出版社はKUとどう付き合うか(2):エコシステム(♥)

アマゾンのKUは、Netflixのような定額サービスとはかなり性格が違う。つまり、出版社がKUと関わるということはアマゾンのマーケティング・エコシステムに一歩踏み込むことを意味するからだ。しかし、読者と著者にとって、少なくとも米国KUは十分な説得力を持つから、ハーパーのような結論となるだろう。さもなければ著者も読者もインディーズに流れるからだ。[全文=♥読者] … [Read more...]

出版社はKUとどう付き合うか(1):始動

アマゾンの定額制E-Bookサービス Kindle Unlimited (KU)は5年を経過し、読者に定着した。当初は距離を置いてきたビッグファイブ出版社だが、予想通り、今年は転換点となりそうだ。長い「テスト」を行ってきたハーパー・コリンズ社は、オーストラリア、英国に続き、北米への導入を発表した。ではなぜ、どう使おうとしているのだろうか。 … [Read more...]

Web時代の「占有」価値 (♥)

[マンスリー・レビュー] 9月は、Audible Captionsに関する記事:アマゾン「キャプション」は大出版社を「パス」、21世紀の「クロス・フォーマット版権」訴訟などが人気記事に上がった。とても一度に語り切れないテーマだが、重要な点はWebの登場以降、コンテンツとしての「本の価値」が「個人/専有」から「社会/共有」に移行しており、米国のフェアユース判決は、伝統的な版権(版の商業性)を侵害しない限り、後者に道を開くものであったと筆者は考えている。出版社が共有の価値を生かせなければ、それは別の者の手に渡るだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国読書市場の10年 (3):分散と連携(♥)

[マンスリー・レビュー] メディア・フォーマットのデジタル化が一見して分かりやすかっただけに、なぜ「コンテンツが王様」の時代が訪れなかったのかは、理解しにくいかも知れない。なぜアマゾンが大手出版社に勝ったのかということだ。単純に言えば、Webによる「飽和状態」が出現したためで、大手メディアによる非対称の維持が困難になった。しかし、これは新しい「メディア」を解放した。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国読書市場の10年 (2):球形の世界 (♥)

2010年代に米国を中心とした出版市場で見られたのは、デジタル・コンテンツの本格的なデビューで、人々は「デジタル vs. 紙」に注目した。しかしそもそも「出版」が何かを理解していた人はあまりいたとは思えない。というのは「出版」は10年代に激変し、現在は別の世界となっているからだ。それは実際には、Webによって変わった。[全文=♥会員] … [Read more...]

図書館の「市場」価値を考える

米国の図書館情報誌 Library Journalは、6月に「世代間読書調査」という調査を行い、9月23日に誌面で発表した。この調査の特徴は、図書館の利用がいかに本の購入に結びついているかを明らかにしていることだ。出版と読書は<社会>を通して繋がっており、それは読者に実感されてきたものだが、出版社と書店関係者にあまり共有されなくなって久しいだけに価値がある。 … [Read more...]

新世代技術環境と出版:5Gとは何か?

テクノロジーは、出版の歴史の転換点を画してきた。「グーテンベルク以来」の変化を期待するものは、文字と紙を置換えてきた「デジタル」ではなく、出版とコミュニケーションのすべてに関係するWebであったことが明らかになった。このことはまだ共通認識とはなっていないと思われる。木版と活字印刷との違いを理解するのに、相当な時間がかかったようなものだ。Webの意味が理解されるのは、5Gからだと筆者は考えている。 … [Read more...]

ロンドンのFutureBook Live 2019で「データ・ガイ」登壇

英国の老舗出版情報誌 The Booksellerは、10月11日にロンドンで開催する FutureBook Live 2019の基調講演者に、Bookstatのポール・アバッシCEOが、Waterstones とB&Nのトップを兼ねるジェームズ・ドーント氏と並んで登壇すると発表した。オンラインでしか分からなくなった米英市場のトレンドを知ることが出来る機会として注目される。 … [Read more...]

総合出版企業となったReaderLink

バーンズ&ノーブル(B&N)の買収に名乗りを上げたことで知られるようになった書籍流通のReaderLink社は、Inc.誌の全米5000社ランキングで #4,801にランクされたことが発表された。過去3年間の高成長が評価されたもので、9月で終了する2019年度の決算では売上が12億ドルに達するという。同社は、計8万店舗を擁する700の書店およびチェーンを顧客としている。 … [Read more...]

Audible「キャプション」の意味 (♥)

Audibleは9月11日、独立系出版社団体 (IBPA)の要請に回答する形で、Captions プログラムの適用は、AAPの版権提訴が司法的に決着するまで、パブリック・ドメイン(PD)コンテンツ利用のベータテストなどに限定することを明らかにした。教育プログラムは、米国の約15万人の高校生に対して提供されるというが、版権者の「オプトアウト」については言及していない。[全文=♥会員] … [Read more...]

成長を続けるデジタルの「大道」(1): 新しいエンジン

E-Book復刊/マーケティング専門出版社のオープンロード社(Open Road Integrated Media:  OR/M)は、今年前半の業績を発表し、前年同期比の売上が36%増、EBITDA (税引き前利益)では72%増という数字を発表した。売上で30%台はこの会社の「巡航速度」だが、利益は「復刊ビジネス」と独自の顧客マーケティングによるものだ。一見すると退屈なほどだが、なぜそんなことが続けられるのだろうか。 … [Read more...]

19年前半の米国「出版社市場」は漸増

米国出版社協会 (AAP)は月28日、今年前半(01-06月)の統計サービス StatShot のデータを発表した。商業出版は前年同期比で3.8%増の34億5,390万ドル、教育・学術系は11.6%増の25億2,000万ドル。合計で60億ドルあまりとなった。E-BookとA-Bookを合計したオンライン・コンテンツは、前者で22.3%と4分の1に近づいている。 … [Read more...]

アマゾン「キャプション」は大出版社を「パス」

Audible は8月30日、Caption機能では当面、大手出版社が権利を保有するオーディオブックを対象としないと発表した。同社の正式な意見表明は9月13日に行われる。しかし、権利問題が発生する可能性がないコンテンツに関しては9月10日にもサービスを開始する。もともと出版社には説明はなされていたというが、出版社との「認識」には差があった可能性が強い。 … [Read more...]

21世紀の「世界=国家戦略」としての出版!? (♥)

中国は古代以来、ユニークな言語文化の伝統を持っている。「中国」という文明概念じたいが、出版を通して共有されたものと言っても過言ではない。世界的規模に達したブックフェアは、したがって、出版の市場的成長を見守る機会にとどまらない。21世紀に再生した「中国」文明の戦略を発見する機会でもある。幸か不幸か、隣にいるわれわれは遣唐使派遣以来の「世界」を見ている。[全文=♥会員] … [Read more...]

北京ブックフェア、最大規模で開催

北京の第26回国際ブックフェア(BIBF)は、8月25日に3日間の会期を終了した。参加32万人、出展2,600社、展示面積10万6,800平米という規模以上に、欧米の参加者の実感として市場のエネルギーを伝えるメディアに注目しているが、今年前半の欧米の低調と中国市場の成長を対比させ、ポーター・アンダーソンは、その違いが、テクノロジーにあると見ている。 … [Read more...]

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