米国における「紙の復活」と書店ビジネスの衰退

米国のメディア市場調査会社 NPD Groupは、米国の消費者行動からみた書籍市場に関するBookScanレポートを発表し、2016年のE-Book市場が数量ベースで14.7%減少した一方、全書籍販売に占めるオンライン・ストアの数量シェアが漸増して40%に達し、実書店のシェア(4ポイント減の33%)を上回ったとしている。 … [Read more...]

反デジタルが生んだ「衰退と安定」

米国出版社協会(AAP)は11月16日、今年上半期(1H)の売上を発表し、全体として前年同期比で3.4%ダウンしたことを明らかにした。一般書は、1Qに6.7%落ち込んだ後の2Qで4.6%増の回復を見せたが、1Hでは1.1%減に終わった。E-Bookはじつに20%の減少で、昨年に始まる「脱デジタル」と「大手の衰退」傾向はまだ止まらない。 … [Read more...]

米国E-Book市場「2020年に130億ドル」の現実性

国際的な市場調査会社テクナヴィオ (Technavio Research=ロンドン)は3月21日、独自調査に基づく米国E-Book市場の5年間予測を発表した。それによると2020年までの5年間の年平均成長率CAGRは14%と高成長が続き、現在の2倍近くの130億ドルに達するとされる。大出版社の影響下にない、業界外の調査会社による判断は興味深いものがある。 … [Read more...]

AAP統計が示した「脱デジタル」の悲惨

米国出版社の公式統計を発表しているAAPは、今年8月までの数字を発表し、今年3分の2を過ぎた時点での前年との比較を示した。それによると、商業出版では印刷本が12.2%と好調だったのに対し、E-Bookは11%減少。全体では1.1%のダウンだった。ビッグファイブは現時点で「同じ価格なら紙が勝つ」という当たり前のことを証明した。でもそれに何の意味があるのか? … [Read more...]

NYタイムズ「E-Bookの没落」記事の太平楽 (♥)

AEのレポートは、前日に出たNYタイムズ紙の記事に対する反証を示している。ということで、タイムズ紙の記事がどんなものであったかを確認しておくことも無駄ではないだろう。ここには、当事者に近いほど「現実を見たいように見る」という典型があり、その意味で現在という時代をよく知ることができるからだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

転換期のモバイル・メディア市場

フォレスター・リサーチは12月19日、米国とカナダの消費者6万人を対象とした「消費者とテクノロジーの現状」に関する年次レポート(有償)を刊行したが、TechCrunchが重要な数字を要領よく紹介しているので、チェックしてみたい。スマートフォンとタブレットを中心としたモバイルデバイスの普及がライフスタイルをどう変え、メディア・ビジネス何をもたらすかを考えるうえで、米国市場は巨大な実験環境だ。2012年はタブレット普及率20%に達したが、この数字の読み方は簡単ではない。 … [Read more...]

米国の最新データにみる紙とデジタルの関係 (♥)

バウカー社のデータでは、米国出版市場のデジタル比率は今年第2四半期に22%となった。前期比で1%ポイントしか上昇していないが、昨年同期の14%からみれば8ポイントの上昇。“アマゾン比率”は27%で、二位のB&Nに11ポイントの差をつけている(点数ベース)。B&Nはシェアを2ポイント落としているが独立系書店は6%を維持した。本誌は、E-Bookの拡大とともに、マスマーケット・ペーパーバックが顕著に減少していることに注目する。これは日本で起きることの前兆である。[全文=♥会員] … [Read more...]

デジタル傾斜が進んだ2011年米国出版界

米国出版社協会(AAP)は7月18日、会員300社を対象とした出版統計調査BookStatsの結果を発表し、2011年の書籍市場規模(教育・専門書を含む全分野、卸売ベース)が対前年比2.5%減の272億ドルとなったことを明らかにした。しかし数量では27.7億冊と3.4%増加しており、消費行動は落ちていない。E-Bookは引続き拡大を続けており、また出版社の直販を含むオンライン販売が35%も増加して50億4,000万ドルとなり、売上構成比で18.5%を占めている。しかし、さらに注目すべき点が細部にある。 … [Read more...]

読者は必ずしも顧客ではない、と米国調査

出版産業を専門とする米国の市場調査会社シンバ・インフォメーションは4月11日、商業出版分野におけるE-Book市場動向と予測(~2014)を提供するTrade E-Book Publishingレポートの第4版($3,250)を発行し、昨年1年で少なくとも1点のE-Bookを読んだ米国人が前年の6ポイント増の17%に達したことを明らかにし、同時に購入者(11%)とのギャップも開いてきたことに注意を喚起した。 … [Read more...]

5年目迎え複雑さが見えてきた米国E-Book市場

米国で開催中のDigital Book Worldカンファレンスでは、次々と注目すべき調査の結果が発表されている。細部に目が行き届くようになった結果、これまでのように成長を続ける山の高さと大きさだけでなく、峰・尾根・谷・植生・地質などの山容が見えてくるようになった。E-Bookという山は、かなり複雑な形をしており、しかも急速な変化を止めていないのでアプローチは単純ではない。 … [Read more...]

第2弾の点火へ、転機に立つ米国市場 (♥)

本誌では、米国における2009-2011年のE-Bookの爆発的成長は、本というものが印刷本と従来型出版の重力圏から離脱するための推進力を与えたと考えている。出版の重力はとてつもなく大きかったが、アマゾンのプラットフォームはついに離脱に成功し、他のサービスもそれに続いた。その次に来るものは、安定成長だろうか、それとも別の惑星への自由な飛行だろうか。最新の調査は、米国の出版関係者が、これまでのような直線的な成長が終わりつつあると感じていることを示している。[全文=♥会員] … [Read more...]

児童書のデジタル化の可能性と課題 (♥)

米国はNYにある非営利団体、J.G.クーニー・センターが、昨年夏から秋にかけて、3-6歳児を持つ24の家族を対象に行った調査によれば、ほとんどの子供がE-Bookを好み、理解内容に差はない、という結果が出た。拡張E-Bookと在来型E-Bookとの比較もされているが、対話型のコンテンツの詳細を覚えていた者は、在来型で読む場合より少なかった (Digital Book World, 01/09)。 大きな潜在性を持ちながら、未開拓ともいえるこの分野の課題を考えてみた。 [全文=♥会員] … [Read more...]

Kindleの“打ち出の小槌効果”を見守るアマゾン(♥)

iPad以来となるKindle Fireの成功で、タブレット市場は大きく変化しようとしている。AndroidはFireが圧倒し、iPadの価格は下がるだろう。ではそれを前提としたコンテンツ市場はどうなるだろうか。じつは、米国出版界がE-Book市場の「異変」を感知し、変化の「必然性」を実感し、デジタル中心のパラダイムへの「移行」への確信を深めてきたのは、いずれも冬のホリデーシーズンだった。そして今年は数1000万台の端末がクリスマスを待っている。何かが起きないとしたら不思議だ。  [全文=♥会員] … [Read more...]

7月の米国E-Bookは好調維持。年内にシェア30%へ

米国出版社協会(AAP)は10月14日、7月度の出版統計を発表し、E-Bookの売上が前年同月比105%増の8,260万ドルであることを明らかにした(サンプル=17社)。対前月比ではほぼ横ばいだが、1月からの累計では150%増の5億6,050万ドルと、依然として1年で約2.5倍という拡大スピードを維持している。E-Reader=100ドル時代を迎え、E-Book販売は年末に向けて勢いをつけていくものとみられる。(Publishers Weekly, 10/14) … [Read more...]

E-Reader普及率が倍増:米国人6人に1台

米国の市場調査会社Harris Interactiveは9月19日、読書行動に関して7月に行った大規模な調査のレポートを発表した(標本=米国の成人2,183人)。E-Reader (専用読書端末)の保有率は昨年から倍増して15%となり、さらに15%が6ヵ月以内に購入を計画している。また、E-Readerの保有者は、一般の米国人よりもはるかに多くのE-Bookを購入している。とくに新しい発見はないが、E-Readerがさらに深く読書層に浸透し、それによって本の消費が活発になっているという傾向が確認された(PDFはこちら)。 … [Read more...]

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