声で気をとり戻すBook Expo America

ニューヨークで先週末 Book Expo America + BookConが開催された。人気作家やコメディアンがトークショウを繰り広げるなど、ポップ・イベント色が強くなる中、基調講演ではB&Nのオーナー、レン・リッジオ氏が意気軒高な姿を見せるなど、ともかく「健在」を確認するだけでも意義がある。日本ではブックフェアが再開できない苦しい状態が続いている。 … [Read more...]

進化するホテルのメディアサービス

高級ホテルやブティック・ホテルにメディア・プラットフォームを提供している米国の KEYPRは、Scribdと提携して、定額でのE-Book配信サービスを利用できるサービスを始めた。宿泊客は、最新のベストセラーE-Book/A-Bookタイトルを始めBusinessweek、TIME、People、WSJのような雑誌、新聞を読むことが出来る。 … [Read more...]

アマゾン・ビジネスモデルの秘密

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが、2018年のアクセル・シュプリンガー賞を受賞した際のインタビューで、「なぜ本から始めたのか」という質問に答えている。筆者も『Kindleの十大発明』で自分なりに考えてみたので、この問題には関心が深い。それは本の「価値」についての無数の答の中の一つだが、巨大な「時価総額」を実現した答となるからだ。 … [Read more...]

アマゾンが児童書に定額制Prime Book Box(♥)

アマゾンは5月1日、新たにプライム会員の子供向け定額読書サービス Prime Book Box (PBB)を立上げることを発表した。注目点はこれがハードカバー児童書セットの宅配であること、以前米国にあった「今月の1冊」ブッククラブのリバイバルであることだろう。価格は$22.99で(単品価格合計の35%引き)で配本方式は選択できる。 … [Read more...]

ドイツ攻略でKoboが躍進

楽天は、2017年のKoboの全世界売上げが前年比で60%増加したことを明らかにした。これは昨年、ドイツのTolinoを買収したことによる。それを除いた売上増がどの程度かは明らかでないが、堅実な増加を示している。成長分野のオーディオブックを加え、定額制の Kobo Plusを開始したことで、「ナンバー3」の座は固めたと思われる。 … [Read more...]

Googleが本の探索に自然言語技術 (♥)

Google Researchは4月13日、自然言語研究の成果の公開デモとして、本に話しかけられる 'Talk to Books' 機能とテトリス型語彙連想ゲーム 'Semantris' の2つを公開した。前者は「本を探す新しいやり方」として提案されたもの。伝統的なタグではなく「文章による探索」が実用化すれば、読書を必要とする人々に大きな影響を与える可能性がある。[全文=♥会員] … [Read more...]

アマゾン・プライム会員が1億人突破

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは、株主への手紙の中で全世界のプライム会員が1億人に達したことを明らかにした。これは会員数に関する最初の公式発表となる。2017年の出荷は50億品目、例によって米国でも米国外でも新規会員は前年を上回ったとされる。会員の平均消費金額は非会員の2倍弱と推定されおり、デジタルメディアを有力な手段とする戦略はさらに積極化するだろう。 … [Read more...]

消費者から顧客へ

楽天が出版取次3位の「大阪屋栗田」を子会社化することが新聞で報じられた。「ネットとリアルの融合」をキャッチフレーズにしているが、合わせたところで融合するものではなく、そもそも書店の「顧客」などは融通できるものではない。「顧客」は軽い言葉ではないのだ。それを可能とするビジネスモデルはあるのだろうか。いやあり得るのだろうか。 … [Read more...]

OverDriveが図書館貸出10億冊を達成 (♥)

OverDriveは3月20日、2003年以来のE-Book貸出総数が10億冊に達したことを発表した。2007年に100万冊、2012年に1億冊を経ての大台達成で、ほぼ5年で10倍というペースが守られていることは高く評価される。2022年に100億冊は可能だろうか。それはなお様々な障壁を残している大手出版社の協力に懸っていると思われる。[全文=♥会員] … [Read more...]

Amazon Books 大量出店の可能性 (♥)

アマゾンは3月13日、首都ワシントンのジョージタウンの一角に米国で15店目となる Amazon Booksをオープンした。一連のシリーズの中では大き目の1万平方フィート(≒281坪)に、ガジェットや玩具用の展示テーブル、小さなコーヒーショップと書籍が5,600点。The Digital Readerのネイト・ホフェルダー氏は、「素っ気ない」ながらも「使える」点に驚いている。[全文=♥会員] … [Read more...]

E-Bookはどこから普及するか

米国のメディア研究機関ピュー・リサーチ・センター(PRC)は3月8日、フォーマット別読書行動調査の結果を2年ぶりに発表した。1年以内に本を読んだことがある人(読書率)は74%で、16年調査(73%)とほぼ同水準。P-Bookは67%(+2)、E-Bookが26%(-2)、A-Bookが18%(+4)となっている。活字読書率が停滞しているなかで、A-Bookが2割に近づいたことが注目される。 … [Read more...]

プラットフォームを目ざすKindle Singles

アマゾン出版(APub)が独自性を本格的に発揮し始めたのは、Kindle Singlesあたりからだと思われる。ビッグネームとの提携で Singles Storeというストア・ブランドを成功させたジュリア・サマーフェルド編集長はさらに、Amazon Original Stories (AOS)というオリジナル短編を立上げた。予想通り、Singlesじたいがプラットフォーム化してきたということだ。 … [Read more...]

NYTがオーディオブック・ベストセラー発表

活字本全米のベストセラーを発表しているニューヨーク・タイムズ紙が、今週木曜からオーディオブックの月間リストを発表する。フィクション/ノン・フィクションの各15位までが前月の売上をもとにランクされるという。「信頼できる複数の独立したデータ・ソースに基づく」としか述べていないが、市場は歓迎するだろう。 … [Read more...]

B&Nの「時間との戦い」

B&Nが四半期決算 (3Q)の発表に続いて「長期戦略プラン」を発表した。昨年就任したデモス・パーネロスCEOは「顧客満足の向上と長期的な利益率の向上の実現」を表明している。同時に5月からスタートする新年度に5つのプロトタイプ店舗を開店する計画を明らかにして挽回への意欲を見せた。問題は(彼が言うように)どれほどの時間が与えられるかのようだ。 … [Read more...]

「世界最大の書店」はなぜ消えるのか: (1)本という商品

世界最大の書店、Barnes & Noble (B&N)の大量解雇の波紋が広がっている。有効で戦略なき「選択と集中」は清算プロセス、ということは常識だが、やはりB&Nともなると意味は大きい。一つの業態が寿命を迎えたことを意味するからだ。出版社は大型書店が激減することを想定して行動しなければならないだろう。それはチャネルに与える以上の問題だ。 … [Read more...]