これはアマゾンの年来の計画を始動させると筆者は考えている。Kindle革命以後分裂している出版エコシステムの統合である。分裂は2012年以降、出版を在来出版とインディーズ出版、実書店とオンライン書店とに引き裂いて亀裂を深 […]
ビジネスモデル
旧出版との和解によるゲームチェンジへ(1) ♥
KSの路線転換は、十分な成果が挙げられなかったからではない。むしろ正反対で、成果をより拡大するためだ。その象徴がジェームス・パタースンらのビッグネームの参加だろう。これまで出版のデジタル化は、読者には(デジタルデバイスで […]
出版のブレイクスルーとなるSingles(♥)
Kindle Singles (KS)が過去5年あまりで確立(実際には復活)したのは、出版商品としての小冊子フォーマットの価値であった。「価値」は著者・出版社、書店、読者にとって同じではないが、単純に言えば、まず著者と読 […]
アマゾンKindle Singles の方向転換
印刷本(書店陳列本)のサイズに適合しない短編・小論をシリーズ化したKindle Singles (KS)は、2011年にスタートし、定着しているが、編集長の交替で編集方針を一変し、公募方式から重量級作家への直接委嘱方式に […]
オーディオブックにもインディーズ (♥)
Googleは1月23日、オーディオブック・プラットフォーム Google Audiobooks を日本を含む世界45ヵ国、9ヵ国語で立ち上げた。アマゾンと同様、複数のプラットフォームとスマートスピーカでも聴くことが出来 […]
Scribdが「読み放題」に復帰
2016年に定額制のフルサービスを一部停止していたScribdは2月6日、月額8.99ドルで無制限のE-Bookとオーディオブックへのアクセスを再開したと発表した。トリップ・アドラーCEOは2017年の会費収入が5,00 […]
Author Earningsの帰還 (2):変貌するビジネス
出版におけるデジタルとは、表面的にはフォーマットのことだが、版という物理的制約から解放されたいま、制作、マーケティングを中心にしたビジネスの構成(統合形態)もまた変化を始めている。自主出版はもちろん「出版社」という存在も […]
Kindleの10年と出版「デジタル転換」
本誌は創刊以来8年間、毎週通算で400号近くを発行している。出版のデジタル転換という、紙の発明、グーテンベルク革命などに匹敵する歴史的事象を読者とともに見聞する機会を得た一人として、同時代史あるいは年代記として書いてきた […]
「音声+スマート」の新成長戦略 (1)主役交代
過去10年間、メディアはスマートフォンを中心として回ってきた。E-Bookもモバイル・パラダイムへの対応である。しかしいまEchoのように、ビッグデータ駆動のAIで機能するスマートスピーカが米国市場を席巻しつつある。20 […]
Smashwords:熱狂と挫折の10年 (前)
アマゾンと協力し、また対抗しながらインディーズ出版の歴史をつくってきたSmashwordsのマーク・コーカー氏が、歴史を振り返りつつ、アマゾンKindle/KUのもとに吸収された観のある自主出版が独立性を回復するための構 […]