「音声+スマート」の新成長戦略 (1)主役交代

過去10年間、メディアはスマートフォンを中心として回ってきた。E-Bookもモバイル・パラダイムへの対応である。しかしいまEchoのように、ビッグデータ駆動のAIで機能するスマートスピーカが米国市場を席巻しつつある。2018年は「音声とスマート」を推進力とする新しいスタートへの起点となるだろう。21世紀の出版の拠り所は紙でも活字でもない。「言語コンテンツ」である。 … [Read more...]

Smashwords:熱狂と挫折の10年 (前)

アマゾンと協力し、また対抗しながらインディーズ出版の歴史をつくってきたSmashwordsのマーク・コーカー氏が、歴史を振り返りつつ、アマゾンKindle/KUのもとに吸収された観のある自主出版が独立性を回復するための構想を語っている。前半は「裏切られた革命」。後半はもちろん完結してはいないが、気を取り直して再開したことは素晴らしい。 … [Read more...]

専門出版社ローデールの解体 (♥)

健康分野を中心にした米国の雑誌・書籍出版社ローデール社 (Rodale Inc.)は昨年10月、250億円あまりでハースト社の手に渡ったが、さらに書籍資産がペンギン・ランダムハウス(PRH)に売却されたと報じられた。約2,000冊の既刊本と200冊の新刊本から成る Rodale BooksはPRHのCrown Publishing Group傘下のライフスタイル・ブランドの一つとなる。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindleの十大発明 (1)

Kindleは昨年11月に満10歳を迎えた。それによって全体像が理解されるようになったとは必ずしも言えない。それは絶えず進化をやめず、当初のストア+E-Readerのプラットフォームから、コンテンツ出版へと展開し、メディアビジネスに拡大しているためである。それはアマゾン独自の「出版」観を示している。 … [Read more...]

オーディオ・ビッグバンの2017年(♥)

ユーザー人口の拡大と多様化、大型化、そして他メディアとの連携…。2017年のオーディオブック市場は米国を中心に、予想通りのステップを歩み、出版社の予想を超えて巨大市場への道を歩み始めた。デジタルの柔軟性と浸透力が(書店流通に遠慮のいらない環境で)開花したということになる。A-Bookはすでに出版社の版権戦略に影響を与えている。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版のもう一つの未来:A-Book

オーディオブックに関してよい情報を提供している Good eReaderは、今年もこの市場の動向をまとめたレポートを掲載した。デジタル出版の中で最大の成長市場は、20%近い成長を遂げて25億ドルに達した。業界団体のAPAのレポートによれば、米国人口の26%が12ヵ月以内に1回以上聴き、出版タイトル数は前年比で33.9%増加したとしている(集計時点)。 … [Read more...]

書店再生の契機 (2):時計と印刷本 ♥

「独立系書店」というのはなかなか微妙な存在だ。イメージはあるが定義はあいまい。例えば、出版物が売上の半分を超え、資本的に自立し、経営規模が10店舗以下なら当てはまりそうだが、米国ABA会員にはここからも外れる小売チェーンが少なくない。つまり「独立」「書店」にはかなり幅があり、年代や地域によってイメージが異なるのである。「復活」したのが一体どんなものなのかを確認しなくては議論のしようがない。[全文=♥会員] … [Read more...]

書店再生の契機 (1):3つのC

米国で「独立系書店の復活」が注目を浴びるようになったのは2012年頃と記憶しているが、こういう話題は語られるコンテクストによってイジられやすく、誤解を誘因して都市伝説化するので、真面目に考えたい場合には、各種コンテクストの中に生きている各種「専門家」を超えて学者の仕事を検討するしかない。 … [Read more...]

デジタル印刷のビジネスモデル(1):PoD 2.0?

この10年、出版界はもっぱら「紙かデジタルか」について考えてきたが、コンテクスト(5W1H)によって答が異なる問題に二者択一を求めるのは、むしろ現実回避の愚問だったというしかない。いま印刷の側の技術革新が進行し、すべての出版の当事者にとって具体的・現実的な選択が見えてきた。次はビジネスモデルだ。 … [Read more...]

雑誌のタイム社が28億ドルで売却(♥)

市場の縮小に伴って雑誌出版社の統合が進む中、タイム社が買収された。同社の「漂流」は昨年末から続いており、本誌が伝えた通り、買収は時間の問題だったが、やはり業界を代表する名門ともなればこのくらいの時間は当然かもしれない。それにしても、当事者は仕方ないとして、事情を知りすぎていたはずのメディアが静かなのが気になる。[全文=♥会員] … [Read more...]

アマゾンがトールキン版権料に2.5億ドル

アマゾンは11月13日、J.R.R. トールキン (1892-1973)の大ベストセラー長編『指輪物語』の前日譚にあたる『中つ国』(Middle-earth)をもとにしたTVシリーズへの映像化に関して、版権管理団体やハーパーコリンズ社、ニューライン・シネマ社などとの間で合意に達したことを発表した。詳細は明らかでないが、契約総額は2億5,000万ドル。『スター・ウォーズ』級と言われる。 … [Read more...]

KickstarterがクリエイターのためのDrip開始 (♥)

クラウドファンディングは、これまで単発のプロジェクトに対して使われてきたが、Kickstarter は11月15日、クリエイター個人をサポートするのに適した「定額モデル」Drip を「招待者限定」でスタートさせた。同社の創業者でもあるペリー・チェン会長は「Kickstarter はプロジェクト、Drip は人を対象としている」と述べている。[全文=♥会員] … [Read more...]

Echoを理解するための3つの鍵 (2) ♥

アマゾンの新事業は明確なグランドデザインに基いて決定され、その「機能」として、しばしばゼロから「発明」される。EchoはKindleの開発チームが、そのモデルを基本的に継承しつつ、スケールアップした形で始めた。機能を提供するデバイスのイメージが掴めないまま、しかもスマートフォンに載せて失敗した後での再挑戦ながら、結果的にはこれが僥倖だった。[全文=♥会員] … [Read more...]

Echoを理解するための3つの鍵 (1)Echoへの道

アマゾンEchoが日本でもリリースされ、Alexaの日本語サービスが開始された。これはメディア/コンテンツ・ビジネスのためのインタフェースでもあり、長期的に大きな影響を及ぼすことになるのだが、「AI/スピーカー」といった紹介が多く、Kindleの場合と同様その意味が認識されるには時間がかかりそうだ。そこでアマゾンの戦略をおさらいして、メディアビジネスとしての機会を考えてみたい。 … [Read more...]

アマゾン書店とハイブリッド戦略 (♥)

周知のように、アマゾンの小売帝国は本の通販から始まった。B&Mが書籍だけのものではないとすれば、Amazon Booksは、地域小規模小売店舗のモデルである可能性は強い。つまり食料品+生活雑貨、衣料品+フットウェア、家具+DIY、といった組合せのものだ。地域の雇用に貢献するので、政治的にも歓迎される。[全文=♥会員] … [Read more...]