メディアの“内戦”と言論の危機

サイモン&シュスター社(S&S)のキャロライン・ライディCEOは、社員への年末メッセージで、2016年を政治的にも文化的にも「混乱の年」であったと総括するとともに、言論の自由に危機が迫っており、「時にいかに困難であっても」検閲には抵抗するよう社員に求めた。自由を看板にする国の出版経営者がこうした発言をするのは、もちろん異例のことだ。 … [Read more...]

著者はなぜ出版社を訴えたのか

5月19日、サイモン&シュスター社(S&S)を相手取って、E-Book版権料の支払を求める集団訴訟が著者の一人 (Sheldon Blau, MD)によってニューヨーク州で提起された(pdf)。これは「ライセンス(料率50%)に対し、販売に対する料率(25%)が定例的、慣行的に適用されていたというもので、過去6年あまりにわたる差額の支払を求めている。 … [Read more...]

デジタルネイティブな読書体験と定額サービス(♥)

サイモン&シュスター社は11月30日、ロマンス読者に新しい体験を提供する連続型小説配信サービス Craveをスタートさせた(リリース)。話題の新刊小説が、毎日1章分のテキストと、挿絵となる写真やビデオ、著者からのメッセージなどとともに毎日提供される。iOSとAndroidアプリで提供されるが、基本的にはスマートフォン読書を想定している。いずれは定額制にするともみられるが、ビジネスモデルはない。[全文=♥会員] … [Read more...]

本のマーケティングも場所を選ぶ

サイモン&シュスター社(S&S)は、コンテンツ配信サービスのFoliと提携して、5月15日から全米の空港、博物館、ホテル(計50ヵ所)を通じて同社発行のE-Bookタイトルの試読サービスを開始する(→リリース)。Foliのサービスは以前から提供されていたが、大手出版社が提供するのは初めてらしい。「場所」というコンテクストはマーケティングの基本だが、どんな効果が期待できるか。 … [Read more...]

S&Sの新契約にみるデジタルの成熟

アマゾンとS&Sとの契約は、かなりの驚きをもって迎えられた。“エージェンシー”以後のビッグ・ファイブによる最初の契約が、表面的にはそれに近いニュアンスのものとして伝えられたからだ。しかし、合意がスムーズに進んだのは、アシェット社とは逆に、S&Sのデジタル・リテラシーが進んでいたことを示すものだろう。 … [Read more...]

アマゾンが新条件でS&Sと契約締結

サイモン&シュスター社がアマゾンとの間で、2015年1月に発効する新しい契約で合意したことをWall Street Journal (WSJ)やBusiness Insiderなどが報じた。内容は明らでないが、出版社が価格設定権を保持する、かつての委託販売制に近いものだという。これがアシェットや他の大手との交渉に影響を与えることは必至と見られる。 … [Read more...]

アマゾンとS&Sは何を話しているのか (♥)

米国サイモン&シュスター社(S&S)を傘下に持つ CBS Corp.は8月7日、第2四半期の決算を発表し、出版部門の好調さをアピールした。売上は前年同期比11.6%増の2億1,100万ドル。25%をデジタルが占めた。しかし、S&Sが最近注目を浴びているのは、CBSのムーンヴェスCEOがアマゾンのベゾス氏とサシで会い、「交渉」を行っていることを明らかにしたからだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

大出版社のブランド戦略は成功するか(♥)

サイモン&シュスター社(S&S)は8月4日、新刊書の企画から刊行までの舞台裏を、著者や編集者など関係者のインタビューで映像化したビデオ・シリーズ“Behind The Book from Simon & Schuster”を発表した。これまで紹介される機会がなかった編集・制作の内輪話などを紹介して「読書体験を深めていただく」という試みだが、同社のブランド戦略の一環としての意味を持つ。[全文=♥会員] … [Read more...]

S&Sが著者のための新サービス

サイモン&シュスターは契約著者のための新しいサービスツール S&S InkedIn を発表した。すでに提供している Author Portal の付加サービスは、その名の通り、プロフェッショナルSNSの LinkedInを通じたサービスで、販売データ、SNS、出版者情報などを提供する。これもアマゾンが始めたことだが、著者向けの情報サービスは出版社にとって必須のものとなりつつある。 … [Read more...]

出版社も統合マーケティングの時代

米国の大手出版社、サイモン&シュスターが7月31日、マルチメディア・マーケティングを担当する新しいポストにゲイル・ゴンザレス氏(女性)を任命したことを発表した。放送、AVプログラム、オンラインやオフラインのイベントなどを複合した新しい手法を開発して傘下のブランドにおける販促活動を支援する。大手出版社はB2Cマーケティングを強化しており、SNSやWebアナリティクスを駆使しているが、それらの統合・調整機能が必要になったことを反映しているものと思われる。 … [Read more...]

S&SがNYの図書館でE-Bookの貸出/販売を試行

サイモン&シュスター社(S&S)は4月15日、ニューヨークの3つの公立図書館との間でE-Book貸出のパイロット・プログラムに関して合意したことを明らかにした(→リリース)。4月30日以降、S&Sはカタログにあるすべてのコンテンツを1年間、回数無制限で利用可能とするほか、1年を経た後は再購入できる。また図書館のWebサイトで小売も行う、という内容。S&Sはこれまで一切の貸出を認めてこなかったが、地元ニューヨーク限定ながら、現実的な方向に転じることになった。 … [Read more...]

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