「出版」はいかにして復興するか:ロシア (♥)

ロシアでは、大規模書店チェーン(ネットワーク)の合併で、流通主導の市場拡大が進行している。これまではオンラインが成長の鍵を握るという見方が強かったが、これまでインフラの整備が遅れていた書店=印刷本市場が成長機会を与えられたことが理由のようだ。伝統的な「読書大国」の成長は、ビジネスを超えた本の力を示している。 … [Read more...]

本を殺すのはデジタルではない (♥)

米国の代表的メディア研究機関 Pew Researchは、読書動向に関する年次調査の結果を発表した。フォーマットに目を凝らせば一見して変化はないようだが、メディアとしての本に注目すれば、かなり危機的な状況が浮かび上がる。[全文=♥会員] … [Read more...]

2020年の出版ビジネス:(2)PwCの「予言」♥

予想というものが外れる原因は数多いが、予想によって人々の思考と行動を大きく変えることもその一つだ。短期間での「印刷本とデジタルの逆転」を予想したPwC予測は、そのインパクトによって、利益を度外視したビッグ・ファイブの反「市場的」行動を引き出した。しかし、相手はアマゾンではなくデジタルという文明の力だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

2020年の出版ビジネス(1):PwCの新予想

プライスウォーターハウス・クーパーズ(PwC)社の出版産業レポートは、2016年にE-Bookが印刷本を上回ると予測したことで知られる。最新版では、今後数年間、E-Bookが漸増、印刷本が漸減という大人しい結論だ。しかし、変化がないわけではない。実用・教育系のデジタル化は急速に進み出版ビジネスの様相を変えるとみている。 … [Read more...]

US版「出版革命2016」予想(1)

1/7号で、大手出版社の側から見たトム・チャーマーズ氏の「2016年10大予測」を紹介し、批判的にレビューした。分裂した世界の別の一方の当事者であるローリー・マクリーン氏が、別の予想を発表しているので、これも2回に分けて紹介しておきたい。ここでは「紙の復活」という見方が幻想であると語られている。 … [Read more...]

「2016年予測」レビュー:(2)出版の危機の本質

同じ本でも、印刷本を正統と認めてしまうと、E-Bookは疎ましい存在になるようだ。しかし、旧出版の外では境界を越えたグローバルな展開が始まっている。チャーマーズ氏の10大予測には、ちゃんと中国出版社によるM&Aや海外版権取引の拡大などが捉えられているのだが、これらはデジタルによって動いているのだ。旧出版の危機は深いと見た。[特別公開中=1月21日まで] … [Read more...]

「2016年予測」レビュー:(1)既成出版社から見た世界

年末年始の米国は「10大予測」などが出る季節だが、最近はめっきり減った印象だ。それだけ市場が読みにくくなっており、出版におけるデジタル、あるいは出版そのものをそもそもどう考えるかで見方が分かれているためと思われる。筆者は広い意味で「デジタル派」ではあるが、可能な限りバランスの取れた見方を心がけようと思う。 … [Read more...]

「若者は印刷本が好き」という調査

インターネットに親しんだ青少年がどんな読書傾向を示すのかは、出版・メディア関係者が最も関心を示すテーマの一つだ。英国の Voxburnerという調査会社が16-24歳の青年(=1,420人)を対象に行った調査では、62%が、E-Bookより印刷本のほうがよいと答えたと The Guardian (11/25)が伝えている。だが、少し考えればこんな結果じたいには何の意味もなく、ただ漠然とした不安を伝えているだけだと分かる。問題なのは印刷本の限界なのだから。 … [Read more...]

Kindle MatchBook の投じた波紋 (♥)

紙とデジタルをバンドルした Kindle MatchBook は、今後の出版市場の展開に少なからぬ影響を及ぼすことは間違いない。その規模と速度は、出版社の対応にかかっている。Publishers Weekly (PW)の9月6日付記事は、10月の立上げを前にした出版社の参加意思を取材している。大ざっぱに言って「ノー」に集約されるが、その中身はかなり複雑だ。 [全文=♥会員。9月中は一般公開] … [Read more...]

「紙とデジタル」の最適解へ (♥)

アマゾンは3日の Paperwhite 新製品発表と合わせて、それ以上に重要と思われるプログラムを発表しているが、中でも10月から開始する Kindle MatchBook は、紙とデジタルの今後の関係を考える上でも重要な意味を持つものとなろう。印刷本を購入した(あるいはこれまで買ったことのある)ユーザーが、$2.99以下でKindle版を購入できるというものだ(無償もあり)。紙とデジタルの関係をめぐって5年あまり彷徨ってきた出版界にとって、このことの意味は大きい。[♥=期間限定公開、9/30までどなたもお読みいただけます。] … [Read more...]

英国のクリスマスは印刷本を祝福

英紙ガーディアンは12月29日、英国における印刷本週間販売部数がクリスマス直前の週(16-22日)で、過去3年間の最高を記録したことを報じた(Zoe Wood, 12/29/2012)。有名人による大型ベストセラーに支えられたもので、前の週から20%も増加し7,540万ポンド(約105億円)となった。前年同期比では2%弱の増加で、2009年の水準に戻しただけだが、E-Bookに侵食されたと考えられていた印刷本の販売が「意外」にも復活したという印象を与えているようだ。 … [Read more...]

米国人は紙の本を読まなくなるのか

米国人のメディア接触行動を社会調査的方法で継続的にウォッチしているNPOピュー・リサーチは12月27日、E-Book読書が16%から23%に7ポイント増加したのに対し、P-Bookは72%から67%へと5ポイント減ったという最新の年次調査結果を発表した(→リリース)。16歳以上の米国人2,252人を対象に、過去12ヵ月間に読んだものをインタビュー法で聞いたもので、誤差は±2.3%ポイントとされている。この数字は読者(市場)が全体としてデジタルに触れている印象を与えるが、まだその傾向はない。ただ本をたまにしか読まない人にもデバイスが普及していることは確かだろう。それはよいことだ。 … [Read more...]

旅行ガイドに見る紙とデジタルの関係

旅行ガイドは、最もデジタル化が相応しいと考えられているジャンルの一つだ。最新情報の更新、各種サービスへのリンクなど、理由には事欠かない。米国の旅行書市場も印刷本の減り方が急だ。しかし、News Tribuneの記事(5/3)によれば、重くてもかさばっても、旅行には紙のガイドを持っていったほうが良いという。現場で「使う本」としての性格が強いガイドブックは、かなり独特なユーザビリティが要求されるが、その点でモバイル・ガイドはまだ成熟には遠い。 … [Read more...]

米国出版界が喜んだ「デジタルギフト」

米国の出版業界にとって「クリスマスの後の2週間は、カボチャにとってのハロウィーン前2週間のようなもの」というアナリストの声を、USA TODAY紙(01/09)が伝えているが、E-Bookのダウンロード数は期待通り上昇した。人々の外出が減るこの時期に、自動更新される販売レポートを眺めるのは、出版関係者にとって愉快なものに違いない。日本の出版社と消費者が、ともに「本の季節」を楽しめるようになるのはいつか。 … [Read more...]

「紙の本が無くなる日」は来るか? (♥)

米国ではE-Bookが出版全体の20%を超え、それを延長すれば数年で50%を超えるとみられる。E-Readerがついに$50~100の価格帯に入ったことで、デジタル・リーディングが本を読む大多数に普及しそうだからだ。その後がどうなるかについて、多くの人が考え始めたようだ。最近、 … [Read more...]

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