E-Bookの商業化(物理的な「版+紙」に依らない出版)は、DTPの登場からおよそ20年をかけて、実現されてきたものである。「電子出版」「電子書籍」は様々な形で言われながら、ビジネスとして成立するためには、つねに何かが欠 […]
E-Book価格
E-Book価格戦争小史(2):「版」の膨張とその結末
本の価格は出版社にとって死活的な意味を持っていたが、メーカー(版元)と小売(書店)の問題としてだけ見ると歴史を見失う。本は社会的商品であり、市場では経済的価値だけが取引されるわけではない。社会には、つねに「表現者と生活者 […]
E-Book価格戦争小史(1):10年戦争
出版社が書店と協力して知恵を絞り、読者を開拓するという光景は久しく見ないものだった。これほど待望されたものはない。これが「休戦」ではなく「和解」であることを期待しつつ、これまでの「10戦戦争」を振返ってみたい。それは出版 […]
大出版社・大書店時代の終わり
ビッグ・ファイブの戦略的失敗が露呈したことで、出版ビジネスの大変動を予想する声が大きくなってきた。名実ともにインディーズ出版のリーダーである作家のヒュー・ハウィ氏は、早くも50年あまり続いた大出版社・大書店時代の終わりを […]
AER英国版で見えてきたこと(2):グローバル化の虚像/実像♥
AER英国版は、2割以上のタイトルを共有する米国市場と対照させることで、これまで見えてこなかったE-Book市場の底流での動きを照射している。それには常識とは真逆のことも含まれる。確認されれば、出版界はデジタルの新しい可 […]
AER英国版で見えてきたこと(1):値上げ前
創刊1年あまりで、米国E-Book市場の構造変動を示す四半期定点観測データとして不動の地位を確立した Author Earnings Report (AER)が12月1日、英国版11月号(11月1日採録)をリリースした。 […]
読書傾向に見るE-Book値上げの破滅性
判決同様、データも遅れてやってくる。米国におけるE-Book値上げの影響は、まずE-Book売上の減少として現れた。次はそれが市場に及ぼす影響を見ることになるが、最も信頼できる調査機関のデータは、この1年間に平均的米国人 […]
アマゾン vs. 出版社 vs「著者」
街の書店では、著者のパートナーは出版社だった。しかしデジタルでは著者は出版社を必要としなくなった。少なくとも、カバーデザイナーや編集者ほどには重要でない。その結果何が起きているか。E-Bookの価格をめぐる「出版社対アマ […]
HCが委託販売制復帰を電撃通告
米国の複数のストアはハーパーコリンズ社から、4月14日深夜(太平洋時間)を以て、販売条件を変更するとの通知を受け取った。HCはこれに伴って24時間以内に価格変更を完了することを要求している。価格はすべて出版社の指定による […]
米国ベストセラーの平均価格が5ドル台に
米国のE-Bookベストセラーの価格動向をウォッチしている Digital Book Worldは、先週のトップ25の平均価格が一気に1ドル近く低下し、過去最低の 5.41ドルとなったことを明らかにした (DBW, 9/ […]