B&Nの未来はどちらに?:Readerlinkの登場

Barnes & Noble の方向は、ヘッジファンドによる買収で決着し、あとは英国人のドーント氏の手腕に期待することにした人は多かったと思うが、総額4億7,580万ドル($6.5/株)の価格に「安すぎる」とクレームを付けた株主が応札権を主張して登場して、決着が延ばされた。Readerlink LLC は、シカゴ近郊の出版・流通サービス企業で、B&N株を3.4%保有している。 … [Read more...]

WattpadのWeb出版モデル (♥)

アマゾンを別とすれば、過去10年間に規模的、社会的に成功した出版ビジネスモデルは、既刊本マーケティングのOpenRoadとソーシャル出版のWattpadであると筆者は考えている。どちらも「版」のないところから出発し、Webの上で社会的・経済的活動としての「出版」を構築することに成功したからである。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国「著者出版」の10年と出版ビジネス

自主出版の10年を回顧して、GoodeReader (02/20)のマーシー・ピルキントン編集長が「出版契約の夢は死んだのか?」という興味深い記事を書いているので紹介してみたい。こういうタイトルが、出版コンサルタントとして活動する同氏から浮かぶとすれば軽いことではないだろう。21世紀に出版社とは何か。それはどうもおカネではないようだ。 … [Read more...]

サードパーティ販売の増加で不況知らずのアマゾン決算

アマゾン本社は2018年の決算を発表し、売上が31%増の2,329億ドル、利益は3倍増の124億ドルであったことを明らかにした。成長の増加分は主にサードパーティ販売の貢献が大きく、Q3のホリデーシーズンの販売件数では通常販売分を上回った。アマゾンの「購入ボタン」を使用する出版社や著者が増えていることとも関係がある。 … [Read more...]

出版ブロックチェーンの可能性 (♥)

米国の出版シンクタンク BISGは11月8日、「ブロックチェーン技術の出版への適用」と題するパネル・ディスカッションをニューヨークで開催した。定義にも、応用にも但し書きが付く、「重い」テーマだ。スタートとしては、とても分かりやすい問題提起なので、紹介しておきたい。[全文=♥会員] … [Read more...]

台風の目:Audibleの謎

アマゾンと同じ年に誕生したAudibleは、現在のオーナーのアマゾンとは逆に、ネットバブルの中で揉まれ、方向転換を繰返しながら「音声言語出版」にフォーカスしたことで、2008年以来、アマゾン戦略の一翼を担うことになった。アマゾンはAudibleを得たことで、Kindleの成功の確信を得たと思われる。それはオーディオが最も出版の明日を代表するからだ。 … [Read more...]

レン・リッジオと大型書店チェーンの終焉

B&Nの売却をめぐる新しい情報が Wall Street Journal (WSJ, 11/06)から伝えられた。パーネロス前CEOが売却交渉をしていた相手が、英国の大手小売 WHスミス社だったということだ。当事者は確認していないが、この情報は舞台裏を垣間見せてくれて、さらに多くの情報を誘引するものと考えられている。 … [Read more...]

B&Nの最後(?)

B&Nは10月3日、「切迫した戦略代替案」を正式に検討する取締役会を開催すると発表した。同社に対する単数ないし複数のグループによる株買占めの動きがあったためとしている。また短期株式譲渡制度の採用も決めた。「企業防衛措置」の発動が実際の「脅威」に対抗するためなのか、それともたんなる時間稼ぎの「煙幕」なのかはまだ不明だ。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(6):儲からない本の価値

ヴァーマナは、ヴィシュヌ神の第5の化身だ。神々に敵対するアスラのバリ王のもとに乞食少年として現れ、布施として「3歩分の土地」を求め、約束を得る。宇宙大に巨大化した彼は3歩で天と地と地底を押さえつけ、王を服属させた。さて、本屋として人々の前に現れたベゾスは「顧客第一」を約束し満足を得た。人々は買い物の際には、先にアマゾンのサイトを見ることにした。その後の展開はご存知の通り。 … [Read more...]

E-Readerはなぜ「進化」が遅いのか

ブラウザのEPUB対応(+その逆)もかなり進化し、他方で専用デバイスが停滞しているので、それが本当に(誰に)必要なのかが分からなくなっている。E-Readerデバイスの市場の性格、あるいは「E-Reader不要論」について、マイケル・コズロウスキ氏が最近 (Good eReader, 05/27)有用な記事を書いているので紹介してみたい。 … [Read more...]

Kindle以後ノート(3): 王様のいない世界

「版」中心の出版は、モノとしての本の「独立性」「完全性」「経済性」を実現して産業革命や通信革命を乗り越えて600年を経過している。しかし、世紀末に登場したインターネットは、それまで出版ビジネスを助けてきたテクノロジーとは違った作用を及ぼし、出版社は不意を突かれた。「版」の3つの価値は同時に相対化され、印刷本という贅沢なフォーマットを維持することが困難になった。 … [Read more...]

アマゾン・プライム会員が1億人突破

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは、株主への手紙の中で全世界のプライム会員が1億人に達したことを明らかにした。これは会員数に関する最初の公式発表となる。2017年の出荷は50億品目、例によって米国でも米国外でも新規会員は前年を上回ったとされる。会員の平均消費金額は非会員の2倍弱と推定されおり、デジタルメディアを有力な手段とする戦略はさらに積極化するだろう。 … [Read more...]

旧出版との和解によるゲームチェンジへ(2)♥

これはアマゾンの年来の計画を始動させると筆者は考えている。Kindle革命以後分裂している出版エコシステムの統合である。分裂は2012年以降、出版を在来出版とインディーズ出版、実書店とオンライン書店とに引き裂いて亀裂を深めてきたが、マイクロサイズ出版を共有することで和解と協調、建設的競争の条件が創り出される。[全文=♥会員] … [Read more...]

旧出版との和解によるゲームチェンジへ(1) ♥

KSの路線転換は、十分な成果が挙げられなかったからではない。むしろ正反対で、成果をより拡大するためだ。その象徴がジェームス・パタースンらのビッグネームの参加だろう。これまで出版のデジタル化は、読者には(デジタルデバイスでの読書で)支持されているものの、書店で商売をしてきた人々の多くは顔を背けていた。いまや潮目は変わった。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版のブレイクスルーとなるSingles(♥)

Kindle Singles (KS)が過去5年あまりで確立(実際には復活)したのは、出版商品としての小冊子フォーマットの価値であった。「価値」は著者・出版社、書店、読者にとって同じではないが、単純に言えば、まず著者と読者に支持され、出版社と書店を兼ねたアマゾンによって推進されることで、「三方一両得」ということになった。[全文=♥会員] … [Read more...]

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