デジタル化と「メディア格差」(♥)

インターネットが普及した21世紀以降の読書習慣の変化については、もっぱら「紙 vs. E-Book」という二項対比の数字が使われてきた。「紙の健闘」や「デジタル疲れ」といった表現が新聞などで伝えられていたが、実態は在来出版(出版社、書店)の衰退と市場の移行である。しかし、この変化で活字情報の「弱者」は出版市場から離れつつある。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版の課題は同じ、チャンスも同じ

出版は歴史的な転換期にある。しかも不況期だ。「頭を隠しても元には戻れない」と語るケイラブ・メースン氏は、エンゲージメントと読者を減らさないことの重要性を説く。本をまったく読まない人口が3割近くに達したかつての読書大国の米国は、歴史的な挑戦に立ち上がる人がいる。これは出版関係者から聞く久々に力強いメッセージだ。 … [Read more...]

「Z世代」は本を読むか

国際的なオンライン市場調査会社YouGovは、米国の8-17歳人口(ミレニアル世代)を対象に日常的なタブレットの利用動向を調査した結果を発表した。65%が自分のデバイスを保有して読書にも使い、動画や音楽と並んでE-Bookの利用も増えている。コンピュータが読書と読書能力の向上に貢献すれば、AIによる脅威がそれだけ減ることになる。 … [Read more...]

E-Bookはどこから普及するか

米国のメディア研究機関ピュー・リサーチ・センター(PRC)は3月8日、フォーマット別読書行動調査の結果を2年ぶりに発表した。1年以内に本を読んだことがある人(読書率)は74%で、16年調査(73%)とほぼ同水準。P-Bookは67%(+2)、E-Bookが26%(-2)、A-Bookが18%(+4)となっている。活字読書率が停滞しているなかで、A-Bookが2割に近づいたことが注目される。 … [Read more...]

E-Bookは「飽和」したのか?

調査も監査も、クライアントの期待を多少とも反映する傾向は免れない。ニールセン社の調査は、E-Book市場の「飽和」を語っている。この不用意な言葉は人々をミスリードするものだ。デジタル時代に人々がどのメディアにいくらかけるかは、様々な変数によって流動化している。E-Bookの急拡大と急停止は、そのことを物語っているに過ぎない。 … [Read more...]

読書傾向に見るE-Book値上げの破滅性

判決同様、データも遅れてやってくる。米国におけるE-Book値上げの影響は、まずE-Book売上の減少として現れた。次はそれが市場に及ぼす影響を見ることになるが、最も信頼できる調査機関のデータは、この1年間に平均的米国人の読書量が減少したことを示している。「E対P」という幻想で動かされている大出版社の迷走は、やはり少なからぬ傷跡を残している。 … [Read more...]

ティーンズの読書行動はかなり複雑

E-Readerなどモバイルデバイスの普及で児童・青少年向けE-Book市場が急成長している。年代別の本の消費動向を調べた最近のニールセン社の調査は、13-17歳の“デジタルネイティブ世代”が意外にも上の世代に比べて読書のデジタル化が遅れているという結果を伝えた。しかし、回答パターンからティーンズの読書行動を理解するのはかなり難しい。 … [Read more...]

出版にとってデジタルが必須な理由

米国ニールセン傘下のハリス・インタラクティブ社が3月に行った(統計的に厳密な)世論調査で、米国人の54%がE-Bookを読んでいることが明らかにされた(→リリース)。これはNYのピューセンターが今年1月に実施した調査の28%という数字と比べて倍近いものだが、理由は明らかでない。デジタルによって、読む人はより多くを読むようになるが、印刷本の読書が減っている兆候はない。 … [Read more...]

英国人の読書行動は米国人と近似

英国のBooktrust という団体が英国民の読書行動についての調査を行い、レポートを公表した。米国のピュー・センターの同じテーマの調査とほぼ比較可能なものだ。E-Bookを読んだことがあるのは29%。20%が毎日または週1回以上読んでいる。紙にせよデジタルにせよ、分厚い読書層の継承性は、出版文化を過去から未来につなげる基盤となる。 … [Read more...]

デジタル読書が米国成人の3分の1に普及

米国のデジタル読書調査は感心するほど頻繁で、きめ細かい。シンクタンクのピュー・リサーチ (PRC)が正月明けに行った調査は、E-Bookの読者がさらに拡大する一方、大部分は印刷本もやめてはいないという、出版社が喜ぶ傾向を伝えている。デジタルに期待されることは、読書率、タイトル数を年々高めていくことだが、今回の数字を見ると、その可能性は十分にあると思われる(要約と全文)。 … [Read more...]

オンラインが半分近く:2013年米国消費者レポート

バウカー社は8月6日、米国消費者の書籍購買行動に関する年次レポートの最新版を発表し、2012年に書籍購入に使われた金額の44%がオンライン小売を通したものだったことを明らかにした。2011年の39%を5ポイント上回り、5割のラインに近づいた。E-Bookの比率は7%から11%へ4ポイント上昇。注目されたのは、オンライン化、デジタル化のトレンドにもかかわらず、B&NでE-Bookの売上比率が6%から4%に落ちていること。消費者はNookから離れている。(価格は799ドル) … [Read more...]

米国人は紙の本を読まなくなるのか

米国人のメディア接触行動を社会調査的方法で継続的にウォッチしているNPOピュー・リサーチは12月27日、E-Book読書が16%から23%に7ポイント増加したのに対し、P-Bookは72%から67%へと5ポイント減ったという最新の年次調査結果を発表した(→リリース)。16歳以上の米国人2,252人を対象に、過去12ヵ月間に読んだものをインタビュー法で聞いたもので、誤差は±2.3%ポイントとされている。この数字は読者(市場)が全体としてデジタルに触れている印象を与えるが、まだその傾向はない。ただ本をたまにしか読まない人にもデバイスが普及していることは確かだろう。それはよいことだ。 … [Read more...]

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