米国のロマンス系書店が倒産

「アメリカの読者は「恋愛」好き、英国の読者はより「殺し」好き」と言われるほど、「恋愛」本がリードするアメリカの出版市場で、All Romance E-Books (ARe)というオンライン書店が著者と出版社に損害を与える最悪の形で倒産した。経緯と法的側面はThe Passive Voiceがていねいにフォローしており、読みごたえがある。 … [Read more...]

ハーレクイン「ロマンス王国」の凋落 (♥)

ハーパーコリンズ社の親会社であるニューズ社は5月2日、カナダに本社を置くハーレクイン社を買収すると発表した。北米と英語圏に限定されるHCが、欧州とアジアに強いハーレクイン社(HQ)を買収することで世界展開への足掛かりを得たことになるが、恋愛小説のトップブランドが売却を決めた背景には、ジャンル・フィクションにおける競争激化がある。[全文=♥会員] … [Read more...]

始動する米国大手出版社のデジタル・ブランド戦略 (♥)

米国の大手出版社がデジタル・ブランドを次々と立上げ、そのすべてがジャンル・フィクションであることが注目されている。各社が同じシフトを採ったということは、これが新しいオーソドックスになりつつあることを意味する。そこで背景を考えてみたい。デジタル・フィクションは21世紀の“パルプ・フィクション”であり、伝統的出版人の眉を顰めさせながらも、産業的、技術的、社会的、文化的に新しい地平を切り開いていくだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

新市場を開拓した女流エロチカ (♥)

「女流官能小説」(以下エロチカ) はE-Bookで最も成功したジャンルの一つだろう。印刷本-書店という流通環境で商品性を否定されていたものが、流通(オンライン)、供給サイド(自主出版)、ソーシャル環境(ブログ、SNS、クラウド)の変化に支えられて、メガヒットを生み、メインストリームに上り詰めたプロセスは、じつにドラマチック。しかし、男性的偏見のせいか、日本ではこの快挙はあまり評価されていないし、その様子もない。それ以上に、ビジネス的な意味も過小評価されている。[全文=♥会員] … [Read more...]

ジャンル・フィクション台頭の意味するもの (♥)

ハーレクイン社はコスモポリタン誌との提携によるE-Bookプログラム ‘Red Hot Reads’ のキックオフとしてエロチカ・ロマンスの大御所シルビア・デイとの間に2点の出版契約を結んだことを発表した。金額は7桁(x百万ドル)。雑誌や新聞が書籍(E-Book)に進出する動きは昨年から目立っており、雑誌(Playboy、Newsweek/Daily Beast)、新聞(Washington Post、Wall Street … [Read more...]

大手出版社の「新人発掘」は成功するか?

マクミランの少年少女向け子会社であるMacmillan Children’s Publishing Group (MCPG)は、読者参加のクラウド・ソース型モデルを導入した恋愛小説ブランド Swoon Reads を立ち上げたと発表した。2013年春からWebサイトで投稿受付を開始し、公開された応募作は、一般からの評価を得て出版の可否が決定される。MCPGは、2014年から、系列のFeiwel and Friendsを通じて年間6~12点の刊行を目指している。同種のサービスが増える中で、大手出版社も「作家」を確保する手段を本気で模索していることを示すものだ。 … [Read more...]

「’Fifty Shades’ 現象」に乗る欧米出版社:(上)

Publishers Weekly (Rachel Deal, 9/28)誌によれば、夏のロンドンなどに続き、フランクフルト・ブックフェアでも、E.L.ジェームズ(写真)の世界的ベストセラー 'Fifty Shades of Grey' が大きな話題として取り上げられ、また同分野の版権取引が活発に行われるという。この三部作の作品評価はともかく (賛否両論というより、かなり悪い)、4,000万部を超えた驚異的な世界的成功から現在の出版マーケティングを読み解くキーワードが得られるのではと誰もが考えたということである。 … [Read more...]

中堅出版社買収で拡大するアマゾンの出版戦略 (♥)

経営不振に陥っていたニューヨークのジャンル(風俗)小説出版社、ドーチェスター出版が保有する千点以上のタイトルの版権を、アマゾン出版(シアトル)がオークションで落札したことが明らかになった (→リリース)。これにより、著者印税の未払い分が清算され、アマゾン出版は落札したタイトルの発行を引き継ぐことになる。シアトル社は一挙にリストを拡充した。なお、著者が希望しない場合は、他の出版社を選択したり自主出版することも可能。作家や著者エージェントはいずれも歓迎のコメントを寄せている。アマゾン出版はジャンル・フィクションで買収を繰り返しており、この E-Book … [Read more...]

E-Bookで広がるジャンル・フィクション出版 (♥)

2月5日の英紙The Guardianは、「ホラーやロマンスなどジャンル・フィクションと総称される新しいカテゴリーがE-Bookを牽引している」ことを伝える記事を掲載した。個性的なベストセラー作家が主役の重量級フィクションではない、消費型の類型的大衆娯楽小説だ。「数撃ちゃ当たる」玉石混淆を嫌う出版社は多いが、コストが劇的に下がった以上、ともかく出版し、駄作でも儲かる仕組みを開拓し活用するのは必然だろう。しかし、コストが低いだけに競争も激しく、参入にはマーケティングの壁を乗り越える必要がある。 [全文=♥会員] … [Read more...]

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