Kindle 以後10年:(1)背景

2007年11月19日、アマゾンは最初のKindleを399ドルで発売した。予定台数は5時間半で完売し、翌年4月まで在庫切れの状態が続いた。とはいえ、同年1月9日に発表され、9月16日の発売を待たずに一大センセーションとなっていたiPhoneと比べれば話題性は小さくさほど注目もされていない。 … [Read more...]

読み/書きツールとしてのE-Reader (♥)

E-Readerは、紙に近いインタフェースを提供するE-Inkによって生まれ、10年前のKindle発売とともに成長軌道に乗った。しかし、Kindleとの関係が深すぎるせいか、出版業界からは、愛され期待されることが少ない。いまだにタブレットと間違った比較をされることはご存じの通り。ではE-InkとE-Readerは、10年目をどう迎えたのだろうか。[全文=♥会員] … [Read more...]

タブレットとE-Readerの明暗

iPad登場時 (2010)に喧伝された話題は「PC vs. タブレット」とともに「E-Reader vs. タブレット」だった。PCもKindleも過去のものという話だったが、どちらもマッチ・メイキングとしては消えてしまった。PCはもちろんだが、Kindleも実用レベルで読書というニッチな用途で定着し、アマゾンにとってもユーザーにとっても役に立っている。 … [Read more...]

アマゾンKDP「ページ詐取」退治に成功か

アマゾンは、9月分のKindle Unlimited Global Fund (KU-GF)が1,950万ドル、米国でのページ当たり印税単価 (KEN-PC)が$0.0044253になったと発表した。KENPC v3.0を導入した8月以来、2ヵ月連続の上昇。これが「ページ詐取とのたたかい」に勝利したことを示すどうかは即断できないが、7月に記録した低水準 ($0.00403)は脱したものとみられる。 … [Read more...]

アマゾンKindle Oasisにオーディオと防水機能

年末に向けたアマゾンKindle Oasisの最新モデルが発表された。300ppi・7型防水仕様で価格は249ドル国内価格 3万3980円~、今月末にリリースされる。同社はKindleについては、偶数年に大幅改造、奇数年に小幅改訂する方針を5年前から継続しており。今年は「新製品」は期待できないと見られていた。10周年に当たる今年も記念モデルなどを出さないところがこの会社らしい。 … [Read more...]

クラウドファンディング出版の可能性:(2)LGBT ♥

英国の編集者でジャーナリストのマット・ケイン氏が書いたLGBT恋愛小説 'The Madonna of Bolton' は、男子がマイケル・ジャクソン、女子がダイアナ妃に憧れた時代、故郷のボルトンでマドンナに恋した9歳の主人公チャーリー・マシューズの人生をユーモラスに描いたもの。英国のクラウドファンディング出版サイト Unboundで資金調達に成功した。[全文=♥会員] … [Read more...]

クラウドファンディング出版の可能性:(1)公共性

出版資金の調達のためにKickstarter のようなクラウドソースを利用するのは、日本でもかなり広がりそうだが、人気作家の中村うさぎ氏が社会的キャンペーンの性格を持つ2冊のムックの出版プロジェクトをポット出版プラスとともに進めている。英国ではLGBTの著者が、多くの出版社から30回以上も「ゲイすぎ」として却下された原稿を自主出版する。 … [Read more...]

BBCが対話型オーディオブック発売へ (♥)

英国BBCは、Rosina Soundというオーディオ・プロダクションと提携し、アマゾンAlexaなどスマートスピーカをターゲットとした対話型ゲームブックを開発している。もともとは1970年代に開発され、冒険シリーズなどペーパーバックでヒットした形式を、対話型ラジオドラマとして復活させたもので、新しいジャンルとして期待されている。[全文=♥会員] … [Read more...]

カニバリズム論との決別 (1)アマゾン

在来出版社は、デジタルの成長を抑制しようと望み、それ自身の売上を抑えることには成功し、2年以上にわたって、E-Book市場はほぼ直線的な下落を続けたのだが、その実相が明らかになったいま、自滅的な方針の背景にあったカニバリズム論の決別が重要であると考える。この亡霊にとり憑かれたままでは、出版は大きなものを失うからだ。 … [Read more...]

カニバリズム論との決別 (2)新しい価値へ

アマゾンが既存の出版エコシステムのトラップにかからず、E-Bookでほとんど唯一の成功をなしとげたのは、独自に出版のサイクルを構築したからで、市場を読むことができれば不敗というデータ駆動マーケティングの賜物といえよう。このことはまた、これまでP/Dのカニバリズムがほとんど作用しなかったことの説明にもなる。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国出版業界がいま知る「失われた5年」

米国出版社協会(AAP)は9月28日、会員1,200社の5月の販売統計を発表し、E-Bookの売上が2年以上ぶりに前年比でプラスとなったことを明らかにした。2.4%とごくわずかなものだが、AAPの発表はハードカバー(+6.7%)ではなく、これをリリースの見出しとした。E-Bookの数字が再び注目されるようになったことを示している。これはただごとではない。 … [Read more...]

在来出版は印刷本デフレを生残れるか (♥)

米国出版界において市場の停滞(実際には縮小と崩落)に対する危機感が広がったことは、デジタル転換における次のラウンドが認識されたことを意味する。過去5年間の対応は誤りであり、出版社はE-Bookを敵視したことで多くを失ってきた。ようやく「デジタル」の本質が分かってきたのは結構だが、時間はもう無駄にできないことを認識しなければならない。[全文=♥会員] … [Read more...]

B&N Nookはどこで間違ったのか (♥)

Kindleとほぼ同じビジネスモデルで出発し、2010年時点では並ぶ存在だったNookの敗北は、歴史的な意味を持っている。デジタルはもともと「勝者総取り」という性質が強いが、世界最大の書店が新興のオンライン書店とE-Bookで対決して完敗し、本業も危機に瀕している。その理由を吟味することは、今後5年間に起こることを知る上で重要だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

B&NがついにNookギブアップ宣言

B&Nの創業者兼大株主であるレン・リッジオ氏が初めてNook事業の失敗を公式に認めた。Kindleから2年遅れて(2009年11月)スタートしたNookは、世界最大の書店のE-Book事業として始まり、2013年まではシェア2位で期待と注目を集めたが、マイクロソフトとの提携に失敗したあたりから急坂を転げるようになっていた。 … [Read more...]

Goodreads:21世紀の出版と読書 (♥)

出版という社会的活動は、読まれることで完結し、次の読書につなげることで再生産される。売買という経済行為は重要だ(売れなきゃ意味がない)が、それは読書に従属するものである(読まれなければ続かない)ことを忘れてはならないだろう。読書はコンテンツをめぐるコミュニケーションの空間と時間を決定する。[全文=♥会員] … [Read more...]