「オーディオこそ出版の未来」(♥)

昨年の英国のオーディオブック販売が金額で15%増、部数で12%それぞれ増加したことが Nielsen UK Books & Consumers 調査で明らかになった。商業出版物に占める割合は5%足らずだが、5年間で2倍と期待を持たせるもの。聴取者層の多様化は、すでに伝統的な文字出版物読者の範囲を超えていると見られている。[全文=♥会員] … [Read more...]

「文芸」危機をどう考えるか (1):英国ACE報告

英国文化省に所属するイングランド芸術評議会 The Arts Council England (ACE)は、新刊文芸書 ('literary fiction') の販売が「危機的な水準」にまで落ち込んでおり、なんらかの助成措置が必要という報告書を発表した。分かりそうで分からないのは、この現象の背景が何であり、またなぜ社会にとっての「危機」として受け止められているのか、ということだろう。 … [Read more...]

学術出版はどこへ行くか:英国ABF報告書

英国のAcademic Book of the Future (ABF)プロジェクトから2つのレポートが6月20日に公表されたが、学術出版が直面する深刻な問題に対して、国内外のすべての関係主体が協力するしか解決の糸口はない、というのが結論なようだ。ケンブリッジ大学出版のアラステア・ホーン氏がPublishingPerspectives (07/05)で要約している。 … [Read more...]

聴く読書は視る読書に劣るか?

インターネット・ベースの市場調査メディアYouGovが、英国でのオーディオブックのユーザー調査を発表し、英国人の55%はこの「聴く」メディアを「目で読む読書」より劣ったものと考えていると結論づけた。それで普及が遅いのだそうだ。活字冊子本を読書の絶対的基準とする発想は根強い。 … [Read more...]

英国出版社「古典ブーム」の背景 (♥)

英国出版界で「古典」市場の再発見が進み、再投資・再開拓競争が活発になってきたことを、The Guardianがレポートしている (By John Walsh, 9/17)。直接的には名作のTV映像化やマーケティングの深化と結びつけられるが、著者死後70年超の「版権切れ」タイトルの魅力に目が向けられている。当然にもデジタルより紙だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

英国の若者はデジタルより紙!?

英国の若者の読書傾向についての新しい調査が発表され、デジタル世代でも印刷本がなお好まれている結果が出て出版関係者を喜ばせている。しかし「紙 vs デジタル」にだけ敏感な人が行うこの種の調査は、情報環境と情報行動という本質的な視点を欠き、無意味な情報に一喜一憂するだけに終わる。 … [Read more...]

オンライン4割の英国出版市場

2014年の英国出版業で、初めてオンラインの売上が実店舗のそれを上回った。3月25日に開催されたニールセン社のBookInsightsカンファレンスで発表されたものだが、オンライン≒アマゾンで、そのシェアがさらに高まっていることは言うまでもない。書店の焦燥感は募るが、出版市場が拡大するのは悪いことではない。 … [Read more...]

成長を持続する英国のE-Book市場

英国出版社協会(PA)が発表したDigital Sales Monitor 2014年4月版によれば、今年1-4月のE-Book販売が、前年同期10.5%増の1億3,250万ポンド(約230億円)に達したことが明らかになった。一般書から教育、専門書まで、分野に関係なく伸びを示しているのが特徴。とくにこれまで市場を牽引してきたフィクション以外の分野での高い伸びが注目される。 … [Read more...]

英国の調査が明らかにしたKindle独占

英国オフコム(情報通信庁)の委嘱を受けて調査会社の Kantar Media が行ったデジタル読書に関する調査で、アマゾン Kindle が79%のシェアを持つことが明らかになり、関係者を愕然とさせている。2位のアップル iBookstore が9%、Google Play が6%、WH Smithと組んで奮闘している Kobo も5%で、10%に達したものはない。 … [Read more...]

英国出版市場がデジタル134%急拡大で成長

英国の出版社協会(PA)は5月1日、2012年の統計年鑑を発表し、一般書のE-Book市場は134%増の2億1,600万ポンド(約327億円)、全体では66%増の4億1,100万ポンド(約400億円)に達したことを明らかにした。小説は149%増の1億7,200万ポンドとなった。E-Book比率は12%。印刷本の輸出比率は41%。米国から2年遅れでスタートした英国市場は米国の軌道を忠実に再現している。さらにあと1~2年は急成長を謳歌すると思われる。 … [Read more...]

英国が法定納本をデジタル・コンテンツに拡大

17世紀初頭以来400年あまりの納本制度の伝統を持つ英国は、法定納本制度を改訂し、4月6日以降ブログなどのオンライン刊行物を含め、すべてのデジタル刊行物/公開情報に適用を拡大した。これにより、".uk"ドメインの英国出版物は(ペイウォールの内側にある有償刊行物も)、大英図書館をはじめとする6つの法定納本図書館に「納本」することが義務づけられることとなった。英国を活動の場とする個人が公開しているTwitterなどソーシャルメディアの記事も原則として対象とされる。 … [Read more...]

英国のクリスマスは印刷本を祝福

英紙ガーディアンは12月29日、英国における印刷本週間販売部数がクリスマス直前の週(16-22日)で、過去3年間の最高を記録したことを報じた(Zoe Wood, 12/29/2012)。有名人による大型ベストセラーに支えられたもので、前の週から20%も増加し7,540万ポンド(約105億円)となった。前年同期比では2%弱の増加で、2009年の水準に戻しただけだが、E-Bookに侵食されたと考えられていた印刷本の販売が「意外」にも復活したという印象を与えているようだ。 … [Read more...]

趣味・実用中心のニッチ・コンテンツを直販で (♥)

趣味・実用ものを得意とする英国のヘインズ出版 (Haynes Publishing)は、アマゾンなどオンライン書店に頼らない直販方式でのE-Bookの発売に踏み切った。フォーマットはEPUB (+Adobe DRM)で、iPad、ソニー、Kobo、Androidデバイスなどで読むことが出来る。E-Bookビジネスにおいて、じつはオンライン書店は不可欠なものではない。とくにニッチ市場に分野を絞り、固定読者を掴んでいる出版社にとってはそうだ。この市場はオンライン書店にとっても魅力的な市場だ。 [全文=♥会員] … [Read more...]

デバイスの不振で泥沼脱出が遠ざかるNookビジネス (♥)

B&Nは8月21日、同社2013年度第1四半期(4-7月) の業績を発表したが、注目されるNook事業の売上は1億9,200万ドルと前年同期比でわずか1%増だった。しかしデバイスが大きく落ち込んだのに対し、デジタルコンテンツは46%増と好調を示している。事業収支は製品価格の低下や継続的投資などを反映して5,100万ドルから5,700万ドルへと10%ほど増加した。発光型のEインク・リーダGlowLightは生産規模が需要に追いつかず不発に終わった。他方で、懸案の世界展開への第一歩となる英国での開業は10月中旬と発表された。[全文=♥会員] … [Read more...]

英国アマゾンでE-Bookが印刷本を上回る

アマゾンUKは8月6日、同社が販売するE-Bookが印刷本(ハードカバー+ペーパーバック)を部数ベースで上回ったと発表した。印刷本100冊に対して114冊のE-Bookを販売したとしている。Kindleユーザーは、それ以前と比べて購入点数が最大4倍近くにまで増加している、とも述べており、デジタル効果の高さを示している。英国でKindleが立ち上がってから2年経つが、一時的にせよ英国最大の書店で電子本が上回ったことは、米国へのキャッチアップの達成が近いことを示すものだろう。 … [Read more...]