「未来」が消えたブックフェア

今年から形を変えて再登場することになった東京国際ブックフェア(TIBF)を見てきた。「コンテンツ」と別れ、「電子」と手を切った「ブック」だが、やはり、このままでは続かないだろう、という印象だ。過去も未来も見えず、現在という「売り場」を提供するだけでは出版の歴史的・社会的責任を果たせるわけもないからだ。 … [Read more...]

「ポスト電書」の戦略を考える

「空気の国」日本のトレードショウは、商談の場というより、気を集め、次に向けて放出する場のようなもので、その意味では祭りに似ている。だが、7月にしては冷たい雨の中で、出版・デジタル・Webの気を集めてきた東京国際ブックフェアは閉幕し、ひとつの時代(20年あまり)が終わった。気が十分に集まらなくなったためである。原因は何か、新たな出版の気はどこから生まれるのか。 … [Read more...]

ブックフェアの「死」と再生

東京国際ブックフェア(TIBF)は6月15日、来年の第23回の構成と開催方法を変更することを発表した。TIBFは一般消費者向けの「純粋な『読者イベント』」となり、19回開催されてきた電子出版EXPO (eBooks)は、TIBFの中の「ゾーン」へと吸収され、消滅する。世界の主要ブックフェアの一つとしてのTIBFの終わりを意味することになろう。 … [Read more...]

ブックフェアの表と裏

衰退する出版に対して、どんなオルターナティブが提起されるのかで期待したのだが、7月4日に開催された、業界有志による「裏ブックフェア」は、ユルさと刺激とが混ざった、全体としては不消化なイベントだった。グーテンベルク出版が漂流を始め、デジタルはアマゾン独り勝ちという形勢の中で、表も裏も方向感を見失っているようだ。 … [Read more...]

電子出版EXPOにみる新潮流

何回か続いた「電子書籍元年」の喧騒を離れた「電子出版EXPO」は、かなり地に足が付いたものとなった。1,000億市場ともなれば当然だが、ガジェットが消え、サービスが前面に出ている。しかし、性格や内容が一目瞭然ではないサービスの展示というのはかなり難しく、うまくいった例とそうでない例が対照的だった。 … [Read more...]

ブックフェアが映す伝統出版の危機

東京国際ブックフェアには金曜日の半日だけ、という駆け足だったが行ってきた。全体に規模も縮小し、参加者も減り、さらに「ブック」部分の衰退が目立つという、梅雨寒の様相を呈しているなかで、「電子」部分では出版オリジンでない本気の会社が元気で、その周囲だけにかなりの人が蝟集して見えた。この状態が続くはずはなく。変化は遠からずありそうだ。 … [Read more...]

楽天/Kobo効果で潮目が変わった2012年夏

電子出版EXPOの初日にIDPFコンファレンスが置かれ、基調講演パネルには講談社の野間社長、楽天の三木谷CEO、丸善CHIの小城社長と並んでIDPFのビル・マッコイ事務局長が並ぶ。たしかに楽天/Koboの登場効果は大きかった。瑣末なことだが、Kindleが先でなくてよかったと思う。これが何となく安堵につながっている。超満員となった会場にも、緊張感はなかった。IDPFにとって、日本の出版界、プラットフォーム、ITサービス業界をEPUB3に向けさせたことで大成功だろう。 … [Read more...]

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