アップルが集合訴訟前哨戦で敗北

「エージェンシー価格談合事件」は、出版大手5社が和解に応じたことで実質的には終わっているのだが、賠償金の支払い、還付が始まっても、法廷での最終決着は見えない。世界で最もリッチな企業のアップルが、裁判所を相手に孤独な抵抗を続けているからだ。そしてそのことが新しい現実を生んでいく。NY連邦地裁は3月28日、州と消費者から提起された集合訴訟を受理、アップルの証人申請を却下した。 … [Read more...]

真夏の「アップル裁判」まもなく裁判所命令で決着

E-Bookでの独禁法違反をめぐる「アップル vs. 米国司法省+」事件は、独禁法に基づく裁判所の是正命令 (injunction) でクライマックスを迎えようとしている。先週開かれた公判前打合せで、次回の公判を8月27日に開催して是例措置の内容について審理することが合意され、当事者は8月23日までに命令の範囲について意見書を提出することになった。命令は2週間ほどで言い渡され、すぐに発効する。世界最大の企業を揺るがす、真夏のスペクタクル。 … [Read more...]

加熱する自主出版ビジネスに初の集合訴訟 (♥)

ペンギン傘下の有力自主出版サービス Author Solutions (ASI)に対して、4月26日、ニューヨークの法律事務所(GSAS)を通じ、少なくとも3名の著者から「詐欺的商行為」を伴う「契約違反」があったとして500万ドルの懲罰的賠償を求める集合訴訟が提起された。ASIは業界では最も多くの顧客を持つが、クレームが多いことに目をつけたロー・ファームが訴訟を仕掛けたことで、この新興ビジネスの裏事情を含む多くのことが明らかにされそうだ。それによって、このビジネスが社会的に定義される。[全文=♥会員] … [Read more...]

マクミランが消費者訴訟地獄から脱出

マクミラン社は4月29日、デニーズ・コート連邦判事にE-Bookの価格談合を巡る消費者訴訟に関する原告側との和解交渉を完了したことを報告した。和解条件は承認されるが、アップルとペンギンの2社を被告とする係争は継続される。金額は2,625万ドル(約25億円)で、予想より高いものについたようだ。なお本件では、司法省、州当局および消費者代表がそれぞれ当事者となったことで、出版社側が和解を選択した後の手続きが長引いている。 … [Read more...]

ネット視聴サービス合法化で変わる米国TV業界 (♥)

TVの放送映像をWebで録画/視聴できるAereoの「ストリーミングTV」サービスに対する差止め請求を審理していたニューヨークの米国連邦控訴審裁判所(デニー・チン裁判長)は4月1日、これを適法とする判断を下した(→判決書)。Aereoは1日1ドル、月8ドルでモバイル/インターネット・サービスが提供できるようになり、同時にチャンネルをパッケージ販売する現行の有料TVのビジネスモデルに打撃を与える。これはTVの歴史における新しい1ページを開くことになりそうだ。変化は目前に迫っている。[全文=♥会員] … [Read more...]

ReDigiの中古コンテンツ商法は「違法」と地裁判決

米国連邦地裁(ニューヨーク南地区)のリチャード・サリバン判事は3月30日、ReDigiの音楽ストアが「著作権侵害のセンターになる」として差止めを請求していたキャピトルレコード側の主張を認める略式判決を下した(→判決書)。現行法では第三者のサーバに移転した時点で違法複製が成立し、中古コンテンツ販売の可否は立法府の判断に委ねられるという判断だ。この問題は議会に舞台を移して継続する可能性が強い。少なくとも、古書と同じような中古市場が年内に米国で生まれる可能性はほぼなくなった。 … [Read more...]

米国最高裁で教科書「価格差商法」が逆転勝訴 (♥)

米国連邦最高裁判所は3月19日、安価に入手した教科書の海外版を大量に輸入し、米国内で100万ドル相当を売り捌いたタイの学生をジョン・ワイリー社が訴えたケースについて、6対3の大差で「適法」と認める判決を下した。この行為は著作権法におけるフェアユース法理で認められており、海外で印刷されていたという事実も、First Saleの権利を覆す理由にはならないと最高裁は判断したことになる。内外価格差を利用した学生商法は完全に合法化され、出版社は対応を迫られている。[全文=♥会員] … [Read more...]

「DRMを使って独占」と書店がアマゾンを提訴

2月15日、米国の3つの書店が、DRMを使って市場の独占を図っている(シャーマン反トラスト法違反)としてアマゾンと出版大手6社を被告とする集合訴訟をニューヨーク南地区連邦地裁に提出したことが報じられた(02/25, Huffington Post)。ユーザーの権利を制限するDRMがアマゾンに有利に働いていることはよく言われることだが、これは出版社の要求によって一般的に使用されており、かなり無理なように思える。しかしそうであっても「瓢箪から駒」のように、審理の中で重要な何かが出てくる可能性は否定できない。」 … [Read more...]

NY連邦地裁がA+出版5社の集団提訴棄却申立を却下

米国連邦地裁ニューヨークのデニーズ・コート判事は5月15日、アップルほか出版大手5社に対して消費者から提起されている集団訴訟を棄却するよう求める被告側の申し立てを却下した。これによって、本件は本格的審理に入ることになるが、さきの司法省の決定に続き、アップルと出版5社(あるいはエージェンシー・モデル)はさらに窮地に立たされることになった。被告側が苦しいのは、コート判事が55ページに及ぶ決定書で「価格引上げのための共同謀議」を認定したことだ。 … [Read more...]

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