アマゾン書店は独禁法違反か?

米国書店協会(ABA)のオーレン・タイチャーCEOは11月19日、会員宛のメッセージの中でアマゾンが最近シアトルにオープンしたAmazon Bookstoreに独禁法違反の疑いがあるとして注意を喚起した。アマゾンがオンライン用に仕入れた在庫を書店用に転用するならば、同規模の街の書店に対して著しい競争上の不利を与えるというのだが、果たして立件の可能性はあるか。 … [Read more...]

エージェンシー価格制をめぐる攻防の記録

アップルと出版大手5社に対する集合訴訟事件の処理に伴う賠償額計算の過程で、各社の販売金額について最も正確な推定額が得られた。それによると、2年と50日の間の5社のE-Book出版点数は、市場全体の6%であるのに対し、販売額は15.5億ドルで推定4割。6社で過半を超すが、これでもエージェンシー制の拡大を阻止したアマゾンの市場支配力をなんと形容したらよいか。 … [Read more...]

NY連邦地裁がアップルへ是正命令

NY南連邦地裁は9月6日、アップルのE-Book独禁法違反事件に関連した是正命令(原文)を提示し、7月の判決以降、真夏の数週間を費やした攻防をひとまず終結させた。政府・司法省は全コンテンツを含む「完全勝利」こそならなかったものの、ほぼ目的を達した。アップルは控訴する意向だが、これはあまり意味を持たないと見られている。命令は30日後に発効し、最低5年間の効力を持つ。 … [Read more...]

アップル裁判の真の争点はIAPルール *情報追加

「アップル裁判」は反トラスト法上の「矯正命令」をめぐる駆け引きがギリギリの攻防を見せている。司法省は地裁判事の指示に基づき、先週末に合意書の改訂案を発表した。前回提案よりは緩和しながらも、なおApp Storeのコンテンツ販売方法全体の大幅変更を求める姿勢を明確にしている。アップル弁護団はDoJがアマゾンの味方をしていると非難。ここでアマゾンという「第三者」の存在がクローズアップされてきた。 … [Read more...]

真夏の「アップル裁判」まもなく裁判所命令で決着

E-Bookでの独禁法違反をめぐる「アップル vs. 米国司法省+」事件は、独禁法に基づく裁判所の是正命令 (injunction) でクライマックスを迎えようとしている。先週開かれた公判前打合せで、次回の公判を8月27日に開催して是例措置の内容について審理することが合意され、当事者は8月23日までに命令の範囲について意見書を提出することになった。命令は2週間ほどで言い渡され、すぐに発効する。世界最大の企業を揺るがす、真夏のスペクタクル。 … [Read more...]

アップル・ビジネスモデル最大の危機!?

真夏の休暇シーズンでも、今年は大きなニュースが途絶えることはない。ジェフ・ベゾス氏がワシントン・ポスト(WP)紙を買収したのはその一つだが、アップルと司法省(DoJ)との白熱した応酬は、それ以上に重大と言える。場合によっては、現在のアップルのビジネスモデルが禁止され、アップルの分割が求められる可能性も皆無ではない。アップルが独禁法違反(談合)事件の“主犯”と認定されたことに始まり、それによって第2段階が始まっている可能性が強いのだ。 … [Read more...]

価格談合事件出版5社の賠償額2億ドル超す

E-Book小売価格における独禁法違反事件で、米国司法省と和解に応じた出版5社がこれまでに支払った賠償金と罰金の総額が1億6,615万8,426ドル(訴訟・法定費用を除く)に達したことが明らかになった。5社の支払義務は2.2億ドルに近く、出版業界が関連した係争では最大の賠償事件となった。アップルの賠償額はこれを遥かに上回るものとなり、EUでの立件と合わせると歴史的な高額になることが予想される。 … [Read more...]

アップル「価格談合」全面敗訴でダメージは?

ニューヨーク南地区連邦地裁のデニーズ・コート裁判長(写真=下)は7月10日、アップル社を被告とする2010年のE-Book価格談合事件公判で、出版社の談合とは無関係とするアップルの主張を悉く却下し、首謀者としての行為の違法性を認定した判決を下した。アップルは直ちに控訴の意思を表明した。すでに大手出版5社は和解に応じているので消費者には直接の影響はないが、アップルにとっては少なからぬダメージとなった。次の焦点は、損害賠償額の認定となる。 … [Read more...]

司法省が「価格談合」のビフォー・アフターを公開

エージェンシー価格導入をめぐるアップルと大手5社の談合を摘発し、和解によって市場の風景を一変させた米国司法省(DOJ)は、アップルを被告とする裁判が開始されるのに先立ち、E-Bookの価格変動を詳細に記録したデータを含む103ページのドキュメントを公開した。アップルは「個別に契約を締結しただけで、談合などは幻」という主張を展開するものと見られるが、この「ジョブズの負の遺産」は意外と深くアップルを縛っている。 … [Read more...]

「DRMを使って独占」と書店がアマゾンを提訴

2月15日、米国の3つの書店が、DRMを使って市場の独占を図っている(シャーマン反トラスト法違反)としてアマゾンと出版大手6社を被告とする集合訴訟をニューヨーク南地区連邦地裁に提出したことが報じられた(02/25, Huffington Post)。ユーザーの権利を制限するDRMがアマゾンに有利に働いていることはよく言われることだが、これは出版社の要求によって一般的に使用されており、かなり無理なように思える。しかしそうであっても「瓢箪から駒」のように、審理の中で重要な何かが出てくる可能性は否定できない。」 … [Read more...]

マクミラン“降伏”でE-Book価格はさらに下値を模索

大手5社の中で唯一、司法省との和解を受け入れていなかったマクミラン社は2月8日、和解手続を完了し、2009年に始まる「エージェンシー価格カルテル」事件は一件落着した(アップルのみは係争を継続)。和解条件は他の4社と同じで、小売による値引き販売を認め、最恵国待遇(MFN)条項を禁じるものだ。マクミランの新刊書の値引きはまだ観測されていないが、他社の例から見て、E-Bookの平均価格はさらに下がっていくものと思われる。 … [Read more...]

E-Book価格戦争は終わったのか(♥)

Kindleが登場して5回目の年末商戦(北米では通常11月末から1末から新年1月初旬)を迎えた今年、最大の注目は、E-Bookの価格がどこまで下がるかということだった。周知のように、出版社側が米欧の独禁当局と消費者に対し、司法の場であっけない敗北を喫したためである。年末を前に、大手出版社は価格統制権を小売側に引き渡した。アマゾンは「消費者の勝利」を讃え、メディアは当然のように値下げを予想した。しかし、どうも様子が変だ。現時点での下げ幅は小さく、$9.99で並ぶ状況にはなっていない。[全文=♥会員] … [Read more...]

敗者なしの市場の勝利:米欧価格談合問題決着(♥)

E-Bookに関する価格談合容疑でEC当局と交渉を続けていた出版大手5社とアップルのうち、保留のペンギンを除く5社が和解を選択したことが13日に明らかになった(→リリース)。アシェット、ハーパー・コリンズ、マクミラン、サイモン&シュスターの4社は、少なくとも2年間は米国と同条件(価格統制、最優遇条項なし)でオンライン書店と新たに契約をし直すことになる。マクミランとペンギンは米国での和解に応じていないが、間もなく3社に追随することになるだろう。この決着で勝ったのは消費者だが、早期決着したことで出版社も損はしていない。 [全文=♥会員] … [Read more...]

EUでアップルと出版大手4社が新契約に調印

米国ではアップルと出版5社の「談合事件」の処理が進み、エージェンシー価格制からの移行が確認され始めているが、欧州においてアップルと出版4社が新たに契約を締結したことがEU当局により明らかになった(→ECドキュメント, 9/19参照)。小売業者は、出版社が支払う(1年間の)販売手数料の総額の範囲内で価格引下げを行うことができるという条件はもちろん大手に有利なもので、この冬のマーケティングに反映されることになろう。 … [Read more...]

カルテル崩壊でアップルも価格競争に参入

米国連邦地裁が9月6日、司法省とアシェット(HG)、ハーパーコリンズ(HC)およびサイモン&シュスター(SS)の3社との間の独禁法違反に関する和解を適法と認めたが、アマゾンはその4日後、HCのE-Bookタイトルのディスカウント販売を始めた。「この価格は出版社が設定したものです」という嫌味なタグは撤去され、希望小売価格(SRP)の表示もない。Kindleの貸出プログラム(KOLL)にもHCのタイトルが登場した。残りの2社も、これに続くと見られている。「合意」3社と「抗戦派」2社(+ランダムハウス)のこの1ヵ月の価格動向からは目が離せない。 … [Read more...]

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