中国を考える:「ブック・バブル」の虚実 (♥)

2018年の中国の出版産業は、前年比5.9%増の704億元(547億ドル)と発表された。単純計算では6兆円で、これをもって「世界最大の出版市場」とは確定できないまでも、投資の対象でありまた主体として、世界的に最も注目される巨大な成長市場であることは間違いない。とくにデジタル読書の成長と裏腹な書店のバブルが著しい。[全文=♥会員] … [Read more...]

Scribdがオリジナルを「定額」に

Scribdは4月3日、新たにScribd Originals という出版ブランドを立上げた。これは定額購読者を対象としたプロジェクトで、昨年のWired誌のカバー・ストーリーとなったジャーナリスト、ギャレット・グラフ氏の「ロシア・ゲート」ものノン・フィクションの 'Mueller' s War' が最初のタイトルとなる。 … [Read more...]

21世紀の「書店モデル」(♥)

Barnes & Nobleの情報はめっきり減ったが、昨年から進めている小型店が地元メディアで紹介されている。ミシガン州ロチェスター・ヒルズで今週開店したのは、「新型店舗の実験店」の一つ。1万4,000平方フィート(400坪弱)という店舗面積は、B&Nの標準的なビッグボックス店の3分の1から半分程度。[全文=♥会員] … [Read more...]

フランスでもオーディオブックが普及

E-Bookは英語圏から大陸欧州へと拡大してきた。オーディオブックも同様に展開しているが、最新の欧州の調査によれば、推定ユーザーは約770万人、15歳以上の人口の8分の1あまりに達している。フランスでの普及は、E-Bookよりは速くなるかもしれない。 … [Read more...]

フランス Numilogが「読んだ分だけ」モデル (♥)

フランスの学術・参考書系デジタル・ブックストア Numilog は、読んだ分だけ支払う (pay-per-page)サービスを開始した。高額本の「拾い読み (Pick & Read)」への需要は確実にあるが、いまだに版の遺制を引き摺った価格法制を堅持し、定額制も普及しにくい国で、コンテンツの利用が促進されるかどうかが注目される。[全文=♥会員] … [Read more...]

「学術出版社 vs. 大学」が直接対決へ

Publishers Weeklyの記事 (Andrew Albanese, 02/28)によれば、カリフォルニア大学は、学術出版の世界最大手のエルセヴィア社の学会誌の購読契約を打切り、Open Accessの活用を推進すると発表した。高騰する購読料に頭を痛めた大学側が要求していた要求内容に、出版社が応じなかったためとされる。これは今年最大の事件となるかも知れない。 … [Read more...]

Bookbubがオーディオブックに参入

BookbubはE-Bookのキャンペーン・プラットフォームで、出版社やインディーズを中心に広く利用されているが、3月5日の発表で新たにChirp というオーディオブック対象のプログラムを開始すると発表した。なお高成長を続ける唯一の出版市場に目を向けるのは当然だ。Audibleが8割近いシェアを持つ市場でパートナーとしたのは配信サービスの Findaway。 … [Read more...]

あとワン・ストライクで「アウト」のB&N

米国最大の書店 (Barnes & Noble)の名前は2019年の出版メディアの「予想」からは完全に消えていた。十分「予定」に組入れているものの、話題にするにはまだ気持の整理がついていないというあたりだろう。しかし、米国の投資情報サイトInvestorPlace は、「もう1Q悪い数字を出せば破産申請」と評価した。次の4Q (2019年2月末まで) の発表は3月7日と予告されている。 … [Read more...]

「再販制は死んだ。出版万歳!」

アマゾンジャパンは1月31日、取引出版社(現在約3000社)との間で「買切条件で仕入」、同時に「自動発注システム」を全商品に対して試行するという新方針を記者会見で発表した。返品率を現在の20%から引下げるのが目標というが、在庫品の値下げ販売(協議制)を含んでおり、事実上の「卸販売」への移行を意味する。 … [Read more...]

サードパーティ販売の増加で不況知らずのアマゾン決算

アマゾン本社は2018年の決算を発表し、売上が31%増の2,329億ドル、利益は3倍増の124億ドルであったことを明らかにした。成長の増加分は主にサードパーティ販売の貢献が大きく、Q3のホリデーシーズンの販売件数では通常販売分を上回った。アマゾンの「購入ボタン」を使用する出版社や著者が増えていることとも関係がある。 … [Read more...]

「サブスク」離陸成功の意味:(1)Scribd

Scribdは1月28日、定額読書サービスの会員数が100万人を突破したと発表した。アマゾンに先駆けて2013年に立上げ、Oysterの撤退や、Kindle Unlimitedの独走、「読み放題」(unlimited)をめぐる紆余曲折を経た後の大台到達で、同社とサブスクリプションの持続力は実証されたと思われる。「どんな定額制サービスでも転換点となる数字」と自賛するに足る。 … [Read more...]

“Think Different”の時

2018年11月19日、出版取次大手のトーハン、日販が物流協業に関する検討を開始すると発表した。ピーク時の半分にまで縮小しつつある中で「出版物流網の維持」が目標とされ、ゴールが「プロダクトアウトからマーケットインを目指した抜本的な流通改革」として示されているが、そうなじみがあるわけでない述語から考えてみたい。 … [Read more...]

DCのヒーローがついにUnlimitedに登場(♥)

米国のコミック出版大手のDC Comicsとアマゾンは1月8日、DCのタイトル数千点がアマゾンの3つの定額サービスに(追加料金なしで)登場することを明らかにした。アメリカン・ヒーローが加わることでKindle Unlimited、Prime Reading、Comixology Unlimitedのコミック・ライブラリが強化されたことになる。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindleで「ベストセラー本8割引」セール!?

米国アマゾンはクリスマスに1日限定のKindleキャンペーンを実施、NYタイムズベストセラーを通常価格の最大8割引(ほぼ3ドル)で販売した。また、12月28日の 'Digital Day' キャンペーンでも75%値引きで提供する。注目すべき点は、委託販売制の大出版社がE-Bookの激安販売に協力したことだ。どういうことだろう。 … [Read more...]

米国で書店卸2社が合併を模索

日本でも「取次制度の崩壊」(あるいは「独禁法の適用除外」的現実の終焉)が現実的問題として語られるようになってきたが、そうしたものがない米国でも、流通再編の動きが始まったようだ。二大卸企業のイングラム社は先月、ベーカー&テイラー社(B&T)の卸部門買収の可否について公正取引委員会 (FTC)に要請(「軽い予備的検討の依頼」)を行った。 … [Read more...]

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