オーディオブックまたも米国出版社を救う

米国出版社協会 (AAP)は、会員1,375社分の2018年販売実績を発表した。かつては米国出版界を代表した在来の大手・中堅出版社で、AAPに売上情報を提供している企業という限定付だ。売上は前年比4.6%増の78億3610万ドル(8,620億円)。紙は堅調、E-Bookは生彩なく3.6%減だが10億ドルを確保。A-Bookは37.1%と躍進を続けている。デジタルの合計は約19%。 … [Read more...]

没落する紙、付き合うデジタル:平成30年の出版

出版科学研究所は1月25日、『出版月報』1月号で2018年(1~12月期累計)の出版市場規模を発表した。紙(書籍・雑誌計)は5.7%減の1兆2,921億円。デジタル市場は前年比11.9%増の2,479億円。全体で1兆5,400億円で、デジタルが紙の減少幅を緩和したことになる。デジタル比率は16%で前年から2ポイントあまり増えた。 … [Read more...]

「再販制は死んだ。出版万歳!」

アマゾンジャパンは1月31日、取引出版社(現在約3000社)との間で「買切条件で仕入」、同時に「自動発注システム」を全商品に対して試行するという新方針を記者会見で発表した。返品率を現在の20%から引下げるのが目標というが、在庫品の値下げ販売(協議制)を含んでおり、事実上の「卸販売」への移行を意味する。 … [Read more...]

Wattpad出版の狙いはアマゾン対抗!?

Wattpadは1月24日、映像制作の Wattpad Studiosに続いて初めての出版部門となるWattpad Books の創設を発表した。E-Bookのほか、印刷本は北米の大手書店チェーン(IndigoやBarnes and Noble)でも販売されるという。YA向けとなる最初の6タイトルは、Wattpadで高い人気を博したコンテンツで今秋発売される。 … [Read more...]

「作家の収入激減」の犯人:(2)時代?(♥)

残念ながらTAGの調査は、設計からデータ・チェックまでの厳密性に欠け、会員の窮状は窺えるものの、結論(「アマゾン悪い!」)への飛躍が大きすぎて説得力に欠ける。出版社に依存した伝統的な職業作家の生活が悪化しているのは確かなので、調査のフレームワークを再考する必要があると思われる。とくに著者自身の選択肢と「戦略」だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

「作家の収入激減」の犯人:(1)アマゾン?

米国作家協会 (The Authors Guild)は先週のレポートで、作家の収入減の原因の大半はオンライン書籍市場の72%を占めるアマゾンに原因があるとして非難した。同社は1月16日の声明で、これに真っ向から反論し、TAGのレポートはデータ解釈の誤りによって誤った結論を導いていると述べた。著者の「戦略」によって生じる違いを無視しているという主張だ。 … [Read more...]

2019年の10大予想 (1):予想の終焉?

数年前から、米国でも出版の「10大予想」的記事は激減しており、それらを下敷きにコメントしてきた本誌も頭を悩ませていた。理由を説明するのは簡単ではないからだ。唯一発見したのがWritten Word Media (WWM)のリッチ・ウルマンCEOの予想である。とても考えさせられ、参考になったので、ご紹介しておきたい。 … [Read more...]

アメリカの「大凸」が年内に合併!

2018年の米国出版界では、目立ったM&Aが出版社にはあまり無く、逆に流通と印刷での大型案件が相次いだ。イングラムとB&Tの話は長くなりそうだが、関係者はそれほど多くない。一方で、出版印刷トップの2社の合併は今年半ばにも決着しそうだ。しかし、こちらはメディア全体への影響が大きいとみられる。印刷ビジネスモデルの再構築の過程にあるものだからだ。 … [Read more...]

「デジタル」から「本」へ格上げされたドイツのE-Book

ドイツ連邦政府統計局は12月11日、過去3年間にE-Bookを購入した人は約50%増加したと発表した。2017年に購入した世帯は160万世帯で、2014年の110万から50万の増加で、市場シェアは3%とされる。こうした数字は、読み方が難しい。しかし、データを社会的「ニュース」であると見れば意味は分かる。 … [Read more...]

「過去」が失われつつある現実 (1)

USA Today紙 (12/18)が、統計上過去10年で大幅に雇用を減らしている24業種をリストアップした中に、本のインフラに直接関連したものが少なくとも3つあった(書籍・雑誌流通卸、書店・新聞販売、印刷支援)。歴史的に「紙の出版」を支えてきた印刷と流通において、崩壊的な事態が進行中であることを示すものだ。とりあえず事実を共有していただきたい。 … [Read more...]

「どや」デザインのAudibleヘッドフォン

米国アマゾンは、Kindle Paperwhite 4 にAudibleの3ヵ月定額と特製「ポップ」ヘッドフォンをバンドルして139ドルで販売するセールを始めた。オーディオブック機能は米国などの新世代に搭載されたもので、Bluetoothに対応し、Audibleアプリが使える。このキャンペーンの目玉は、ヘッドフォンだろう。 … [Read more...]

AR版ピーターラビットは何を目ざすか (♥)

作品への集中を支援するAR/VR出版アプリを提供するインセプション (Inception)は11月7日、 ペンギン・ランダムハウス社からライセンスを得て、ピーターラビット(『ベアトリクス・ポター・シリーズ』)を含む最初のARアプリ6点を発売した。PRHのリストの中からアプリを開発する Penguin Ventures がアレンジしたもの。[全文=♥会員] … [Read more...]

カナダで著者収入が「危機的水準」に?

日本では「作家の収入」が話題になることはほとんどない。カイシャである出版社の収入は問題になっても、「業界」を持たず、「巨額」にならない個人の収入(あるいは印税総額)などはどうでもいい、というのが慣習なのだろう。しかし、出版の伝統がある国ではそう考えられていない。著者は出版を支える重要な存在で、文化行政の関心事でもある。 … [Read more...]

「退屈な話」は終り、出版は新しいラウンドへ

Bookstatが新しい市場データ・プラットフォームとしての土台を固めつつある中で、米国出版社協会AAPの統計データが異変を示している。読書シーズンの秋に「小説が売れない」のだ。いくら「小説より奇」なノン・フィクション(トランプ本!)が売れすぎたにせよ、これは世紀の椿事で理由がなくてはすまない。 … [Read more...]

「オーディオ」が起動する出版の世界再編

米国の大手出版社の四半期決算が発表され、オーディオブックの成長の勢いは止まるところを知らない。すでに出版社の成長の原動力となっているが、紙あるいは活字と比較されるレベルに届くのも遠くはないだろう。欧州的秩序のもとにあった出版産業の再編がここを起点として始まる可能性は高い。 … [Read more...]

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