旧体制のハードリセットが見えてきた

日本的出版エコシステムの解体への動きが加速している。中堅取次3社の経営危機・整理・廃業を機に、出版社にとっての選択肢としての「アマゾン」が一気に身近な存在となってきた。しかし、守るべき価値と転換期に必要な戦略を考えず、絶望し、ただ「寄りかかる」のはリスクがあまりに大きすぎる。 … [Read more...]

解体へ向かって加速する再販エコシステム

日本の今年9月の書籍・雑誌の販売金額が発表され、第3四半期までの数字が揃った。2015年は1月(+0.6%)を例外として前年同月水準を下回っており、6月の-10.7%を最悪として1-9月期全体で-4.8%となった。10-12月も同じペースと仮定すると、消費増税の影響を大きく受けた2014年(-4.5%)をさらに下回り、1兆5,300億円。これをどう考えたらよいだろうか。 … [Read more...]

流通再編がデジタル移行のチャンス

7月に発表されたインプレスの電子出版市場調査で、2014年の市場規模が前年比39.3%増の1.411億円と発表されたが、『出版月報』8月号に内訳(「ジャンル別電子出版市場の推移」)が紹介されているので、今後を検討してみることにしたい。コミックが圧倒的で書籍が遅々としているのは自然な現状ではなく、今後は「印刷本・書店ルート」の帰趨に依存する。 … [Read more...]

栗田倒産が起動した「業界」解体のシナリオ

昨年2月に拙稿「日本的出版流通解体へのカウントダウン」を掲載し、「現在の出版業界は、5年以内、あるいは売上規模1兆2,000億円、アマゾン・シェア30%あまりの水準で独立性、一体性を失い、分解を始めるだろう。」と予想した。果たして「業界」の要と言える「取次」の一角が崩れたが、その処理過程はさらに次の段階の始まりを予告するものとなるだろう。 … [Read more...]

日本的出版システムの命数(2):アマゾン「お買い得キャンペーン」(♥)

アマゾンは、ビジネスモデルの土台に出版(正確には本の消費行為)を位置づけている、世界で唯一のメタ小売企業である。音量より音色やダイナミックレンジに注目する。つまり別の視点で市場をミクロ/マクロに観察し、じっくり腰を据えて的確なアプローチをしてくる。いわゆる「黒船」スタイルと正反対の柔軟なものだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

日本的出版システムの命数(1):取次の空洞化

6月26日、取次準大手の栗田出版販売が倒産した(民事再生申請)。同じ日、アマゾンは「夏の読書推進お買い得キャンペーン」で、(かつての)ベストセラーを含む110タイトルの2割引販売を開始した。再販制の下で、出版社と書店の間のインタフェースとして機能してきた取次というビジネスに何が起こっているか。 … [Read more...]

急拡大に転じた韓国電書市場(♥)

日本のE-Book市場はそれなりに急成長を続け、600億円を超える規模になったはずだが、その割に出版業界を喜ばせるものとなっていない理由は簡単ではない。現象的には韓国も同じ現象が進行している。再販の下での書店の激減、書籍市場の衰退、そしてネット通販の拡大とE-Book市場の拡大である。比較してみることで、次の展開が見えるかもしれない。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版再生の10年へ向けて

2014年の日本の出版物売上が、推定で前年比4.8%減の1兆6,000億円と発表された。1997年以来最大の落ち込みで、書籍7,500億、雑誌8,500億。客観的に見て、独立した産業として維持できない水準までのカウントダウンが始まったと考えられる。クラッシュ(絶滅)かハードランディング(適応)か、これからの10年は日本の出版において歴史的なものとなる。 … [Read more...]

日本的出版流通解体へのカウントダウン

2013年の出版物推定販売金額が出版科学研究所から発表され、書籍が2.0%減の7,851億円、雑誌が4.4%減の8,972億円。合計でー3.3%の1兆6,823億円となった。単純に過去5年間の傾向で外挿しても、5年後の2018年には、書籍が7,000億円を切り、雑誌が7,500億円を切る。取次と書店の淘汰が進み、増税が待つ中で、これからの減少は平均的には進まない。来るべき日を待つだけだ。 … [Read more...]

気になる情報:3月第1週

これまでは「週刊」というペースで発行してきましたが、情報は毎日入ってくるし、動きが速くなっているので1週間たつと文字通り1周遅れになりかねない気がしてきました。ここでは、Magazine発行以後の1週間(金曜~水曜)に起こった出来事、海外メディアの話題などから、編集長の目に留まった情報をランダムに、メモを兼ねて逐次追加していきます。情報やアイデアを共有していただければ幸い。 … [Read more...]

米国の最新データにみる紙とデジタルの関係 (♥)

バウカー社のデータでは、米国出版市場のデジタル比率は今年第2四半期に22%となった。前期比で1%ポイントしか上昇していないが、昨年同期の14%からみれば8ポイントの上昇。“アマゾン比率”は27%で、二位のB&Nに11ポイントの差をつけている(点数ベース)。B&Nはシェアを2ポイント落としているが独立系書店は6%を維持した。本誌は、E-Bookの拡大とともに、マスマーケット・ペーパーバックが顕著に減少していることに注目する。これは日本で起きることの前兆である。[全文=♥会員] … [Read more...]