定額制を否定したフランス

フランス政府は2月19日、Kindle Unlimited (KU)を含むE-Bookの定額制サービスは、本の定価販売を定めたフランスの法律に違反すると判断したことを表明した。アマゾンはKUの世界展開を進めているが行政による「違法」判断が示されたのは初めて。数ヵ月以内の対応が求められているが、そもそもE-Bookを印刷本と同一視することは倒錯である。 … [Read more...]

アマゾンをショールーム化する (♥)

アマゾン嫌いのフランスの書店向けサイトPlace des Librairesは、その名も Amazon Killer というブラウザ・プラグインをフランス国内の消費者向けにリリースした(ChromeおよびFirefox)。ショールームとして利用されてきた(?)書店が、逆にアマゾンをショールーム化しようというもの。一見ジョークのようだが、無意味なことではない。[全文=♥会員] … [Read more...]

「反アマゾン法」の心理学

フランスの「反アマゾン法」、つまり6月28日に議会で採択され、7月8日からの施行を待っている「オンライン小売業者による書籍の無料配送を禁止」する法律に関して、アマゾンは7月11日、配送を“有償化”し、注文1件毎に1サンチーム(€0.01))を徴収すると発表した。小規模書店の保護を目的とした新法は、早くも実効性を問われることになった。 … [Read more...]

仏の二書店がデジタル・ロッカーを共通化

フランスのE-Book配信プラットフォームであるNumilog と ePagineは3月14日、ユーザーが購入した書籍を収納しておける共通のデジタルライブラリ(あるいはロッカー)の提供で提携することを発表した。最近発表されたドイツのTolinoは決済も含めたプラットフォームの統一だが、こちらはロッカーだけを共通化したもの。ユーザーはストアごとに専用のデバイスや書庫を持つ必要がなくなる。アマゾンに対抗するのには十分ではないが、少なくとも不利な点は一つ解消した。詳細は来週金曜からパリで開催されるSalon du Livreで発表される予定。 … [Read more...]

パリ・ブックフェア開催:日本は特別招待国

32回目となるパリのブックフェア (Salon du livre 2012)は、3月16日から4日間開催された。38ヵ国から1200あまりの出版社が参加し、20万人あまりが訪れたが、今年は特別招待国となった日本のために日本パビリオンが特設され、大江健三郎氏、萩尾望都氏ら20名の作家が招待され、“日本色”の濃いイベントとなった。丸善出版と大日本印刷は共同で出展し、パネル展示などを行った。パネル展示では、科学データブック『理科年表』や物理学月刊誌『パリティ』の英訳記事で東日本大震災や核技術と放射能に関する情報を提供した。 … [Read more...]

仏Bookeenが高速E-InkのCybook Odyssey

フランスのE-ReaderメーカーBookeenは10月11日、独自の電子インク高速化技術High Speed ​​Ink System (HSIS)を使った新製品Cybook Odysseyを発表した。タッチスクリーンの応答速度を速くし、操作性、視認性を高めたもので、欧州先行発売となるが、価格はまだ発表されていない。なお、同社はOpus、Orizonといった、カラフルでスタイリッシュなE-Reader製品のシリーズで知られており、Bookeenstore.comは、仏語コンテンツ5万点(仏Kindleは3.5万点)を提供している。 … [Read more...]

Kindleストアがフランス・デビュー

アマゾンは10月7日、欧州で3番目、非英語コンテンツ・サイトとして2番目となるKindleストアをオープンした。フランスの出版社とは委託販売契約を結んだ模様で、本は定価販売。一部は印刷版の20~30%引で提供されている。14日に登場するKindle 4はドイツと同じ99ユーロ。フランス語有償書籍は3万5,000点。無償の古典作品が4,000点。その他日刊紙(14)や雑誌(11)もある。英語その他外国語コンテンツは現在83万2,000点。 … [Read more...]

定価販売で中世に退行するフランス出版界

世界的な市場調査会社であるGfK Groupは、無作為に抽出されたフランス人のインターネット・ユーザー1,000人を対象に行った読書傾向調査の結果を発表し、14%がE-Bookを読み、うち約半数がもっぱらE-Bookばかりを読んでいる、という結果を発表した。面白いのは、コンテンツの消費は平均3ユーロで、39%がオンライン書店を利用し、34%がアプリを使用する一方で、34%がもっぱら無償E-Bookだけを利用し、じつに29%が海賊版の利用を認めていることだ。デバイスは圧倒的にPCで、スマートフォンも多くはない。 … [Read more...]

書店の逆襲:欧州E-Book流通へのアプローチ

米国の動向を窺いつつ、独自のビジネスモデルを探っていた欧州の出版業界が、E-Bookビジネスで本格的に動き始めた。伝統的に書店が大きな力を持つだけに、書店のイニシアティブが目立っている。年末に相次いで発売された6型の電子ペーパー・デバイスを一種のデファクトとして利用し、独自ブランド+サービスを展開しようというもの。B&Nに近いが、ハードウェアへの投資を避け、異業種のパートナーシップを志向している点が欧州的と言える。版元団体と印刷会社が前面に出る日本が、かなり珍しい部類なのかもしれない。 … [Read more...]

Bookeenが新製品Orizon発売

フランス、欧州を代表するE-ReaderのメーカーであるBookeen社(パリ)が10月15日、新製品 Cybook Orizon を来週(10/25-29)ヨーロッパで発売することを明らかにした。可読性を犠牲にしないマルチタッチ・スクリーンを採用。スペックはPandigital Novelと似て、800 x 600画素(167 dpi)で16階調と、6型電子ペーパー製品としてほぼ標準的なものだが、7.6mmの薄さ(Kindle 3は8.5mm)で重量も245gとかなり軽くエレガント。個性に乏しい6”製品の中では、同社のOpusと並んでデザインの良さで最右翼に位置する。 … [Read more...]

仏出版業界が「電子著作権」反対声明

フランスの出版業界は日本同様、定価販売の信奉者だが、当然のごとく、Odyssey Editionsで業界にショックを与えた版権エージェント、アンドリュー・ワイリー氏には強く反撥している。フランス出版協会(Syndicat National de L'Edition)は今週、50名の出版人が連名で公開状を出し、電子著作権を印刷から分離すべく「出版社と直接競合する立場に身を置こうとする一部エージェントによる企て」に「警告」を発した。 … [Read more...]

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