タブレット市場予測の問題点 (♥)

フォレスター・リサーチ社は1月4日、米国タブレット市場の最新予測(改訂)を発表し、2015年までに米国のオンライン消費者人口の3人に一人がタブレットを保有することになると予測した。同社は昨年6月のレポートで350万台としたが、iPadは単独で夏までにその数字を達成。今回のレポートでは、2010年のタブレット販売台数を1,030万台としている。競合製品は多数登場するものの、2012年まではiPadが市場をリードするとしている。昨年からまた上方修正だが、残念ながらなお問題が解決されていない。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版とソーシャルメディア#2:本か人か (♥)

前回はオンラインショップをベースに、ソーシャルメディアを結びつけたCopiaを紹介した。E-Book+SNSのタイトな結合を目ざすのは、アプローチとして正統的なものだろう。それだけに、アマゾンやB&Nなどのメージャーが同等なものをそれ以上のスケールで提供した場合に生き残れるかという問題が残る。それに対して、本との結合を緩くして、逆にヒト(SNS)にフォーカスしたのがLibraryThingやMendeleyである。いずれもパーソナル図書管理サービスをベースとしている。 [全文=♥会員] … [Read more...]

E-Bookが急浮上し、印刷版沈下の米国出版界 (♥)

2010 年は、たしかに米国にとっての「 E-Book 元年」だった。この一年に米国で何が起きたかを知ることは、歴史的にも意味があることだ。幸いにして、米国の出版産業、あるいはマーケティング会社は様々な角度からこの構造変化を捉えるための定点観測データを揃えており、それらを分析することで、間違った常識や俗説にとらわれない正確な見方を得ることができる。たとえば、 E-Reader は印刷書籍の購買を減らすのか、書籍産業全体としてはどうか、ユーザーは専用リーダと LCD … [Read more...]

出版とソーシャルメディア#1:Copia (♥)

E-Bookの普及とともに、出版/読書体験の社会的側面に注目した新サービスやビジネスモデルが登場している。ソーシャルネットワーキング(SNS)は21世紀のWeb技術の重要なトレンドだが、E-BookとSNSの融合によって新しい価値を創造し、事業化しようというものだ。この動きには新規参入企業だけでなく、アマゾンのような巨大企業も、そして出版社も含まれる。もはやSNS抜きではE-Bookビジネスは不可能になりつつある。本誌では、様々なタイプのビジネスを紹介し、日本での展開の可能性を検討してみたい。[全文=♥会員] … [Read more...]

大学タブレットKnoついにリリース (♥)

大学生・教員向けタブレットを開発するノー(Kno)は、初代製品となる2機種の出荷を開始した。タッチ式14型(1440x900 pix)のシングルスクリーンとデュアルスクリーンの2機種があり、16GB版で前者が$599、後者が$899と、この構成ではかなり思い切った価格設定となった。教科書を販売するテキストブック・ストアも同時に展開しており、主要学術出版社の数万冊がラインナップされている。高等教育用タブレットは、たんなる教科書端末ではなく、複合的な意味を持っている。マーク・アンドリーセンという最強の支援者を得ているノーは、2011年の焦点の一つとなる可能性が強い。[全文=♥会員] … [Read more...]

NOOKcolorとタブレットリーダ新時代 (♥)

B&Nの新製品NOOKcolorが米国で売れている。出荷台数は、1日に1万8,000台とも言われるが、$249という価格、タブレットリーダというカテゴリー初の製品化であることを考えると、この数字は「10月からの70日間で“数百万台”」というKindleと比べても遜色ないものと言える。多くのメディアや専門家のブログのテストでも推薦を得ることが出来た。2010年は「Kindle vs. iPad」で幕を開けたが、われわれの予想通り、マーケットの違いが鮮明になり、競合することはなかった。それに代わって「Kindle vs. … [Read more...]

米国E-Book市場の構造と成長パターン (♥)

米国出版協会(AAP)は12月8日、2010年10月の出荷統計(卸販売額)を発表した。全体で0.9%減の7億2,100万ドルだが、1~10月の通算では3.4%増と、まずまずの基調だ。E-Book販売は前年同月の1,920万ドルから112.4%増加して4,070万ドル。10ヵ月間では、前年同期の1.7億ドルから171.3%増の3億4,530万ドルに達した(構成比8.7%)。E-Bookの数字は9月の3,990万ドルとほぼ同水準で、7月以降、4,000万ドル前後という水準を大きく超えることがない。これをどう考えるかは消費者(読者)についての構造的な考察を要する。本誌は、初期の急成長期から次のステージ … [Read more...]

アマゾンの逆襲:Kindle Web拡張版 (♥)

アマゾンは12月7日、WebブラウザをベースとするKindle for the Web (既発表)を拡張した新しいサービス・パッケージを発表した。Webでの無料サンプル試読に加えて、Kindleの環境全体をアプリを使わずにブラウザで利用できるようにしただけでなく、Kindleのアフィリエイト・ウィジェットを簡単に取り付けることで仮想KindleショップをWebサイトやブログに展開する得意技を初めて出したことに注目。B&Nが力をつけ、Googleがついに参入したことで、気流は乱れ、競争はいよいよ熾烈になってきた。間もなく日本にも余波は及ぶ。シートベルトのご用意を。(全文=♥会員) … [Read more...]

米国出版界の「今年の顔」にB&N会長(♥)

米国の出版業界誌Publishers Weeklyは「今年の顔」として、Barnes & Noble (B&N)のレナード・リッジオ会長(写真)を選んだ(PW, 12/06)。危機に見舞われながら、なおデジタル時代の書店ビジネスを切り拓いているビジョンと戦略的経営手腕を評価してのものである。その直後の12月6日、ライバルのボーダーズ社 (Borders)の大株主ウィリアム・アックマン氏(Pershing Square Capital Management)は、ボーダーズへの出資額を引き上げた上でB&N買収=経営統合を目ざす(1株$16)ことを表明した(同, … [Read more...]

50ドル端末時代にどう備えるか(♥)

E-Readerの価格低下と市場拡大のテンポが落ちずに続いている。米国のクリスマス商戦では中心的存在となり、価格はついに100ドルを切るまでになった。2011年末には50ドルまで行くと見られている。2007年11月に399ドルで登場してから3年で25%、4年で12.5%ということになる。印刷物でいえば、用紙と印刷・製本コストが劇的に下がることと同じで、来年以降は、書籍出版だけでなく、新聞や広告などを含めた、あらゆる出版に影響を及ぼすレベルに達し、その影響は顕在化してくるだろう。ここではデバイスの価格革命のインパクトについて検討してみたい。[全文=♥会員] … [Read more...]

「電子書籍元年」の実相(♥)

矢野経済研究所は11月18日、「電子書籍市場に関する調査結果」を発表した。2009年の市場規模を610億円、2010年を670億円(+9.8%)と見込んでいる。iPadを含めたE-Reader向けは20億円。市場のほとんどが依然として携帯・PC向けであることを考えると、「電子書籍元年」はわずか20億円でのスタートということになる。2014年には1480億円。E-Readerは800億円となって50%を超える、という予測だ。しかし、予想にはあまりに多くの疑問符が付くのは仕方ないだろう。 … [Read more...]

B&Nと教材出版社、大学がNookStudyを実験(♥)

米国のコース教材出版社XanEdu PublishingとBarnes & … [Read more...]

米国iPad雑誌の苦闘:広告は成立つか?(♥)

米国の大手広告エージェンシー、MediaVestが最近行った調査によると、iPadユーザーの用途の中で雑誌アプリの購読は予想外に低いことが分かった、とAdvertising Age (11/10)が伝えている。インターネットアクセス、メール、音楽、読書、地図閲覧、写真閲覧、カレンダー、ビデオ鑑賞、ラジオ聴取、新聞閲読…と続いて、ほとんど最後に来るのが雑誌アプリだ。まだ広告媒体として認知を得られる段階ではないことを意味する。理由は、iPadユーザーが、従来のアップル製品ユーザーとはかなり違う層に市場を広げたことにあるようだ。(全文=♥) … [Read more...]

米国消費者専門誌がKindleを1位評価(♥)

米国で最も影響力のある消費者NPOの専門誌コンシューマー・レポート(CR)は、6月に続きE-Readerのテストレポートを発表し、再びKindleを一位にランクした。あらためて(マーケティングやサービスを除いた)リーダとしてのKindleの強さが実証された形だ。このレポートでは、保守的な読書スタイルで自然に本を読む際の「読みやすさ」を何よりも重視している。メーカーや出版社がカラーを重視した結果、日本語電子ペーパー製品が事実上まだ登場していない日本と比較してみると興味深い。(全文=♥) … [Read more...]

「デジタル的利用許諾契約」の基本問題(2) ♥

前回の問題提起に続いて、何が問題になっているかを考える。デジタルコンテンツは印刷刊行物の改版と本質的に異なる性質を持っている。それは、 (1) 再編集や更新が容易で、 (2) 版元のリスクがなく、 (3) … [Read more...]

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