米国学術出版社の戦略転換(3): 中国の台頭

大出版社による高等教育出版の「改革」のコアは、「版」を土台とするビジネスからの脱却ということだ。版がデジタルになって久しいが、これが「破壊的イノベーション」となるのは、あまりにも「版」と紙にビジネスのすべてが懸ってきたためで、それが「オンリーワン」商法による繁栄を支えてきたこと、もう続かないことは誰でも知っている。誰も知らないのは、それが続くかどうかだ。[全文=♥会員]] … [Read more...]

出版の転換に成功した中国(3): 移行戦略 (♥)

アマゾンは、Webを千載一遇の好機として小売帝国を構築したが、その出発点は書店だった。中国が新しい帝国経営の土台を出版に置いたのには、システム的、歴史的、文化的に十分な理由があるが、そのためには機械文明時代の社会主義的出版観を捨てる必要があった。中国(共産党)はそれをやった。ここでもアマゾンの工学的マイグレーション・モデルが参考になったようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国学術出版社の戦略転換(1): 紙からサービスへ

高等教育・教科書出版がこれまで数十年にわたって前提としてきたモデルは、出版社にとっても学生にとっても機能しなくなった。その結果、高等教育出版は最も破壊的な変化を経験している。変化はあらゆる方向から押し寄せており、変革の時を迎えている、と出版テクノロジー・コンサルタントのビル・ローゼンブラットが書いている (Publishers Weekly, 08/16/2019)。 … [Read more...]

出版社が反対するCaptionsとアマゾン (1)版権 (♥)

Audibleのキャプション機能 (Captions)は、教育目的で実験的な段階のもの、として発表されたものだが、予想通りと言おうか、出版社の版権関係者などから強い反撥が出ている。Publishers Weekly (07/19)は、「言語道断」「版権侵害」と言った声を紹介しているが、Audibleの意図が通じていない可能性も強い。[全文=♥会員] … [Read more...]

クァッドがLSCとの合併を断念、次はdtx!? (♥)

米国の大手印刷2社 (クァッド・グラフィックスとLSCコミュニケーションズ)の合併案件は、司法省の審査で承認を得られなかったために当面不可能となり、関係者は7月23日に断念したことを正式発表した。翌週に発表されたクァッド社の2Q決算は、印刷業界の現状を反映して冴えないものだった。「受注型製造業」からの脱却を目指す両社にとっては、ゴールが遠ざかったと言えよう。 … [Read more...]

大出版社と図書館:米国「貸出料」大幅値上げ

米国マクミラン社は7月末、図書館へのデジタル(E-Book+A-Book)コンテンツの貸出規定変更に伴い、対象タイトルを3ヵ月の間貸出停止とすることを発表した。ビッグファイブの4社が同様の発表をしているが、停止を伴う切替えは初めてだろう。図書館関係者だけでなく、利用者の反撥を買っているようだが、それでは済まないかもしれない。 … [Read more...]

それが「出版」の生きる道 (1): アマゾン (♥)

デジタル/Web時代の「出版」について、アマゾンが無数のサービスを開発し、ビジネスにしたことを知らない人はいない。しかし、出版そのものについてはどうか。ビジネスを超えたビジョンを持っているのか、あるとすれば、それは何か。この会社がそんな構想を語ったことはないが、筆者はそれに近いものを推定できると思う。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の転換:事実確認 (♥)

筆者は、自ら意識してきた長い「出版のデジタル転換史」の大きな節目が今年になると感じてきたが、それは旧出版の衰退や倒産などではなく、新出版への切替を告げるものであるはずだ。出版は「ディスラプト」してはならないものだからだ。大作家の「本拠地の」移転は、おそらく秩序ある切替えである。(※ベストセラー作家ディーン・クーンツがアマゾン出版部門と大型契約を行ったこと。本誌記事参照) [全文=♥会員] … [Read more...]

文教堂、そして書店は生き残れるか?

大型書店チェーンの文教堂GHDが債務超過による上場廃止を回避するために「事業再生ADR」という経営再建手続をとることになった。これは店舗営業を続けながら再生を進めていくためのものだが、年率10%で縮小を続けている出版市場で、書店が経営回復・拡大ができるだろうか。「上場」は成長を前提としているからである。 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道(2) ♥

新本も古本も、E-Bookもオーディオブックも、すべてを扱う「本屋」は、アマゾンとWebによって再発明された。これが活字出版以前の本屋の仕事と共通しているのは、著者・読者にとって価値があることだったからだ。紙の新刊が本の価値のすべてであるように考えたのは錯覚だった。[全文=♥会員] 【本文要約:本屋の復興への5つのアイデア=1.バーチャル本棚によるメディア化。2.PoD。3. 定価の流動化。50円でも100円でも「気」を流す。4. 古本の販売。5. オーディオブックの視聴と販売】 … [Read more...]

それが「本屋」の生きる道 (♥)

出版というビジネスは古本屋から生まれた、というのは筆者が橋口侯之介さんの『江戸の古本屋』から学んだ最大のことだ。つまり、本の価値を理解し、必要とする人に販売する社会的存在がいなければ、本は本として機能しないからだ。それは活字以前の近世に生まれ、生き抜いてきた。活字印刷の全盛時代は過ぎたが、本屋には未来がある。[全文=♥会員] … [Read more...]

Audibleに「キャプション」機能が登場

Good eReader (07/15)は、Audibleが近々オーディオブックで「字幕」が読める標準機能 (Audible Captions)を提供すると伝えた。朗読を聴きながら、スクリーンで本文・辞典・訳文などを読めるものだが、AndroidやiOSのアプリから使用できるので、他社の対応によっては70%以上のシェアを持つAudibleがさらに優位を強める可能性は大きい。 … [Read more...]

Wattpadがインド進出本格化 (♥)

世界展開を強化しているWattpadは7月9日、インドのPenguin Random House India (PRHI)との提携を発表した。インドのライターをWattpadのプラットフォームを通じて紹介すると同時にインドでのWattpadユーザー拡大を図る形で協力関係を拡大する。とくに映画、TV、印刷本、デジタル・プロジェクトを視野に入れている。[全文=♥会員] … [Read more...]

B&Nの買収へ半歩前進か (♥)

売却プロセスの終了を急いでいる米大手書店バーンズ&ノーブル(B&N)は今週、同社株主に対して、ヘッジファンドのエリオット・キャピタル (Elliott Capital Advisors: ECA)への譲渡価格を1株6.5ドル(現金=8月6日期限)とする提案を行った。これによって年末のシーズン開始前にウォーターストーンズとの合併を完了させたい意向だが、B&Nの株主で米国書籍流通のReaderLink 社の対応は不明だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

60歳以上は本を(なぜ)読むか? (♥)

読書行動を定期的に調査している非営利団体の Pew Research Center (PRC)は、過去10年の間に、60歳以上の引退後世代(多くは旧ベビーブーマー)の読書が、かなり減少していることを明らかにした。TVなどの「スクリーン・タイム」が27分増加したのに対し、読書(-13分)や社交(-9分)などが目立って減少している。TV世代の高齢化は、最後の読書世代が消えていくことと重なるようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

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