Smashwordsが10周年

自主出版プラットフォームのパイオニア Smashwords が今年5月に10周年を迎える。創業者のマーク・コーカー氏は、例年のように2017年のパフォーマンスの報告と新年の計画をブログで綴っている。良心的経営姿勢で知られる同社が、アマゾンKDP Select とUnlimitedで著者を確保するのが困難になる中で、昨年も黒字を維持したのは立派なものだ。 … [Read more...]

専門出版社ローデールの解体 (♥)

健康分野を中心にした米国の雑誌・書籍出版社ローデール社 (Rodale Inc.)は昨年10月、250億円あまりでハースト社の手に渡ったが、さらに書籍資産がペンギン・ランダムハウス(PRH)に売却されたと報じられた。約2,000冊の既刊本と200冊の新刊本から成る Rodale BooksはPRHのCrown Publishing Group傘下のライフスタイル・ブランドの一つとなる。[全文=♥会員] … [Read more...]

近づく旧出版エコシステムの解体

2017年の国内出版物(書籍+雑誌)販売額(予想値)が出版科学研究所から発表された。前年比7%減の1兆3,700億円と、過去最大の落込み幅。1996年をピークとして減少を続けてきた出版業界は、20年で半減した。7%もの減少を続ければ5年で1兆円を切る。産業としてのエコシステムを維持できる規模はとうに割り込んだと言えよう。 … [Read more...]

2018年のオーディオブック市場予想

マイク・コズロウスキ氏のオーディオブック・レポートは2017年の業界動向を、小売・出版・公共図書館についてそれぞれ詳述した後で2018年のトレンドをまとめている。ここでは予測のほうだけをご紹介しておきたい。20%台後半の高成長を確実に続けるオーディオ出版ビジネスは、スマート・スピーカという新しいメディアを得た。ポッドキャストと噛み合うことで次の躍進も可能だ。 … [Read more...]

出版のもう一つの未来:A-Book

オーディオブックに関してよい情報を提供している Good eReaderは、今年もこの市場の動向をまとめたレポートを掲載した。デジタル出版の中で最大の成長市場は、20%近い成長を遂げて25億ドルに達した。業界団体のAPAのレポートによれば、米国人口の26%が12ヵ月以内に1回以上聴き、出版タイトル数は前年比で33.9%増加したとしている(集計時点)。 … [Read more...]

「文芸」危機をどう考えるか (1):英国ACE報告

英国文化省に所属するイングランド芸術評議会 The Arts Council England (ACE)は、新刊文芸書 ('literary fiction') の販売が「危機的な水準」にまで落ち込んでおり、なんらかの助成措置が必要という報告書を発表した。分かりそうで分からないのは、この現象の背景が何であり、またなぜ社会にとっての「危機」として受け止められているのか、ということだろう。 … [Read more...]

Wattpadがファンフィクの人気データ公開

世界最大のソーシャルライティング・プラットフォームWattpadは、2017年のファンフィクション人気トレンドを発表した。数十万ものファンフィク作品を輩出した3つの作品は、SF/ホラーの 'Riverdale`、ファンタジーの 'Game of Thrones'、ティーン/ミステリの 'Stranger Things' で、いずれもTVシリーズだった。 … [Read more...]

2018年のブックカバーのトレンド

表紙が売行きに影響するのは紙でもデジタルでも変わりはない。そしてプロのデザイナーの価値はかなりの確率で実証されている。米国のインディーズ出版である程度以上売れているタイトルのほとんどはプロのデザイナーと編集者が関わっている。問題はその先、どんなデザインが成功するかということだろう。まずはトレンドの確認を。 … [Read more...]

教育系出版に広がる定額制 (♥)

アマゾンが始めた定額制サービスは、Oysterなどのスタートアップの挫折を経て中堅/専門出版社に拡大し始めた。教育出版のセンゲージ社は、70教科、675コース、2万点以上を1学期間(半年)120ドルで読み放題にする Cengage Unlimited (CU)というサービスを始めた。印刷教科書価格の高騰に対しては有効だが、利用環境の最適化には時間がかかりそうだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

Futurebook 2017:A-BookとEdtech ♥

英国の The Bookseller誌が主催する Futurebook 2017というイベントが、12月の最初の2日間ロンドンで開催された。今年は特にオーディオブックとEdtech(教育IT)についてトラックが設定されて、これらが出版の明日における大テーマであることを示した。しかし、E-Bookとデジタル出版技術についての議論や提案は乏しい。[全文=♥会員] … [Read more...]

アマゾン出版がショートの新ブランド

実質的には大出版社としての規模に達しつつあるアマゾン出版は11月28日、短編小説と短文ノン・フィクションを中心とした新しいブランド Amazon Original Stories (AOS)を18番目のインプリントとして立ち上げた。一律2ドルでKindle Singles ストアから販売されるほか、PrimeやKindle Unlimited会員には無償で提供される。 … [Read more...]

雑誌のタイム社が28億ドルで売却(♥)

市場の縮小に伴って雑誌出版社の統合が進む中、タイム社が買収された。同社の「漂流」は昨年末から続いており、本誌が伝えた通り、買収は時間の問題だったが、やはり業界を代表する名門ともなればこのくらいの時間は当然かもしれない。それにしても、当事者は仕方ないとして、事情を知りすぎていたはずのメディアが静かなのが気になる。[全文=♥会員] … [Read more...]

AR版『ハリー・ポッター』がゲーム+読書を変える

ポケモンのモバイルARゲーム Pokemon Go をリリースしたナイアンティック社 (Niantic Inc.)は11月8日、『ハリー・ポッター』を題材にしたARゲーム 'Harry Potter: Wizards Unite' を映画製作のワーナー・ブラザーズ社と共同製作することを明らかにした。プレーヤーは魔法の仮想世界を「現実」に体験することが出来るようになるという。読書をもとにした新しいゲーム体験である。 … [Read more...]

アマゾンがトールキン版権料に2.5億ドル

アマゾンは11月13日、J.R.R. トールキン (1892-1973)の大ベストセラー長編『指輪物語』の前日譚にあたる『中つ国』(Middle-earth)をもとにしたTVシリーズへの映像化に関して、版権管理団体やハーパーコリンズ社、ニューライン・シネマ社などとの間で合意に達したことを発表した。詳細は明らかでないが、契約総額は2億5,000万ドル。『スター・ウォーズ』級と言われる。 … [Read more...]

「未来」への対話 W3C Publishing Summit:(3)宿題 ♥

ティム・オライリー氏は、さすがに本質を理解している。出版者の課題は、どんな小さな分野にせよ、アマゾンよりうまく読者と結びつくことなのだ。でないと、テクノロジーの成果はほとんどアマゾンに持っていかれる。その意味で、ビジネスと直結するテクノロジーの議論が出版関係者によって十分になされていないのが気になる。筆者なりに 整理してみたい。[全文=♥会員] … [Read more...]