カニバリズム論との決別 (1)アマゾン

在来出版社は、デジタルの成長を抑制しようと望み、それ自身の売上を抑えることには成功し、2年以上にわたって、E-Book市場はほぼ直線的な下落を続けたのだが、その実相が明らかになったいま、自滅的な方針の背景にあったカニバリズム論の決別が重要であると考える。この亡霊にとり憑かれたままでは、出版は大きなものを失うからだ。 … [Read more...]

カニバリズム論との決別 (2)新しい価値へ

アマゾンが既存の出版エコシステムのトラップにかからず、E-Bookでほとんど唯一の成功をなしとげたのは、独自に出版のサイクルを構築したからで、市場を読むことができれば不敗というデータ駆動マーケティングの賜物といえよう。このことはまた、これまでP/Dのカニバリズムがほとんど作用しなかったことの説明にもなる。[全文=♥会員] … [Read more...]

技術書大手ワイリー社でカニバリが進行中

技術・学術系大手出版社のワイリー (John Wiley & Son's)が第2四半期の決算を発表し、E-Bookの売上が40%も上昇したことが明らかになった。しかし、その分紙の売上が減っている。これはフィクションとは違うパターンであり、遅れていた非フィクション系でのデジタル化が、さらにドラスティックな形で進行する可能性を示唆していると考えられる。 … [Read more...]

E-Bookが出版を牽引することが証明された

米国出版者協会(AAP)は3月の純販売額を発表したが、今年最初の四半期(1-3月)を通して、成年向け書籍の市場で、初めてE-Bookがハードカバーの売上を抜いたことが明らかになった。1Q11では2億2,040万ドル対2億2,350万ドルであったが、1Q12では2億8,230万ドル対2億2,960万ドルと逆転している。印刷本はほぼ横ばいなので、E-Bookが3割近く伸びた結果の逆転であったということが出来る。ペーパーバックは10%ほど減らし、次のターゲットとなる (GalleyCat, 06/15)。 … [Read more...]

1月の米国出版界は電子も紙も◎

米国出版社協会(AAP)から2012年1月の出版統計(Monthly StatShot)が発表され、前年比で大幅に売上が伸びたことが明らかになった。全体では27.1%増の5億350万ドル。E-Bookが76%増の1億2,880万ドルとなったことが大きく貢献した。印刷本が14%あまり伸びたにもかかわらず、デジタルの構成比は25.6%。成年向け一般書籍では31%に達した。なお、今年からAAPの調査集計方法が変更されており対象企業は大幅に増加したが、過去の発表とは単純に比較できない。 … [Read more...]

専用E-Reader衰退論の虚実ーもう一つの「カニバリ」(♥)

活発な市場では市場調査も活発に行われる。しかし、リーディング・デバイスとなると、PCの出荷データのような客観性に乏しく、数字はすべて推定なので、過去の数字も明日の数字も、仮定と仮説に左右されて大きく揺れる。それは基本的にタブレットとE-Readerの関係をどう見るか、というところから来ている。当初、多くの人がiPad(カラー汎用機)はKindle(白黒専用機)を食うと考えた。事実はそれに反したが、Kindle Fireの登場によって、E-Reader衰退論が復活してきた。[全文=♥会員] … [Read more...]

Scroll Up