2020年の出版ビジネス:(2)PwCの「予言」♥

予想というものが外れる原因は数多いが、予想によって人々の思考と行動を大きく変えることもその一つだ。短期間での「印刷本とデジタルの逆転」を予想したPwC予測は、そのインパクトによって、利益を度外視したビッグ・ファイブの反「市場的」行動を引き出した。しかし、相手はアマゾンではなくデジタルという文明の力だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

2020年の出版ビジネス(1):PwCの新予想

プライスウォーターハウス・クーパーズ(PwC)社の出版産業レポートは、2016年にE-Bookが印刷本を上回ると予測したことで知られる。最新版では、今後数年間、E-Bookが漸増、印刷本が漸減という大人しい結論だ。しかし、変化がないわけではない。実用・教育系のデジタル化は急速に進み出版ビジネスの様相を変えるとみている。 … [Read more...]

米国E-Book市場「2020年に130億ドル」の現実性

国際的な市場調査会社テクナヴィオ (Technavio Research=ロンドン)は3月21日、独自調査に基づく米国E-Book市場の5年間予測を発表した。それによると2020年までの5年間の年平均成長率CAGRは14%と高成長が続き、現在の2倍近くの130億ドルに達するとされる。大出版社の影響下にない、業界外の調査会社による判断は興味深いものがある。 … [Read more...]

Koboが好調な13Q1決算と世界戦略を発表

Koboは5月28日、2013年第1四半期の数字を発表し、売上が前年同期比で98%増加したことを明らかにした(→英文リリース)。登録ユーザーは同期に250万人(うち15%が米国)増えて1,450万人となり、デバイス販売は145%増。6.8型高画質ディスプレイをKobo Aura が好調で、Koboデバイス全体の中でのシェアは27%となった。アマゾンと同様、肝心の「台数」の数字はないが、透明性はアマゾンより高く、好調さを窺わせるものとなっている。ほかにKoboの世界戦略に関する資料が面白いが、なぜか日本はない。 … [Read more...]

2013年トレンド予想:デジタル出版時代開幕 (♥)

2013年のトレンドについて、世界の識者の見方を紹介するシリーズ。今回はフランクフルト・ブックフェアがニューヨークで発行するPublishingPerspectives (1/10)に掲載された、テクノロジー・サイドからの見方を取り上げた。英国を本拠に出版ITサービスを展開するパブリッシング・テクノロジー社のジョージ・ロシアスCEOは、2012年に出版界のデジタルへの姿勢が一変したことに注目し、それによって変化が加速すると考えている。[全文=♥会員] … [Read more...]

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2013年のメガトレンドを予測する(下)

前号に続き、10大トレンドの後半をお届けする。なんといってもマーケティングの問題が大きいが、デジタル・ファースト時代の出版マーケティング手法の確立にどのくらい時間がかかるかは読めない。プライバシー侵害問題は静かに潜航している状態。児童書市場の爆発的成長はよいニュースだが、教育出版の世界では中堅企業の淘汰も起きている。そしてどうやらB&Nも危険水域入り。急成長の陰でデジタル化による犠牲者も多くなりそうだ。 … [Read more...]

2013年のメガトレンドを予測する(上)

E-Book(電子書籍ではない)の登場から丸5年たち、風景は一変した。出版の技術基盤がインターネット上に移行したことで、著者と読者、出版社と流通の関係が、合理的なバランスをもとめて流動化を始めたのだが、市場主義の米英では急速に、秩序の安定を重視する国々でも徐々に動き始めた。この文明史的な変化はまだ序の口で、6年目の今年はようやく本当のテーマが見えてくるはずだ。これからの5年は息継ぎが大変だ。 … [Read more...]

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2013年のE-Book大予想(1)

今年もそろそろ来年の予想を立てる時期に入った。まず海外の有力ブロガーの予想を紹介し、年末に本誌の予想を立ててみたい。2013年を考える際に重要なことは、デジタルのシェアが30%に近い米国ではすでにE-Bookが何であり、何であり得るかが見え始めており、すべての要因がすぐに市場を決するほどのトレンドにはなりにくいことだ。だから要因そのものと同時に、より詳細な分析が必要になっている。今回はまず、TeleRead (12/12)に掲載されたジョアンナ・キャボット氏のE-Book五大予想から。 … [Read more...]

iSuppliがE-Readerに“死亡宣告”

調査会社のIHS iSuppliは12月12日、急成長を続けてきた専用E-Readerが今年に入って失速し、昨年の2,320万台から一気に36%減の1,490万台に落ち込んだと発表した(→リリース)。さらに来年には1,090万台、2016年には710万台を予測しており、事実上このカテゴリーが消滅すると述べているに等しい。このように閃光のように登場し、消えていくことは前代未聞、ともレポートは述べている。同社はデジカメやGPS、MP3プレーヤーなどの単機能デバイスも同様に消滅すると予言している。 … [Read more...]

台湾のE-Book市場は急成長する、と電書協会

中国と合わせて世界のデバイス市場を席巻している台湾のE-Book市場は、2015年までに急速に成長するという台灣電子書協會の予測を台湾の英字紙Taipei Times(台北時報、5/7)が報じた。E-Readerとタブレットを合わせた端末が200万台に達し、これが電子出版のブームをもたらす推進力となると考えているようだ。漢字圏の台湾によるデジタルコンテンツ発信は、東アジアにも少なからぬ影響があるかもしれない。しかし、出版界の対応はまだ遅れている。(写真は国家図書館のアーカイブによる、湯顯祖撰『牡丹亭還魂記』) … [Read more...]

専用E-Reader衰退論の虚実ーもう一つの「カニバリ」(♥)

活発な市場では市場調査も活発に行われる。しかし、リーディング・デバイスとなると、PCの出荷データのような客観性に乏しく、数字はすべて推定なので、過去の数字も明日の数字も、仮定と仮説に左右されて大きく揺れる。それは基本的にタブレットとE-Readerの関係をどう見るか、というところから来ている。当初、多くの人がiPad(カラー汎用機)はKindle(白黒専用機)を食うと考えた。事実はそれに反したが、Kindle Fireの登場によって、E-Reader衰退論が復活してきた。[全文=♥会員] … [Read more...]

アマゾンの「利益なき拡大」と体力勝負の行方 (♥)

オンライン市場の推定シェア65%のアマゾン、同15%のB&N、ひと桁台のKoboが、それぞれ年に一度の商戦の戦果を発表した。いずれも記録的な販売であったことだけは確かだろう。しかし、アマゾンが「利益なき拡大」路線をひた走っているだけに、他社は息継ぎの暇もなく体力勝負に付き合わざるを得ない。Nook事業の「分離」の可能性を示唆したB&Nの苦境は、この市場の難しさを示している。Webビジネスでは珍しくないことだが、グローバル・プラットフォームをめぐるバトルは、急成長下での業界再編という局面に予想外に早く移行する可能性が強い。  [全文=♥会員] … [Read more...]

2012年を読み解く10のキー・トレンド (後=♥)

米国の出版界で始まり、いくらかの時間差を挟みながら他の大陸でも進行していることは、出版という最古の知識産業における産業革命と理解すべきものである。それは他産業におけるIT化に遅れる形で始まったが、逆にそれだけに変化は急速で徹底的だ。最大の市場である米国でデジタル化50%を前にした2012年は、最初のピークを迎えることになる。前編に続き、テクノロジー、マーケット、ビジネス、社会の4つのフェーズで今年の底流となるトレンドをまとめてみたい。(全文=♥会員) … [Read more...]

2012年を読み解く10のキー・トレンド (前)

デジタルの動きは日本で鈍く、欧米ではさらに加速度がついている。米国では、1年前「5年以内に20%」と言われていたが、今は「1~5年以内に50%」という認識で出版業界が動いている。遠くない先に、その先まで考えるような事態になってもまったく驚きではない。それは印刷本の売れ行きしだいということだ。そして日本がどれだけ遅くても、いずれは同期することになる。一次生産者(著作者)と消費者がそれを必要と感じるならば、出版社がサボタージュを続けることはできない。 … [Read more...]

2012年タブレット市場展望:「7型」と「低価格」

アマゾンKindle Fireの衝撃のデビューによって、市場の関心はアップルの反応に集中している。キーワードは「7型」と「低価格」である。前者に関する噂は、アップルが7.85インチ・パネルの発注を行っている、と台湾のDigiTimesが報じたことによって一気に強まった。価格は$299か$349で、これによってアマゾンの快進撃にブレーキをかけるとともに、小型タブレットという新興カテゴリーでKFが圧倒する事態を阻止しようとするだろう、というものだ。いずれにせよ、この市場は当面対照的な戦略を採る二つのAを両極として動いていく。 … [Read more...]

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