B&Nの最後(?)

B&Nは10月3日、「切迫した戦略代替案」を正式に検討する取締役会を開催すると発表した。同社に対する単数ないし複数のグループによる株買占めの動きがあったためとしている。また短期株式譲渡制度の採用も決めた。「企業防衛措置」の発動が実際の「脅威」に対抗するためなのか、それともたんなる時間稼ぎの「煙幕」なのかはまだ不明だ。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(6):儲からない本の価値

ヴァーマナは、ヴィシュヌ神の第5の化身だ。神々に敵対するアスラのバリ王のもとに乞食少年として現れ、布施として「3歩分の土地」を求め、約束を得る。宇宙大に巨大化した彼は3歩で天と地と地底を押さえつけ、王を服属させた。さて、本屋として人々の前に現れたベゾスは「顧客第一」を約束し満足を得た。人々は買い物の際には、先にアマゾンのサイトを見ることにした。その後の展開はご存知の通り。 … [Read more...]

E-Readerはなぜ「進化」が遅いのか

ブラウザのEPUB対応(+その逆)もかなり進化し、他方で専用デバイスが停滞しているので、それが本当に(誰に)必要なのかが分からなくなっている。E-Readerデバイスの市場の性格、あるいは「E-Reader不要論」について、マイケル・コズロウスキ氏が最近 (Good eReader, 05/27)有用な記事を書いているので紹介してみたい。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(3): 王様のいない世界

「版」中心の出版は、モノとしての本の「独立性」「完全性」「経済性」を実現して産業革命や通信革命を乗り越えて600年を経過している。しかし、世紀末に登場したインターネットは、それまで出版ビジネスを助けてきたテクノロジーとは違った作用を及ぼし、出版社は不意を突かれた。「版」の3つの価値は同時に相対化され、印刷本という贅沢なフォーマットを維持することが困難になった。 … [Read more...]

アマゾン・プライム会員が1億人突破

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは、株主への手紙の中で全世界のプライム会員が1億人に達したことを明らかにした。これは会員数に関する最初の公式発表となる。2017年の出荷は50億品目、例によって米国でも米国外でも新規会員は前年を上回ったとされる。会員の平均消費金額は非会員の2倍弱と推定されおり、デジタルメディアを有力な手段とする戦略はさらに積極化するだろう。 … [Read more...]

旧出版との和解によるゲームチェンジへ(2)♥

これはアマゾンの年来の計画を始動させると筆者は考えている。Kindle革命以後分裂している出版エコシステムの統合である。分裂は2012年以降、出版を在来出版とインディーズ出版、実書店とオンライン書店とに引き裂いて亀裂を深めてきたが、マイクロサイズ出版を共有することで和解と協調、建設的競争の条件が創り出される。[全文=♥会員] … [Read more...]

旧出版との和解によるゲームチェンジへ(1) ♥

KSの路線転換は、十分な成果が挙げられなかったからではない。むしろ正反対で、成果をより拡大するためだ。その象徴がジェームス・パタースンらのビッグネームの参加だろう。これまで出版のデジタル化は、読者には(デジタルデバイスでの読書で)支持されているものの、書店で商売をしてきた人々の多くは顔を背けていた。いまや潮目は変わった。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版のブレイクスルーとなるSingles(♥)

Kindle Singles (KS)が過去5年あまりで確立(実際には復活)したのは、出版商品としての小冊子フォーマットの価値であった。「価値」は著者・出版社、書店、読者にとって同じではないが、単純に言えば、まず著者と読者に支持され、出版社と書店を兼ねたアマゾンによって推進されることで、「三方一両得」ということになった。[全文=♥会員] … [Read more...]

アマゾンKindle Singles の方向転換

印刷本(書店陳列本)のサイズに適合しない短編・小論をシリーズ化したKindle Singles (KS)は、2011年にスタートし、定着しているが、編集長の交替で編集方針を一変し、公募方式から重量級作家への直接委嘱方式にして業界を驚かせた。効果は一目瞭然で、Kindle発の「ビッグネーム」がベストセラー上位を独占している。その意図は何か? … [Read more...]

オーディオブックにもインディーズ (♥)

Googleは1月23日、オーディオブック・プラットフォーム Google Audiobooks を日本を含む世界45ヵ国、9ヵ国語で立ち上げた。アマゾンと同様、複数のプラットフォームとスマートスピーカでも聴くことが出来る。そしてもう一つの注目点として、A-Book自主出版のエントリーを期待して Google via Findaway Voices (GFV)もスタートした。[全文=♥会員] … [Read more...]

Scribdが「読み放題」に復帰

2016年に定額制のフルサービスを一部停止していたScribdは2月6日、月額8.99ドルで無制限のE-Bookとオーディオブックへのアクセスを再開したと発表した。トリップ・アドラーCEOは2017年の会費収入が5,000万ドル以上、会員が70万人で年率50%以上で上昇していることを挙げ、採算の目途がついたとしている。 … [Read more...]

Author Earningsの帰還 (2):変貌するビジネス

出版におけるデジタルとは、表面的にはフォーマットのことだが、版という物理的制約から解放されたいま、制作、マーケティングを中心にしたビジネスの構成(統合形態)もまた変化を始めている。自主出版はもちろん「出版社」という存在もまた変化を免れない。変化する市場を安定した統計のフレームワークに収めることはもちろん容易ではなかった。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindleの10年と出版「デジタル転換」

本誌は創刊以来8年間、毎週通算で400号近くを発行している。出版のデジタル転換という、紙の発明、グーテンベルク革命などに匹敵する歴史的事象を読者とともに見聞する機会を得た一人として、同時代史あるいは年代記として書いてきたつもりだ。いまだ「出版」も「デジタル」も会得したとは考えていないが、毎年新しい発見があるのでやめられない。 … [Read more...]

「音声+スマート」の新成長戦略 (1)主役交代

過去10年間、メディアはスマートフォンを中心として回ってきた。E-Bookもモバイル・パラダイムへの対応である。しかしいまEchoのように、ビッグデータ駆動のAIで機能するスマートスピーカが米国市場を席巻しつつある。2018年は「音声とスマート」を推進力とする新しいスタートへの起点となるだろう。21世紀の出版の拠り所は紙でも活字でもない。「言語コンテンツ」である。 … [Read more...]

Smashwords:熱狂と挫折の10年 (前)

アマゾンと協力し、また対抗しながらインディーズ出版の歴史をつくってきたSmashwordsのマーク・コーカー氏が、歴史を振り返りつつ、アマゾンKindle/KUのもとに吸収された観のある自主出版が独立性を回復するための構想を語っている。前半は「裏切られた革命」。後半はもちろん完結してはいないが、気を取り直して再開したことは素晴らしい。 … [Read more...]