米国出版社協会 (AAP)は月28日、今年前半(01-06月)の統計サービス StatShot のデータを発表した。商業出版は前年同期比で3.8%増の34億5,390万ドル、教育・学術系は11.6%増の25億2,000万ドル。合計で60億ドルあまりとなった。E-BookとA-Bookを合計したオンライン・コンテンツは、前者で22.3%と4分の1に近づいている。 … [Read more...] about 19年前半の米国「出版社市場」は漸増
AAP
「Caption訴訟」で出版社側に勝ち目はあるか? (♥)
AAP vs. Audible「Caption訴訟」はそれぞれの立場(属する世界)によって、まるで違うものに見えるようだ。しかし、裁判所は法律(著作権)というものの「社会性」を、時間をかけて判断を下すか、直近の確定判例を引用して、人々の再確認を求めるだろう。「Caption訴訟」は、まったく新しいケースのようにも見えるし、そうでないようでもある。[全文=♥会員] … [Read more...] about 「Caption訴訟」で出版社側に勝ち目はあるか? (♥)
退屈なデジタル時代の終わり(♥)
米国の在来出版社団体AAPの年次統計報告 (2019 AAPStatShot)は、売上258億2,000万ドルという相変わらずの数字を発表した(2018暦年)。一見し睡魔に誘われたが、別の記事で目を醒ます情報があった。長い、怠惰・退屈な時代はもう終わろうとしている。B&Nの売却(まだ行き先不明)はその序奏に過ぎなかった。[全文=♥読者] … [Read more...] about 退屈なデジタル時代の終わり(♥)
オーディオブックまたも米国出版社を救う
米国出版社協会 (AAP)は、会員1,375社分の2018年販売実績を発表した。かつては米国出版界を代表した在来の大手・中堅出版社で、AAPに売上情報を提供している企業という限定付だ。売上は前年比4.6%増の78億3610万ドル(8,620億円)。紙は堅調、E-Bookは生彩なく3.6%減だが10億ドルを確保。A-Bookは37.1%と躍進を続けている。デジタルの合計は約19%。 … [Read more...] about オーディオブックまたも米国出版社を救う
米国出版社の「鏡の国の戦争」は続く
米国出版社協会 (AAP)は10月29日、今年の3四半期の出版統計を発表した。売上は前年同期比で4.4%増の2億2,830万ドル。成長はもっぱら成年向け (+4.4%)だが、青少年向け (+3.5%)、宗教 (+7.6%)。教育・学術出版、実務書、教材などは5~10%減少した。フォーマット別では、E-Book (-3.9%)の減少とA-Book (+37.4%)の急伸が目立っている。 … [Read more...] about 米国出版社の「鏡の国の戦争」は続く
米国在来出版の停滞を映すデータ
米国出版社協会 (AAP)は7月21日、昨年の卸売上データ(1200社分)を収録した StatShot Annual Report (SS-A)を発表し、数量ベースで27.2億冊、金額も横ばいの262億3000万ドルと推定した。商業出版物は159億5000万ドルだが、過去5年間の変化が-3%で、毎年膠着したような推移を見せるのは、非公開の「モデル」による推定に依存した算出方法によるものだろう。 … [Read more...] about 米国在来出版の停滞を映すデータ
米国のオーディオブック市場が30億ドルに近づく
米国のオーディオブック市場が28億ドルに達したことを業界団体のAAPが発表した。2017年の前年度比伸び率は22.7%、数量ベースでも21.5%で、6年連続の二桁成長は止まる気配がない。今回のレポートで初めて「本の全フォーマットの中でのA-Bookの位置づけ」に注目し、ハードカバーの印刷本からE-Bookまでの本の消費と強い関係があることを明らかにした。 … [Read more...] about 米国のオーディオブック市場が30億ドルに近づく
米国出版業界がいま知る「失われた5年」
米国出版社協会(AAP)は9月28日、会員1,200社の5月の販売統計を発表し、E-Bookの売上が2年以上ぶりに前年比でプラスとなったことを明らかにした。2.4%とごくわずかなものだが、AAPの発表はハードカバー(+6.7%)ではなく、これをリリースの見出しとした。E-Bookの数字が再び注目されるようになったことを示している。これはただごとではない。 … [Read more...] about 米国出版業界がいま知る「失われた5年」
米国在来出版社の「失われた4年間」
米国出版社協会(AAP)は6月15日、会員企業1,200社の2016年の販売統計を発表した。全体として前年並み、A-Bookは25.8%増、E-Bookは15.6%のダウンという内容は、ほぼ既知のもので、もはやこの統計は市場の半分も代表してはいないが、年間(1-12月)の確定数値なのでコメントしておきたい。 … [Read more...] about 米国在来出版社の「失われた4年間」
反デジタルが生んだ「衰退と安定」
米国出版社協会(AAP)は11月16日、今年上半期(1H)の売上を発表し、全体として前年同期比で3.4%ダウンしたことを明らかにした。一般書は、1Qに6.7%落ち込んだ後の2Qで4.6%増の回復を見せたが、1Hでは1.1%減に終わった。E-Bookはじつに20%の減少で、昨年に始まる「脱デジタル」と「大手の衰退」傾向はまだ止まらない。 … [Read more...] about 反デジタルが生んだ「衰退と安定」