コンテンツ市場の拡大 vs. 違法取締

欧州の学術研究機関がGoogleの支援の下に行った海賊コンテンツ被害調査(レポート全文)によれば、2014-17年の3年間で欧州の「窃書」は近年低下の傾向がみられ、規制よりも市場環境の整備によって問題が前向きに改善される傾向が示された。海賊は市場の未成熟によるもので、取締りは後進性を固定化すると考える本誌の主張を支持するように思われる。 … [Read more...]

デジタル読書にハマるロシアの子供たち

Digital Parenting Russia プロジェクトは、ロシアでインターネット・ポータルを提供する Tvidi.Ru の後援の下に、7-15歳の少年少女を対象に、この世代のデジタル読書習慣について調べた興味深い調査結果を発表した(→英文PDF)。生徒の75%は宿題にE-Bookを利用しており、とくに専用E-Readerが好まれている。驚異的ともいえる普及率は、反面で海賊版(非正規コピー)の大流行という現実と一体になっている。 … [Read more...]

高い教科書が違法コピーと市場縮小の悪循環を生む

米国書籍産業のシンクタンク Book Industry Study Group (BISG)は7月16日、大学教科書市場に関する調査レポートを発表し、違法サイトからのダウンロードを行った学生が(調査を開始した2010年の20%から)一貫して増加し、34%に達したことを明らかにした。同時期に複写やスキャンなどでテキストの一部を入手した学生も21%から31%になった。大学は電子教科書の採用を減らしており、この市場の見通しを暗いものとしている。しかし、問題の本質は高すぎる教科書とそれを前提とした教育/出版の旧いビジネスモデルにある。 … [Read more...]

Tor-Forge Booksが脱DRMの合理性を実証

マクミラン・グループのTor-Forge Booksが、E-BookのDRMを撤廃する計画を発表して1年、実際に外したものが発売されて9ヵ月が経過したが、英国Tor Booksのジュリー・クリスプ編集長は4月25日のブログでこの試行の結果を報告し、DRMなしでも違法コピーに影響は見られなかったことを明らかにした。DRMの抑止効果が、事実として否定されたのは初めて。少なくとも「ふつう」の出版社にとってDRMが無用であることが明らかになったものと思われる。 … [Read more...]

「打倒アマゾン」「自炊業者撲滅」…

北朝鮮の連発する「無慈悲」「鉄槌」「火の海」といった言葉がTwitterで妙なブームになっているそうだ。「無慈悲な休日出勤による徹底的な残業が行われるだろう」とか、言い換えを競うセンスはなかなかのものだ。他方、出版の世界にも近年、かなり殺伐とした言葉が飛び交うようになった。楽天・三木谷社長が「打倒アマゾン」を叫べば、一部出版関係者が「自炊代行業者撲滅」を唱えるなど、どうやら暗く鬱屈した気分を晴らすカゲキ表現が好まれる時代になってきたのかも知れない。 … [Read more...]

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