デジタル読書の普及とともに、米国で図書館の電子貸出が争点化するのは当然の成り行きだったが、昨年の雪解けに続いて、今年は春の訪れがあるとDBWは予測している。図書館の利用実態、市場における積極的役割への認識が大手出版社にも […]
2014年予測
2014年10大予想 (9):価格問題の新局面
2012年前半までの米国市場の半分を支配したエージェンシー価格制が、大手5社によるカルテル摘発を契機として事実上消滅して以来、価格問題は純粋なマーケティング上の選択の問題に移行した。とはいえ、自主出版の台頭への対応や既刊 […]
2014年10大予想 (8):出版社もデータ駆動(♥)
かつて書店を顧客としていた米国の出版社は、B2Cビジネスとしての道を選択した。インターネット/サービスから供給される豊富なデータ、解析を支援するツールやサービス、統計やIT、マーケティングに強い外部人材の獲得により、この […]
2014年10大予想 (7):メディア化する出版(♥)
7番目の予想は、出版社による直販と、手段としてのサイトと雑誌の活用ということだ。アマゾン出版が最近始めたが、有力出版社も力を入れ始めている。サイモン&シュスターはロマンス専門のプラットフォーム Hot Bed を立上げ、 […]
2014年10大予想 (6):購読制の採用拡大
E-Bookはこれまで、売りやすい市場に売りやすいタイトルを販売することで、アマゾンのインフラを使って短期間にシェアを確保した。第2ラウンドは、低デジタル化分野の開拓と提供形態の多様化が中心だろう。そして後者をリードする […]
2014年10大予想 (5):デジタルの次?(♥)
年末に掲載したDBWの10大予想の最初で「撤退」が予想されたB&NのNookは、年明けに発表された四半期決算で再び惨憺たる結果を示した。60%の下落(コンテンツは27.3%ダウン)は壊滅的。予想された「撤退」を確 […]
2014年10大予想 (4):図解本の引っ越し
10大予想の4題目は、図解本。とくに実用書の行方を取り上げている。これまで電子化のネックになってきたコスト問題が大きく改善されたので、今年にはかなりの数の図解本が登場することは間違いない。しかし、それが出版社に収益をも […]
2014年10大予想 (3):出版業界再編 (♥)
昨年はランダムハウスとペンギンの合併が実現したが、これまでは「アマゾンとの交渉力を持つため」ということで片づけられてきた。しかし、相手が小売店ではなく読者であり、その目的が他の出版社に対して優越的な地位を築くためであると […]
2014年10大予想 (2):アマゾンの実店舗
アマゾンがリアル店舗に関心を持ち、実験を重ねてきたことはよく知られている。スーパーやコンビニがオンラインの重要性を知る以前から、アマゾンは店舗の重要性を知っていた。そのアマゾンが今年こそ店舗展開を始めるとDBWが予想した […]
2014年10大予想 (1):Nookが消える
毎年、この世界の有力アナリストによるE-Book「×大予想」を紹介してコメントしてきたが、今年もやっておこう。専門家は重要なトレンドと思われる動きを、兆しの段階で捉えそれらが拡大する時期を予想する。そのまま当たらないもの […]