チャネル戦略を模索する米国出版社

デジタル出版関連サービスを提供する米国アプタラ社(Aptara, Falls Church, VA)は、出版社のデジタル化動向を知るために2009年から行ってきたAnnual eBook Surveyの結果をまとめた40ページあまりのレポートを無償で公表した。今年は1,350社が対象になっている。E-Bookを制作している企業は一般商業出版で76%で、2年前の50%からさらに伸びた。計画中の19%を加えれば、近い将来に95%に達する。しかし、多くは販売チャネルの選択に関して確信を持っておらず、事業としてはまだ模索段階のようだ。 … [Read more...]

E-Bookがペーパーバック版の刊行を早める

米国の経験によっても、E-Bookと印刷本の数字には相関が見いだせていない一方で、E-Bookの伸びとペーパーバック(PB)の減少の間には顕著な相関がありそうだ。しかしこれも早合点で、現在のように、新刊ハードカバーと同時に発売される電子版とPB版の間に12ヵ月もの時間差があっては比較のしようがない。消費者の間にPBへの根強い需要があるのに、これを無視し続けた結果PBへの需要が電子版に流れている可能性は否定できないからだ。New York Timesのジュリー・ボスマン記者は7月26日の記事で、PBの刊行時期を早める出版社の動きを伝えている。 … [Read more...]

読書SNSのBookishに大手版元3社が協力

アシェット、ペンギンの米国法人とサイモン&シュスターの大手3社は、5月6日、読者と著者のための新しいオンライン・コミュニティサイト Bookish を今夏に立ち上げることを明らかにした。Bookishはメディアビジネスの大物で、Comcast、Elsevierを経験しAOLとも近い関係にあるパウロ・レングルーバー(Paulo Lemgruber=写真)が運営する会社で、スポンサーからは独立した編集体制を組み、多種多様な読者と著者、本を結びつける仲立ちをする。Bookishの広告営業はAOLが支援する。 … [Read more...]

デジタル駆動の米国出版 (後):出版社の変貌 (♥)

AAP が発表する E-Book の売上額の数字 (会員提出による卸販売額=印刷本84社、電子本16社の合計) … [Read more...]

米国出版社の過剰な楽観主義とリスク (♥)

米国の大手出版社の幹部は、急速に進行するデジタル化を恐れていない、それどころか大きな成長機会であると確信している。4年以内に E-Bookが総出荷額の半分に達すると見ているのも (日本の感覚からすると) 驚異的なもの。 つまり数年間は現在の急成長が継続し、印刷書籍売上の「やや減」をカバーして、全体としてふた桁成長を考えていることになる。米国出版界の「空気」が一変したとは感じていたが、昨年の最終四半期を待たずにこうした見解を持っていたことも驚きだ。基本的にすべての刊行物をデジタル化する計画を持っているものと見られる。この楽観主義は正しいだろうか。[全文=♥会員] … [Read more...]