「商品/市場」と、「情報/社会」という両立困難な性格を産業的に維持してきた活字出版システムは、デジタル/Webの登場とともにほぼ30年あまりで終わりを迎えた。日本においては、このシステムがマンガと雑誌とともに維持されてき […]
書店
21世紀の「書店モデル」(♥)
Barnes & Nobleの情報はめっきり減ったが、昨年から進めている小型店が地元メディアで紹介されている。ミシガン州ロチェスター・ヒルズで今週開店したのは、「新型店舗の実験店」の一つ。1万4,000平方フィー […]
フランスの文学賞をめぐる騒動
秋は文学賞の季節だ。フランスではゴンクール賞に次ぐ権威を持つルノードー賞の候補計17作にアマゾンCreatespaceを利用した紙の自主出版作品(外見的にはアマゾンでしか販売していない)が選ばれたことに激高した一部の書店 […]
B&Nの「時間との戦い」
B&Nが四半期決算 (3Q)の発表に続いて「長期戦略プラン」を発表した。昨年就任したデモス・パーネロスCEOは「顧客満足の向上と長期的な利益率の向上の実現」を表明している。同時に5月からスタートする新年度に5つの […]
「紙の復活」幻想から醒めたB&N
かつての「世界最大の書店」Barnes & Nobleは、2017年3Qの四半期決算を発表。総売上は前年同期比8%ダウンの13億ドル、デジタルは25.7%ダウンの3,840万ドルとなった。「紙の復活」どころか、「 […]
楽天がドイツTolinoを買収 (♥)
ドイツ・テレコム(DT)が年末に、保有するTolinoの株式を日本の楽天に売却する申請を独禁当局に行っていたと報じられた。確認されたのは「ドイツ・テレコムからE-Book技術に関する資産を購入する件で合意に達した」という […]
紙とデジタルの関係(2):プロセス (♥)
ベゾス氏の「著者と読者」の意味は、本質的には「コンテクスト」重視を言ったもので、哲学的/道徳的というよりは工学的/実践的なコンセプトである。技術的には非常に深い意味があるのだが、多くの人にはたんなるお題目(KDPのセール […]
B&Nは21世紀の書店として再生できるか
Barnes & Nobleは、3年足らずで3人目となるロン・ボイリーCEO(=写真)が退任すると簡潔に発表した(USA Today, 08/16)。レナード・リッジオ会長兼創業者は、来月に予定していた勇退を延期 […]
アマゾンの「マンハッタン・プロジェクト」?
夏の暇ネタに近いものとも思うが、Amazon Booksが2018 (-19)年にマンハッタンで開店するかも知れない、というのはどうだろう。可能性は高い。しかし、重要なことは何をやるかだろう。これまでの「アマゾン書店」は […]
アマゾン「書店」の謎 (続)
アマゾン初の「書店」は、昨年暮シアトルに開店して以来大きな注目の的になってきたが、当初の恐怖や興奮はしだいに沈静化しつつあるようだ。そうした中で、アマゾンのポール・マイスナー副社長(政策担当)は3月8日に英国政府の聴聞会 […]