「オーディオブックは健康に良い」(♥)

ロンドン大学のユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン (UCL)は、Audibleの協力を得て「聴覚読書」vs.「視覚(映像)読書」の実験心理学的な比較研究を行い、オーディオブックが映画・TVに優るという結果を得たと発表した。オーディオは映像慣れした若者から支持(脈拍・心拍数)を得ていることが知られているので、調査は出版界にとって心強いものだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindle以後ノート(11):Webと出版

アマゾンの「パーソナライゼーション」は(億単位の)ユーザーを基点に置いている。比喩でもなんでもなく、UI/UXのモデル化、アルゴリズム化によって、ニーズを比定するためだ。それによってユーザーのモードに最適化した「メディア」を仮想化して得ることが出来る。アップルのようなメディア(ガジェット)のメッセージ性ではなく、Googleのようなメッセージの自在性とも違う発想だ。 … [Read more...]

スマート・スピーカ利用の読書ガイド

サイモン&シュスター社 (S&S)は、音声駆動スマート・スピーカー(VASS)を使った著者別読書ガイドを開始した。作家スティーブン・キングの傑作スリラー56篇のさわりが聴けるもので、アマゾンAlexaとGoogle Voiceが対象となる。S&Sのナレーター、ジェレミー・ボブが用意された質問を読み、ユーザーの答をもとに、読書リストを提示する。 … [Read more...]

チャットボットの課題:(2) 言語能力 (♥)

いくら未熟でも、AIは使わなければ実用に達することもない。疑似人格的AIの対話式インタフェースというのは、非人格的なレコメンデーション・エンジンの場合とは違った課題がありそうだ。例えば「不満」を得やすく、一度でも不信、不興を買うと無視されるといったことが考えられる。これは技術(精度)の問題よりも、UXに直結するインタフェース (UI)の問題だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindle以後ノート(8):出版における第三者

資源の希少性/非対称性は、新聞、放送、出版という伝統的なメディアビジネスの大前提だった。それがインターネットという無限空間に放り出されたことで起きる現象を、われわれは目にしている。ネットでは、見つけることと見つけられることが大きな問題になり、そうしたことから超越していたブランドが一転して苦闘を強いられていることは周知の通り。そしてアマゾンは新しい前提から新しいルールをつくった。 … [Read more...]

声で気をとり戻すBook Expo America

ニューヨークで先週末 Book Expo America + BookConが開催された。人気作家やコメディアンがトークショウを繰り広げるなど、ポップ・イベント色が強くなる中、基調講演ではB&Nのオーナー、レン・リッジオ氏が意気軒高な姿を見せるなど、ともかく「健在」を確認するだけでも意義がある。日本ではブックフェアが再開できない苦しい状態が続いている。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(6):儲からない本の価値

ヴァーマナは、ヴィシュヌ神の第5の化身だ。神々に敵対するアスラのバリ王のもとに乞食少年として現れ、布施として「3歩分の土地」を求め、約束を得る。宇宙大に巨大化した彼は3歩で天と地と地底を押さえつけ、王を服属させた。さて、本屋として人々の前に現れたベゾスは「顧客第一」を約束し満足を得た。人々は買い物の際には、先にアマゾンのサイトを見ることにした。その後の展開はご存知の通り。 … [Read more...]

停滞する活字と拡大する音声出版

米国のオーディオブック市場は昨年も30%近い成長を継続し、停滞する出版ビジネスの唯一の成長分野としての地位を確定させているが、大手出版社の1Q業績に占める比重も大きくなってきた。あらゆる数字は活字出版の圧倒的優勢が過去のものとなりつつあることを示しているが、出版社はまだこの構造的変化に対応しきれていない。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(4):「仮想化」

『Kindleの十大発明』では、Kindleに大きな影響を与えた存在としてiPodをはじめとするジョブズの大発明について論じた。実際、Kindleを「規定」したものは、iPodのプラットフォームであったと言えよう。アマゾンは、iTunes/iDeviceに「規定」されつつも、まったく独自のアプローチを考えた。読書に必要なデバイスを「ガジェット」化するのではなく「仮想化」したのである。 … [Read more...]

北欧に欧州最大のオーディオ・ストア

ヨーロッパの大陸圏で最大のオーディオブック・サービス Storytel(瑞典) は、同じく2013年創業で定額制サービスの Mofibo (丁抹)を1,330万ドルで買収した。前者はストックホルム、後者はコペンハーゲンでともに北欧や東欧を市場として急成長している。音声言語の分布は文字言語よりさらに複雑だが市場の多様性に対応した体制ができることが期待される。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(2): 本の価値

アマゾンは「版」を不動の基礎にした出版からの決別を宣言しつつ、旧出版の崩壊を嫌った。それは出版の至上の価値である歴史的継続性を損ない、出版の体験を浅いものにするからだろう。Googleの「スキャン」は革命的なアイデアだったが、あれはどうみても「破壊的」に過ぎた。アマゾンは本と出版に3つの価値を見ていると思われる。 … [Read more...]

「Z世代」は本を読むか

国際的なオンライン市場調査会社YouGovは、米国の8-17歳人口(ミレニアル世代)を対象に日常的なタブレットの利用動向を調査した結果を発表した。65%が自分のデバイスを保有して読書にも使い、動画や音楽と並んでE-Bookの利用も増えている。コンピュータが読書と読書能力の向上に貢献すれば、AIによる脅威がそれだけ減ることになる。 … [Read more...]

アマゾン・プライム会員が1億人突破

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは、株主への手紙の中で全世界のプライム会員が1億人に達したことを明らかにした。これは会員数に関する最初の公式発表となる。2017年の出荷は50億品目、例によって米国でも米国外でも新規会員は前年を上回ったとされる。会員の平均消費金額は非会員の2倍弱と推定されおり、デジタルメディアを有力な手段とする戦略はさらに積極化するだろう。 … [Read more...]

AmazonBooksの店舗デザインの秘密

アマゾンの実書店ビジネス AmazonBooks は、顧客の「買い物体験」にフォーカスしてデザインされているが、それはスペースの経済性を犠牲にした大胆な陳列法が特徴で効果を上げている。これはデータ指向とキュレーションによって最適化した結果だ。現実の仮想化/仮想の現実(仮装)化を切替える手法をニューヨークの若いジャーナリストが分析している。 … [Read more...]

中国テンセントがWattpadに出資

なお会員の増加が続くWattpad(カナダ・トロント)は1月に5,100万ドルの資金調達を発表したが、そこに中国最大のネット企業テンセント(騰訊=タンシュン)が入っていることが注目された。資金はグローバル展開とAI(深層学習)への投資に使われる。どちらも「非アマゾン」なデジタル世界の主要企業だけにこの組合せは面白い。 … [Read more...]