フォーマットはともあれ、本が必要とされなくなったわけはないし、経済価値を生まないわけでもない。米国でも中国でも、紙とデジタルは同程度の規模に達している。本のビジネスは10年で約2倍になった。このことは前向きに捉えるべきではないだろうか。[全文=♥会員] … [Read more...]

コミックは音/声をどう消化するか(3): ディズニーの回答(2) ♥

プロダクトライン開発は、「組織的かつ体系的なソフトウェア再利用」によって効率を最大化する資産の再利用方法だが、かなり複雑で、プロジェクト・マネージャの能力と権限に依存する部分が大きい(だから分かりやすい成功例は少ないのかもしれない)。しかし、コンテンツ一般はともかく、「キャラクター・ビジネス」のほうはプロダクトライン開発/管理手法がかなり使えそうだ。実際にディズニーはこれを使って21世紀型のコンテンツ・ビジネスモデルを完成させているのだ。マーベルは、それを応用・発展・精緻化させているのだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

コミックは音/声をどう消化するか(2): ディズニーの回答(1) ♥

コミックにとって、オーディオは避けられないものだと思う。技術的には簡単で、アニメーションやゲーム動画がスマートフォンに氾濫する時代に、進めなければ衰退してしまう。それでは、最大の資産管理者であるディズニーはどうしているか。それは一つの回答であることは確かだ。 [全文=♥会員] … [Read more...]

21世紀の物語り:(3) 非完結性という力 (♥)

[EB2 Magazineマンスリー5月号] さて、共有の焦点は「物語り」だ。Webの「物語り」(storytelling)と印刷本の「物語」(story)の違いを明確にしておくべきだろう。「物語」は基本的に「完結」した「作品」で、多くは商品性で評価される、つまりは最初から「出版」の対象となるものだ。語りは違う。相手が違えば筋も変えるユルさがある。[全文=♥会員] … [Read more...]

21世紀の物語り:(2) ケ―タイとWattpad (♥)

[EB2 Magazineマンスリー5月号] Wattpadは「アマゾンには売らない」ことを早くから表明し、また「ストーリーテリングのソーシャル・プラットフォーム」と自己規定して、出版ビジネスから一歩下がったところに身を置いた。ビジネスモデルが見え始めたのは10年あまりを経た後だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

AuthorEarnings からデータブティックへ (♥)

[EB2Magazineマンスリー4月号] 2014年から4年あまりにわたって継続した AuthorEarnings Report が、サイトを停止していることが確認された。「データ・ガイ」ことポール・アバッシ氏の個人的な尽力により、オンライン解析データを定期公開してきたAEだが、BookStatという出版社向けサービスを開始したことで、両立が困難になったものと思われる。[全文=♥会員] … [Read more...]

21世紀は音声出版の時代となる

[EB2Magazineマンスリー4月号] 出版にとって「デジタルの衝撃」が何であったかは、米国でも立ち位置によって、見え方は大きく異なる。しかし、出版市場における最大のサプライズは、誰が見ても「オーディオブック」だろう。これが一つのフォーマットという以上の存在となると考えた人は少ないと思われる。筆者もその一人だ。[全文=♥会員] ※特別公開4/10まで … [Read more...]

E-Readerの新しいフロンティア(2) (♥)

[EB2 Magazineマンスリー 3月号]  2020年はE-Bookにおいて画期的な年になりそうで、それはフォルダブルや2画面、大画面のような画面コントロール機能が導入されることによる。それによって、これまでクラウド側に眠っていたE-Bookの機能が解放されることになるからだ。コンテンツとサービスの両面に関係している。[全文=♥会員] … [Read more...]

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