メディア・タブレットは出版市場を拡げる

コンテンツビジネスのメディアとしてのタブレット(iPad/Android)の重要性を評価する上で注目される調査レポート(57ページ、有償)が、米国のABI Researchから発表された。今後5年間を予測したものだが、年平均でタブレット1台当たり31本のアプリのダウンロードを見込み、2016年に137億本を想定しているが、大半はE-Book、ソーシャルネットワーキング、コマースが占めると結論づけている。つまり、出版社にとってタブレットは主要なメディア・プラットフォームになるということだ。 … [Read more...]

専用E-Reader衰退論の虚実ーもう一つの「カニバリ」(♥)

活発な市場では市場調査も活発に行われる。しかし、リーディング・デバイスとなると、PCの出荷データのような客観性に乏しく、数字はすべて推定なので、過去の数字も明日の数字も、仮定と仮説に左右されて大きく揺れる。それは基本的にタブレットとE-Readerの関係をどう見るか、というところから来ている。当初、多くの人がiPad(カラー汎用機)はKindle(白黒専用機)を食うと考えた。事実はそれに反したが、Kindle Fireの登場によって、E-Reader衰退論が復活してきた。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国のEリーダ保有が3年連続急上昇、読書層全体に

2010年のホリデー・シーズンと同様、E-Bookの売上がまたも急上昇していることが確認されているが、1月23日に米国のNPOシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターが発表した最新レポートで、タブレットとE-Readerの普及も倍増に近いペースで進んだことが明らかになった。これで3年連続だが、ベースが高くなっているので出版全体への影響は過去2年とは比較にならないだろう。 … [Read more...]

1月のアップルはデバイスより開発環境に注目

アップルが今月末、ニューヨークで重要な発表を準備しているという噂が、複数の情報源から伝えられた。それは巷の話題になっているiPad 3ではなく、インターネットTVでもiPhoneでもなく、この都市に代表されるメディアビジネスに向けられたものであるという。それはジョブズが目指した「未完の」メディア革命の残りの部分、コンテンツ/アプリに関するものだ。中身は発表を待つとして、ここではアップルが何をテーマとしているかを考えてみたい。 … [Read more...]

iPadの単走で寂しい3Q11の国内タブレット市場

IDCジャパンは12月27日、2011年第3四半期(7~9月)の国内モバイルデバイス市場動向を発表した。スマートフォン出荷台数は前年同期比243%増の530万台。タブレット市場はiPad 2が市場を牽引し、前年同期比133%増の42万台となった。しかし、iPad以外にヒットがないために、市場では供給過多が続いている。GALAPAGOSの失敗もあり、見通しは明るくない。 … [Read more...]

2012年タブレット市場展望:「7型」と「低価格」

アマゾンKindle Fireの衝撃のデビューによって、市場の関心はアップルの反応に集中している。キーワードは「7型」と「低価格」である。前者に関する噂は、アップルが7.85インチ・パネルの発注を行っている、と台湾のDigiTimesが報じたことによって一気に強まった。価格は$299か$349で、これによってアマゾンの快進撃にブレーキをかけるとともに、小型タブレットという新興カテゴリーでKFが圧倒する事態を阻止しようとするだろう、というものだ。いずれにせよ、この市場は当面対照的な戦略を採る二つのAを両極として動いていく。 … [Read more...]

UIの権威ニールセン博士がKindle FireのUXを酷評 (♥)

UI/UXの権威であるヤコブ・ニールセン博士のニューズレター、Alertbox12月5日号は、Kindle Fireのユーザビリティについての定性評価レポートを掲載し、「すべてが小さすぎる」KFのUIがもたらすUXを辛辣に批判しつつ、7型タブレットのUIデザインの特異性と、この“中途半端な”判型に適したデザインの必要を指摘した。故ジョブズは“7型iPad”について、「人間の指が縮まない限りはない」と否定したことは有名だが、この問題はどう乗り越えられるだろうか。なお、Fireファンからの炎のような非難に対して、丁寧に反論するところはさすが。 [全文=♥会員] … [Read more...]

電子本と印刷本、認知科学的には同等とグーテンベルク大学

「E-Bookと印刷本はどちらが読みやすいか」という議論は、デジタルリーディングが普及した米国ではあまり聞かれなくなったが、そうでないドイツでは「デジタル懐疑派」も根強い。このほどマインツのヨハンネス・グーテンベルク大学(JGU)メディア・コンバージェンス研究ユニットなどが中心になって行った認知科学的研究で、紙、Kindle、iPadの読書体験に「違いはない」という判定結果が出た。しかし、被験者のほとんどは、「やっぱり紙が好き」と回答。このグーテンベルクのお墨付きはドイツ人を納得させるだろうか。 … [Read more...]

タブレットとニュースメディアは相性がいい

米国の非営利研究機関Pew Research Centerが米国の成人を対象に行ったタブレット利用に関する調査レポートが10月25日発表され、米国の成人の11%がなんらかのタブレット・コンピュータを所有し、77%は日常的に利用していることが明らかになった。67%がWebを閲覧し、53%がニュースを読んでいる。読書に使うユーザーは17%で、映画・ビデオは13%。コミュニケーション活動では、メールが54%、SNSとソーシャルゲームも39%と活発。 … [Read more...]

Fire対抗に名乗り:Kobo Vox 7来週発売

オンラインストアでは、B&N、アマゾンに続いてKoboが7型タブレットVox 7を北米で発売することを明らかにした。価格はKindle Fireと同じ$199。発売は来週末の10月28日で、これは他の2社より早い。Android (バージョン不明だが2.3以降)でWi-Fi、E-Bookリーダのほかに音楽/動画プレーヤー付、公称電池持続時間はFireより1時間短い7時間。Androidストアのゲーム・アプリなども利用できる。定評あるソーシャルリーディング環境は、タブレットで使いやすくなった。 … [Read more...]

アマゾンKindle Fireは199ドル [最新ビデオ付]

アマゾンは9月28日、ニューヨークで現地時間午前10時から記者会見を開催し、タブレットの新製品Kindle FireおよびE-InkのKindle後継3機種を紹介した。RIM PlayBookそっくりの7型タブレットの価格は、250ドルの予想をさらに下回る199ドル(+Primeの30日トライアル)。E-Bookリーダの新製品、Touch 3Gは149ドル。Touch Wi-Fiは99ドル。タッチなしは79ドルで重量6オンス(170g)未満。いずれも予約は即日開始し、Fireの出荷は11月16日、Touchは11月21日。 (09/29更新) … [Read more...]

デジタルメディアの「本体」としてのクラウド (♥)

シャープが9月15日、GALAPAGOSのオリジナル2機種(仮にG2と呼ぶ)の生産・販売を9月末日で中止すると発表したこと、それが「撤退」と受け取られたことの意味については、すでにE-Book 2.0 Forum(「進化せよ。ここがガラパゴス島だ!」09/19)とマガジン航(同加筆版)に書いた。ここでは重複を避け、補足する意味で、まずタブレット事業の戦略的意味について考えてみたいと思う。タブレットはクラウドあっての影で、ここでいくら心血を注いでも、成功は期しがたいということだ。そしてコンシューマ・クラウドと専用デバイスの最適な関係を築いたのがアップルとアマゾンである。 [全文=♥会員] … [Read more...]

IDCがタブレット/E-Readerの市場予測を上方修正

米国のIT調査会社IDCは9月14日、2011年第2四半期の世界のメディアタブレットとE-Readerの出荷推計を発表し、タブレットは対前期比88.9%、対前年同期比で303.8%増加の1,360万台に達したと発表した。この半年間の傾向に基づき、今年の予想値は上方修正され6,250万台となった。他方E-Readerは前期比で9%減だが、前年同期比では167%増と騰勢を維持しており、年間予想をこれも180万台上方修正して2,700万台とした。相変わらず、タブレットではアップル、E-Readerではアマゾンの優位が続いている。 … [Read more...]

PMNはタブレットを定期購読者に99ドルで提供

米国フィラデルフィアの2つの新聞で構成するオンライン・メディアPhiladelphia Media Network (PMN)がタブレットと購読を組合せたパイロット・プロジェクトを開始するというニュースは、本誌7月14日号でお伝えしたが、これに使われるデバイスがフランスのアルコース社製の10インチ機、Arnova 10 G2に決まり、契約モデルが明らかになった(Liliputing, 9/12)。同機は月額9.99ドルで2年間の定期購読者には99ドル、同12.9ドルで1年間の購読者には129ドルで提供。当面は5,000台限定だが、反応がよければ11月から正式採用される。 … [Read more...]

E-Readerが大人と女性に浸透:米国調査

メディア調査会社のニールセンは8月25日、タブレットとE-Readerユーザーに関する四半期調査を発表し、この1年で年齢・性別による保有傾向が大きく変化したことを明らかにした。普及率が高まるにつれて、若年・男性中心から、より幅広い層に浸透しつつある。またE-Readerでは、女性比率が61%に上昇し、中高年比率(45+)も51%と半数を超えた。もともとガジェットとしては中高年比率が高かったが、読書人口を反映したものとなりつつあるようだ。(写真はアマゾンの米国TVCM広告) … [Read more...]

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