米国書籍市場の44%がオンライン、31%がアマゾン

米国バウカー・マーケットリサーチのカール・クーロ部長は5月8日、6月に発行される出版市場の年次レポートのハイライトを発表し、2012年の米国市場で、オンライン、デジタルが大幅に伸びたことを明らかにした。紙とデジタルを同時に提供するアマゾンの強味は大きく、シェア拡大が止まらない。カニバリ論に囚われ、デジタルで出遅れた書店、デジタルに集中するアップルでは相手にならない。本格的な紙+デジタルのプラットフォームの登場が待たれる。 … [Read more...]

2012年の米国書店売上は前年比0.5%減の健闘

米国統計局 (U.S. Census Bureau)の調査により、2012年の書店販売が前年比0.5%のマイナス成長となったことが明らかになった(11年は0.8%減)。これは近年では最も少ない縮小幅。売上は152億1,000万ドル、前年からの減少幅は7,000万ドル。12月が16.9億ドル、前年比2.9%の増加となったことで大きく挽回したものと見られる (Publishers Weekly, 02/13)。E-Bookが出版の売上構成の2割あまりとなっても、紙の本も書店もそれなりに健闘していることに注目すべきだろう。 … [Read more...]

書店の反撃:B&Nの店頭“インスタント・ギフト”

米国最大手の書店チェーンBarnes & Nobleは12月20日から5日間限定で、価格統制から離脱した大手出版社のベストセラー本を含む20点について、1冊買えば別の1冊をギフト用に無償ダウンロードできる店頭販促キャンペーンを展開した。新しい契約によって卸販売が可能になったことで小売価格が自由化され、店頭での創意工夫が生きる環境が生まれたが、その機会を最初に使ったのはアマゾンではなくB&Nのリアル書店だったということになる。 … [Read more...]

Googleはなぜ書店との提携を止めたか? (♥)

Google eBooksは、書店との協力を謳い、2010年末から米国書店協会(ABA)とのパートナーシップによる独立系書店向けプログラムIndieCommerceを推進してきたが、4月6日これを2013年1月31日で終了することを表明した。販売促進につながらなかったので、Google Playストアに集中することを理由としているが、そもそも同社の姿勢に問題があったとする見方が強い。アマゾンの対抗馬として出版業界が期待して始まったサービスがなぜ消えるのか。Googleは本来何をすべきだったのかを考えてみたい。 [全文=♥会員] … [Read more...]

米国書店のクリスマスセール好調の原因は?

米国の在来型書店は、E-Bookの「持続的急成長」と不況の影響で、今年のクリスマス商戦を大した期待もなしに迎えた。しかし、NY Times (12/12)によれば、最初の1週間は予想外の売上だったようで、全米最大のチェーンB&Nは、前年比で10.9%の増加、独立系が加盟する全米書店協会(ABA)は16%増、と「驚異的」によく売れたという。同紙は「最悪」だった昨年末の状態と比べて、喜ぶ書店の声を伝えている。 … [Read more...]

Borders225店をアマゾンが救う!? (♥)

米国の大型書店チェーン、ボーダーズ (Borders) はなお営業を継続しつつ、破産法11条のもとで資産の売却を進めている。約226の店舗を閉鎖した残り400のうち、書店としての存続が可能な225店舗を、一括売却しようと買手を探しているが、5月6日の期限を過ぎても成立せず、状況は厳しい。書店首位の B&N … [Read more...]

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米国出版界の「今年の顔」にB&N会長(♥)

米国の出版業界誌Publishers Weeklyは「今年の顔」として、Barnes & Noble (B&N)のレナード・リッジオ会長(写真)を選んだ(PW, 12/06)。危機に見舞われながら、なおデジタル時代の書店ビジネスを切り拓いているビジョンと戦略的経営手腕を評価してのものである。その直後の12月6日、ライバルのボーダーズ社 (Borders)の大株主ウィリアム・アックマン氏(Pershing Square Capital Management)は、ボーダーズへの出資額を引き上げた上でB&N買収=経営統合を目ざす(1株$16)ことを表明した(同, … [Read more...]

第三の創業か消滅か:大起業家最後の闘争(♥)

“米国最大の書店”Barnes & Noble (B&N)はいま存亡の危機にあり、投資家に乗っ取られるか、独自のデジタル化戦略が株主の支持を得て再生できるかの瀬戸際に立っている。B&N経営陣がSECに提出した株主プレゼン資料が明らかになったが、そうした切迫感が溢れて歴史を感じさせる。同社は1873年に創業。その後学生ベンチャーで成功したレナード・リッジオ現会長が1971年に買収して“第二創業”と急成長を経験した。 … [Read more...]

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