コンテンツ市場の拡大 vs. 違法取締

欧州の学術研究機関がGoogleの支援の下に行った海賊コンテンツ被害調査(レポート全文)によれば、2014-17年の3年間で欧州の「窃書」は近年低下の傾向がみられ、規制よりも市場環境の整備によって問題が前向きに改善される傾向が示された。海賊は市場の未成熟によるもので、取締りは後進性を固定化すると考える本誌の主張を支持するように思われる。 … [Read more...]

読書大国ロシアは未来の出版大国になるか

ロシアのE-Book出版社で組織するオンライン出版社協会は、E-Book市場に関するレポートを発表し、2012年の売上が800万ドルと倍増したことを明らかにした。しかし、額としてはわずかなもので、ロシアの出版市場の1%でしかない。デバイス市場(推定2,000万ドル)と比べてもアンバランスだが、その間にはやはり「違法コピー」が存在する。 … [Read more...]

高い教科書が違法コピーと市場縮小の悪循環を生む

米国書籍産業のシンクタンク Book Industry Study Group (BISG)は7月16日、大学教科書市場に関する調査レポートを発表し、違法サイトからのダウンロードを行った学生が(調査を開始した2010年の20%から)一貫して増加し、34%に達したことを明らかにした。同時期に複写やスキャンなどでテキストの一部を入手した学生も21%から31%になった。大学は電子教科書の採用を減らしており、この市場の見通しを暗いものとしている。しかし、問題の本質は高すぎる教科書とそれを前提とした教育/出版の旧いビジネスモデルにある。 … [Read more...]

カーチス/MUSOの海賊監視サービスが成果発表 (♥)

米国の著者エージェントで業界のオピニオン・リーダーでもあるリチャード・カーチス氏が、英国のITサービス企業MUSO社と組んで始めたE-Book海賊退治プログラム(Muso TNT)の成果が12月4日に発表された。ファイル共有サイトで発見された約3,500の問題コンテンツがわずか45分で撤去されるという戦果。海賊がどの程度の被害を与えているのかはともかく、海賊ハンターもデジタルサービスとして行われ、安価で、可視化され、警察も弁護士も不要というのがいい。[全文=♥会員] … [Read more...]

E-ReadsとMusoが海賊版対策をサービス化

ニューヨークのカーティス・エージェンシーと電子出版社のE-Readsは8月30日、著作権侵害に関する技術サービスを提供するMuso TNTと提携し、新事業を立ち上げたことを明らかにした。RapidShare、Megauploadなどのファイル共有サービスを主なターゲットにしており、24時間稼動のボットと人手を使って著者名で海賊版を探知・検証し、削除するというもの。試験運用では、45分間で約3,500件のファイルを探知、短時日で削除することに成功した、としている。 … [Read more...]

E-Book市場を襲う「スパム」本の脅威 (♥)

マスとしてのE-Book市場の成立とともに、好ましからざるものが現れる。一般的には海賊版だが、これは騒がれる割に確認可能なデータが乏しく、E-Bookとは無関係に昔から存在した。現実に大問題となってきたのは、剽窃、粗悪、改竄などのコンテンツを総称した「スパム」と呼ばれるものだ。スパムはもはやメールだけではない。この3ヵ月の間に、チェックの甘いアマゾンの自主出版支援プログラムDigital Text Platform (DTP)で急速に増殖してきた。DTPでは著者の取り分が70%にもなるので、廉価な犯罪的コンテンツで荒稼ぎして消えるには便利な侵入口になる。(写真はスパム入門キットの一つ) … [Read more...]

ハリー・ポッターがついに電子化か?

『ハリー・ポッター』シリーズ7作がとうとう電子化されそうだ。エージェントが「E-Bookでの発売を具体的に検討している」と述べたことから各国の出版関係者やファンの注目を浴びているもので、総資産1,200億円のJ.K.ローリング女史に、さらに1億ポンド(約140億円)をもたらすだろうと言われている。また、これが「ビートルズのiTunes登場と同じような」効果をE-Bookビジネスにもたらす、と見ている人もいる。世界の子供にE-Readerを普及させるきっかけとなる可能性も。とりあえず本誌が注目するのは、落札する出版社、グローバルな版権の扱い、そして消費者の反応の3点。 … [Read more...]

出版4団体がiTunesの海賊版問題で抗議

(社)日本書籍出版協会、(社)日本雑誌協会、日本電子書籍出版社協会、 デジタルコミック協議会の出版社系4団体は12月14日、iTunes App Storeで村上春樹氏など著名作家の作品の海賊版が海外で出回った問題について、アップル社への正式抗議文を公開した。それによれば、著作権侵害について事前審査がなく、違法が指摘されて以降の対応も不十分だという。このニュースはWSJを通じて米国でも知られるようになったが、類似の問題が(アップル以外でも)多発することは必至であり、本格的に体制を整備しないと追いつかないだろう。 … [Read more...]

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